しかし、最も熱気に包まれたのは、やはり最新技術を駆使した展示品や自作上級者向けのコーナーだった。特にインテルブースでは、著名なオーバークロッカーのduck氏によるOCセミナーが開かれるたびに、100人以上の観衆が集まっていた。イベントを通してオーバークロック大会も盛り上がっており、自作上級者の関心の高さが伺える。
そうしたユーザーにはPCパーツベンダーのブースに展示された国内未発表のアイテムも人気だった。ASUSTeKはR.O.GシリーズのX58最新モデル「IMMENSITY」とAMD 890FXモデル「Crosshair IV Extreame」を並べたほか、PowerColorブースでは最大5台のマルチディプレイが構築できる「Eyefinity 5 HD5770 1GB GDDR5」や、ゲーム用のネットワークアダプタを組み込んだ「HD 5770 Sniper」など、個性的なRadeon HD 5770カードがみられた。多くは国内販売が未定の状態とのことだったが、「需要が見込めれば、年内に並ぶ可能性もありますね」(PowerColor)という。
周辺機器関連で最も注目を集めていたのは、プラネックスのブースだ。無線LANルーター「MZK-WG450MH」の開発基板と裸眼立体視に対応した7型の「3D変換ディスプレイ」に足を止める来場者が多かった。MZK-WG450MHは、IEEE802.11nのアンテナを3本に増やすことで、150Mbps×3の最大450Mbps通信を可能にするという。3D変換ディスプレイは、フロントのボタン1つで2D映像を3D化する機能を備えており、通常のUSBミニディスプレイとしても機能する。同社スタッフは「MZK-WG450MHは認可が下りれば年内に発売できると思います。3D変換ディスプレイは発売未定ですが、可能なら年内を目指したいですね。最初は多少高価になるとは思いますが、3Dメガネなしに立体視が体験したいというニーズは出てくると思うので、今後の市場に期待したいです」と話していた。
そのほかにも、夏に向けてマシンの冷却を考えるユーザーに、クーラーマスターのブースに展示されたハイエンドケース「HAF X」やCPUクーラー「V6 GT」などが注目されていた。同社スタッフは「HAF Xは7〜8月に発売予定です。2万円後半から3万円弱になると思います。XL-ATXマザーも装着できる仕様で、内部の風や熱を管理したい人にオススメですよ。CPUクーラーのV6 GTも同じ頃に投入できると思います」と話している。
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