“3つの3D体験”が切り開く、富士通FMVの3D対応モデル「ESPRIMO FH550/3AM」の近未来度をチェックデキルが、ココに。(2/3 ページ)

» 2010年06月23日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]

「見る」だけでなく「変える」「作成」もできる「3つの3D体験」

 FMV ESPRIMO FH550/3AMで利用できる3Dの立体視関連機能は以下の通りだ。

  • Blu-ray 3Dの視聴
  • インターネット上にある3D動画の視聴(一部のコンテンツに限る)
  • DVD-Videoなど2D映像をリアルタイムに3D変換しての視聴(Blu-ray Discタイトルは非対応)
  • 3Dカメラによるオリジナル3D動画/3D写真の撮影

 まずは、3Dコンテンツを「見る」の部分をチェックしよう。

 Blu-ray 3Dは、Blu-ray DiscでフルHD解像度の3D立体視を楽しむために策定された統一規格だ。Blu-ray 3Dに対応したタイトルには、映画やドラマなどのコンテンツが3D立体視用に最適化された状態で収録されており、3D対応液晶ディスプレイおよび3D対応Blu-ray Discプレーヤーで見ることで、自宅にいながら迫力の3D映像が鑑賞できる。現状では対応タイトルが発売されていないが、今後は続々と登場する予定だ。

 本機はボディの右側面にBlu-ray Discドライブを搭載しており、Blu-ray 3Dの再生に対応したプレーヤーソフト「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」が導入済みだ。これによりBlu-ray 3D対応タイトルの魅力を余すことなく楽しめる。もちろん、本機を買ってすぐに楽しめるようにオリンパス ビジュアル コミュニケーションズのゴルフレッスンビデオ「VisionGOLF 3D」ダイジェスト版がプリインストールされており、リアルな3D体験を味わえるのも見逃せない。

 また、一部のコンテンツに限るとはいえ、インターネット上にある3D動画の再生も行える。再生できるのは本機と同じ円偏光方式に対応した3D動画で、それらすべての再生が保証されているわけではないが、試しにYouTubeで3D映画の「Avator S-3D trailer」を再生(設定を「Row interleave 1」に変更)したところ、見事に3D表示を実現した。そのほかにもいろいろな3D動画を再生してみたが、あらかじめ3D撮影が行われたものほど自然な立体視表示になっていた。こちらはBlu-ray 3D以上に、今後の発展が大いに期待できる部分だ。

Blu-ray 3Dの再生に対応した「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」がプリインストールされている
ダイジェスト版だが、ゴルフレッスンビデオの「Vision GOLF 3D」を内蔵しており、買ってすぐ3D体験を楽しめる
試しにYouTubeの3D動画で設定を「Row interleave 1」に変更したところ、見事に3D表示を体験できた

リアルタイム変換で2D映像を3D映像に「変える」

 上記で述べたように、残念ながら日本国内ではまだBlu-ray 3D対応タイトルを入手することができない。そのため3Dテレビをいち早く購入したユーザーからは、「せっかく買ったのに肝心のコンテンツがほとんどない」という声が聞かれることもあるが、本機の場合そういう心配は無用である。2D映像を3D映像にリアルタイム変換して楽しむ方法が用意されているからだ。

 変換できるのはDVD(DVD-Video)で記録された動画メディア(ファイルでの変換は非対応)だ。AVCHDやAVCREC、Blu-ray Disc(Blu-ray 3Dを含む)のコンテンツには対応しないものの、レンタルDVD-Videoやすでに所有しているDVD-Videoなど、DVDメディアに記録したものを手軽に3D化して楽しめるのはありがたい。いつも見ている映画などが、3D変換後にどんな風に見えるのか、考えただけでワクワクしてくるだろう。

 この2D映像の3D変換には、前述の「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」を利用する。いくつかのコンテンツで試してみたが、明らかに適しているのはCGで作成されたコンテンツで、映像の迫力が一段と増して楽しめた。ほかにも、イメージビデオなどもお勧めだ。好きなアイドルが、よりリアルに見られるのだからかなり楽しめると思われる。

 基本的に、画面に登場する人物が少なく動きがゆっくりとしたコンテンツなら落ち着いて楽しめる印象だ。なお、解像度が半分になることの影響は、通常の2D映像と比べると確かに分かるが、あえて比べてみなければほとんど気にならない。

「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」で2DのDVD-Videoをリアルタイムで3D変換したところ(写真=左)。画面右下にある「3D」の文字をクリックすると3D表示用の設定画面が現れる(写真=右)。ここで元の2D表示にしたり、3Dシーンの深さなどの調整が可能だ

