8万円切りの3波チューナー付き液晶一体型PC――「HP All-in-One PC200」を試すしかも液晶はフルHD(3/3 ページ)

» 2010年06月16日 11時15分 公開
[林利明(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

パフォーマンスや動作音をテストする

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 5020jpのパーツ構成はエントリークラスにとどまっているため、パフォーマンスが気になるかもしれない。そこで、定番のベンチマークテストを実施してみた。

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを見ると、プロセッサは「6.1」、メモリは「5.5」、HDDは「5.9」と、この3項目については、Windows 7を快適に使える目安となる「5」以上を満たしている。

 問題はIntel G45S Expressチップセット内蔵のIntel GMA X4500HDによる描画性能だが、グラフィックス(Windows Aeroのパフォーマンス)のスコアは「4.3」と、それほど低くはない。実際に使っていても、Windows Aeroによるデスクトップの描画がもたつくようなシーンはまずない。

 ただし、ゲーム用グラフィックスのスコアは「3.5」と低い。そのほかのベンチマークテストの結果を見ても、CPUやメモリ、HDD関連はそこそこのスコアを出しているが、グラフィックス関連の落ち込みが大きい。やはり、外部GPUを搭載していないことから、3Dゲームを快適に動かすのは困難だ。

PCMark Vantage(1024×768)のスコア
PCMark05のスコア

3DMark06(1280×768)のスコア
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコア

 動作音については、アイドル時でもファンの風切り音が聞こえてくる。高負荷が続くとファンの回転数が上がって音も大きくなるが、アイドル時も含めて、どちらかといえば低音のファンノイズなので、それほど耳障りではない。

個人で使う“フルHDのテレビ付きPC”としておすすめ

 HP All-in-One PC200の魅力は、“3波デジタルチューナーとフルHD液晶ディスプレイを搭載しながら低価格”ということに尽きる。Windows Media Centerのデジタルテレビ機能は、使いやすくて高機能とはいえない部分もあるが、「見て」「撮って」「消す」というライトな使いが多い人ならば、大きな不満は感じないだろう。

 マシンパワーもエントリークラスではあるものの、一昔前の低価格モデル(例えば、Vista時代のCeleronモデル)のようなもっさり感はまったくない。ヘビーな動画編集やエンコード、3Dゲームといった用途には向かないが、映像/音楽コンテンツの再生やインターネット用途、ビジネスソフトなど、大半の場面で不足なく使えるはずだ。

 個人で使う据え置き型PCとして、地上/BS/110度CSの3波デジタル放送に標準対応しつつ、十分な画面サイズ/解像度と、リーズナブルな価格を望むのであれば、ぜひ候補に入れておきたい1台だ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー