かつては、台湾ベンダーが展示する「未発表パーツ」が主役だったCOMPUTEX TAIPEIも、いまでは、ノートPCなどのコンプリートPCが主役だ。2010年も注目を集めたのは「タブレットデバイス」であったりしたわけだが、PCパーツでもユニークな“参考展示”が多数公開された。ここでは、2010年の夏から第3四半期にリリースが予定されている展示製品を紹介していこう。
Silver Stoneのブースでは、同社が得意とする超巨大なPCケースとともに、PCケースに見えないデザイン(日本人的には米びつ……)、そして、オーディオ機器のように見えるデザインながら、実売50ドルという超低価格ケースが並ぶ。
フルATX対応PCケース「TJ11」は、ボディ内部に大口径ファンを設置し、HDDドライブベイと電源ユニットを設置したエリアとマザーボードなどのPCパーツのエリアを分けてエアフローを確保している。
また、マザーボードの設置方向を通常のPCケースから手前側に90度回転させることで、拡張スロットに差したグラフィックスカードの間を空気が効率よく流れるようにしている(その代わり、インタフェースは背面から天面側に移動した)。
「RV03」も、TJ11と同じように、マザーボードの設置方向が手前側に90度回転している。ボディ内部に大口径ファンを組み込んで、差した拡張カードを効率よく冷却するのも同様だ。ケース内部の作業性を向上させるため、マザーボードの裏面にHDDを収納して、マザーボード表側をケーブルが複雑に交差しないような工夫も取り入れている。
「FT03」は、白い柱のようなスタイルと外部にケーブルやインタフェース、光学ドライブのトレイ口などが出ていないスタイルが特徴だ。SilverStoneは「リビングでも違和感ないデザイン」とアピールする。天面を外してカバーを取り外すとボディ内部にアクセスできるが、その構成もユニークだ。HDDはベイに取り付けられたレバーを引き上げることで工具なしで外れるなど、作業も行いやすい。ケース内部に設置されたクーラーも角度をつけて取り付けるなど、冷却効率を考慮している。
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