オリジナルの3D映像を簡単に「作る」3D WebカメラをPC本体に内蔵

液晶一体型デスクトップPCとしては世界で初めてとなる3D Webカメラを本体に内蔵する

 そして本機ならではの特徴として挙げられるのが、オリジナルの3D映像を簡単に作成できることだ。これは液晶ディスプレイのフレーム上部に装備された3D Webカメラで実現している。レンズとセンサーを2組(130万画素×2)内蔵するのがポイントで、2D/3Dの静止画および動画を撮影可能だ。静止画/動画ともに、撮影には「3Dカメラビューアー」というソフトウェアを利用する。

 「3Dカメラビューアー」の使い方は簡単で、中央部にある「スナップショット」のボタンを押せば静止画を、「キャプチャー」ボタンを押せば動画を撮影してくれる。直感的に扱えるので、操作に悩むことはないだろう。飾り枠やエフェクトなどを挿入した静止画/映像も簡単にでき、2Dと3Dの切り替えもボタン1つで行える。このあたりの気軽さは、コンシューマー向けPCで実績が豊富な同社らしいこだわりだ。

 3D WebカメラはPC本体上部に内蔵されており、基本的に向き合って使うことになる。そのため、まずは自分の顔を見ることになるのだが、顔の前に手などを持ってきたり、前後の動きを出すと立体感をより効果的に確かめられる。子供はこれだけでも喜んで遊ぶだろう。

 撮影時にちょっとした工夫が必要だが、プラモデルやフィギュアを3Dで撮影したところ、大いに立体効果を体験できた。また、陶芸品や彫刻作品などでも立体感を楽しめた。ターンテーブルなどをカメラの手前に置き、これらのマイコレクションを3Dで撮影し、立体ライブラリ化するというのも面白い試みだろう。さらに臨場感のアップという意味では、自分で作ったケーキや焼き菓子、料理なども3D撮影することで、作った満足感がもっと得られたり、よりおいしそうな感じが伝わるはずだ。

 忘れてはならない機能は、3D Webカメラで撮影した2D/3D映像をワンタッチでメール送信できること(メールに添付できる容量は20Mバイトまで)。容量などの問題でメールで送れない場合は、DVDやBlu-ray Discに焼いて3Dビデオレターを送ることも可能だ。受け取る側が3D映像/画像を見るには本機がもう1台必要になるが、離れたところで暮らしている家族や親類、恋人などへの近況報告として3D写真や3Dビデオメッセージなどを送れば喜ばれるのではないだろうか。

 現状では非対応だが、自分で撮影した3D撮影映像をダイレクトにYouTubeへアップできたり、3D BDオーサリングソフトが登場したりすれば、さらに3D体験は広がる。このあたりの将来性は、3Dテレビなどの家電製品にはない、PCならではの可能性の広がりといえるだろう。

3Dの動画/静止画撮影時に使う「3Dカメラビューアー」の画面。直感的な操作が可能だ
動画は640×480ドットで撮影でき、静止画はJPG、BMP、PNG形式で保存できる
手作りのシュークリームを撮影し、エフェクトをかけたところ。でこぼこがある物体ほど、3D効果が実感できる

Webカメラを使ったジェスチャーコントロール機能もサポート

 本機が内蔵するWebカメラは、3D撮影以外でも便利な機能を提供してくれる。それは「ジェスチャーコントロール機能」と呼ばれるもので、手をカメラにかざすとオンスクリーンで操作アイコンが表示され、そのアイコンの方向へ手を動かすことで、再生/一時停止や停止、早送り/巻き戻し、音量調整、テレビのチャンネル変更といったメディア操作が行える。対応アプリケーションは上述の「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」のほか、「Corel WinDVD」「Windows Media Center」「Windows Media Player 12」などで、家事などをしながらテレビを流し見している時など、リモコンから離れた場所にいても操作ができるのは意外に便利だ。

ジェスチャーコントロール機能を画面上に呼び出したところ。カメラの前に手をかざすことで操作可能だ
ジェスチャー操作の設定は細かく行える。またカメラの映像は非表示にもできる
対応アプリケーションは限定されるが、本体に触れずに操作できるのは意外と便利だ

 ここまでは本機の目玉である3D機能を中心に見てきたが、本機のPCとしての基本性能はどうなのだろうか。次のページでは、ソフトウェアとハードウェアの両面で細かく見ていく。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年7月22日