マザーボードでは、ギガバイトの「GA-H55N-USB3」が話題を集めている。Intel H55 Expressチップセットを搭載したmini-ITXマザーで、2基のUSB 3.0ポートを搭載しているのが特徴だ。そのほか、PCI Express x16スロット1基と、2基のDDR3スロットなども搭載する。ソケット形状はLGA 1156。mini-ITXマザーでUSB 3.0に対応したマザーはこれが初となる。価格は1万9000円前後。
入荷したツートップ秋葉原本店は「拡張性は重視しないということであれば、メインマシンになる潜在能力があります。USB 3.0だけでなく、シャットダウン後も電源供給できるUSBポートを備えるなど、周辺機器との連携に優れているので、リビングPCとしてもなかなか優秀でしょう」と評価していた。
そうした小型マシンを組むうえで便利なアイテムも登場している。定格150ワットのACアダプタ「I-T Power 150W」で、価格は1万5000円弱。ATXやSFX電源と同じプラグを備え、PCケース内の電源ベイにアダプター本体を固定できるのが特徴。また、6000円弱で売られているオプションの「AS-AC150」を増設することで、容量が300ワットまで向上する。TSUKUMO eX.は「普通のマザーをACアダプタ給電で使えるアイテムです。静音性が確保できるほか、オプションでパワーを増やすこともできるので、静かなサブマシンを作るなら魅力的でしょう」と語る。
さらに、mini-ITX関連でもう1つ外せないアイテムが出回っている。Shuttleのキューブ型ベアボーン「SX58J3」だ。価格は5万5000円弱。Intel X58 Expressチップセットを搭載するマザーを組み込んでおり、Core i7-980Xに対応するほか、さらにPCI Express x16スロットを2基備えており、SLIやCoressFireXも構築できる。電源容量は定格500ワットで、DDR3スロットは4基備える。T-ZONE.PC DIY SHOPは「1枚だけなら、ブラケット2段を占有するGeForce GTX285やRadeon HD 5870カードも装着できます。キューブで最強マシンを組むという人にはまたとない製品ですね」と話していた。
ケース自体はmini-ITXに対応しており、市販のマザーボードに乗せ換えられる点も話題になっている。「マザーが故障したあとも、このサイズで定格500ワットというパワーが生かせるのは大きいでしょう。数年先を見据えてもお得なモデルだと思いますよ」(パソコンショップ・アーク)とのことだ。
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