これは、プライベートルーム“最強”PCかっ──「VALUESTAR G タイプW」を“家族のため”とも言い訳できる俺仕様に仕上げるHOT PRODUCTS(2/3 ページ)

» 2010年06月25日 11時00分 公開
[太田百合子,ITmedia]

スペシャルな「VALUESTAR G タイプW」で、何ができる?

photo フルHD(1920×1080ドット)表示に対応する23型ワイドのIPS液晶ディスプレイを搭載する。正面から見ると、ほとんど画面、まるで普通の液晶テレビ──と錯覚するデザインとなっている。カラーバリエーションはこのファインブラック以外にパールホワイトとクランベリーレッドも選択できる

 では、早速この「VALUESTAR G タイプW PC USERお勧め構成モデル」(以下、タイプWお勧めモデル)を自宅のプライベートルームへ持ち込み、実際に使い倒してみよう。

 まずはテレビ機能だ。タイプWお勧めモデルは、地上・BS・110度CS放送に対応する3波デジタルテレビチューナーを2基搭載し、デジタル放送の視聴や録画、電子番組表のチェックといった、いわゆる“家庭用録画機能付きテレビ”と同様の機能を実現する。無指向性のRF方式テレビ操作用リモコンで手軽に操作でき、ダブルチューナー仕様でもあるので2番組の同時録画や、ある番組の視聴中にほかの番組を録画する“裏番組録画”なども行える。

 このほか、NTTぷららのオンデマンドサービス「ひかりTV」にも対応し、フレッツ光回線と同サービスの契約により、専用セットトップボックスの設置なしにひかりTVのビデオオンデマンドサービスを視聴できる。


photophotophoto 奥行きやフットスペースも普通の液晶テレビ並み。本体サイズは576(幅)×240(奥行き)×467(高さ)ミリだ。このサイズに高性能なPC機能もぎっしり入っていることに驚かされる
photo 「彩りプラス」で、使用する映像アプリケーション別に画質チューニングが可能。テレビ視聴アプリケーション「Smart Vision」に対する設定は、メリハリが効いて映像がくっきり見える“ダイナミック”が標準で、リモコンの「彩り」ボタンで簡単に設定の変更が行える。周囲の明るさや照明の色などの室内の環境に合わせて適宜調整するとよいだろう

 初期設定後まずチェックしたのは、テレビの起動時間だ。家庭用テレビなら電源を入れたら即(数秒ほど)で視聴できるようになるのが当たり前だが、PCは電源を入れてからテレビソフトウェアが起動するまでに少し時間がかかってしまうことがある。タイプWお勧めモデルも家庭用テレビに比べると若干のタイムラグは発生するが、スリープ状態から(復帰→テレビ視聴・再生ソフト「Smart Vision」が起動するまで)10秒以内でテレビ画面が表示される。付属する無線リモコンより直接操作できることを含めて、遅いなと思う前には視聴できるようになっているイメージだ。

 表示画質は、フルHD(1920×1080ドット)表示に対応する23型ワイドでIPS方式を採用した液晶ディスプレイと、NEC独自の映像補正機能「彩りプラス」の効果もあって、非常にくっきりあざやか。IPS方式の液晶パネルにより斜めから見ても発色が淡くならず、ほぼそのままの色合いで視聴できる。書斎のデスクに設置するなど、比較的近い距離で視聴する23型ワイドの大画面はかなり迫力があり、プライベートルーム専用テレビとして申し分なしだ。

 加えて、「sound by YAMAHA」認証の2.1chスピーカーから発するサウンドもかなりの迫力がある。Blu-ray Discの映画タイトルを2作品ほど視聴したが、今までのPCの音とは比べられないほどの臨場感や低音の響きが得られた。音楽プレーヤーとして使うシーンも合わせて、作品の世界にどっぷり浸れることだろう。


photophotophoto ディスプレイの下部にチタンコーンスピーカーを2つ、本体の背面に6ワット出力の「SR-Bass」方式サブウーファーを搭載し、音質補正技術「MaxxAudio」とともに、低音の効いた臨場感のあるサウンドが楽しめる。Blu-ray DiscやDVDコンテンツの視聴時には、コンテンツの内容に合わせてダイナミックレンジを調節するといったアレンジも可能だ

 続いて録画機能をチェックしよう。番組の録画予約は、家庭用レコーダーと同様に電子番組表(EPG)から録画したい番組を選択するだけで完了する。長時間録画モードもしっかり備え、ダイレクト/ファイン/ファインロング/ロングと4つの録画モードを保存の目的に合わせて使い分けられる。

 番組のキーワード検索を用いた自動録画なども可能で、登録キーワードやジャンルにあわせて番組を自動予約する「自動録画」のほか、「新番組おまかせ録画」機能も備わっている。新番組おまかせ録画は番組表から新番組だけを検索して、自動的に予約録画できる機能で、新番組の1回目はとりあえず見ておこうという人におすすめだ。

 このほか、録画と同時に自動的にチャプター(スキップポイント)を登録する「オートチャプター」機能も便利だ。オートチャプターは、録画と同時に解析を行うことで、無音部分へチャプターポイントを自動登録する機能。録画番組の再生時に不要な場面を容易にスキップできるほか、簡易編集機能を用いたカット編集時もかなり便利に活用できる。

photophotophoto リモコンのテレビメニューボタンから、地上/BS/110度CSデジタル放送の番組や、録画番組を一覧できるメニュー画面が呼び出せる。タテ、ヨコのカーソルを動かすだけの直感的な操作ができるほか、自動録画予約の設定などもすべて、このメニューから行える(画面=左)。録画モードはダイレクト、ファイン、ファインロング、ロングモードの4段階。2番組の同時録画も可能だ(どちらか1番組は放送されたままの状態で記録する「ダイレクトモード」での録画となる)。予約時に「外でもVIDEO」をチェックすれば、ケータイ持ち出し用として番組を同時保存しておける(画面=中、右)

 なお、内蔵する1Tバイトの大容量HDDへの録画(例えば、ロングファインモードは通常の約4倍、約526時間ぶん録画できる)はもちろん、増設したUSB接続型の外付けHDDも「録画用」として自由に増設できる。この自由さが“PCならでは”のメリットの1つであり、さらには新世代のUSB規格「USB 3.0」ポートをいち早く標準で備え、より高速にデータを転送できる「USB 3.0対応HDD」がそのまま使用できるのも高ポイントだ。

 録画した番組は、Blu-ray Discメディアへの記録はもちろん、「外でもVIDEO」機能により携帯電話用にmicroSDへダビングして持ち出して楽しめる。外でもVIDEOは320×180ドットのワンセグ同等モードのほか、携帯電話用動画としてはかなりきれいに再生できる640×360ドット/30fpsのモードが選べる。本体にUSB接続でmicroSDをセットした携帯電話を接続、あるいはメモリカードスロットにmicroSD(SDカードアダプタなどを使用)しておけば録画後に自動転送してくれる。

 このほか、「タイムシフトモード」により最大90分までさかのぼって視聴や録画ができる機能もある。番組の開始時間に間に合わなかった場合、あるいは視聴中に電話がかかってきてしまったときにも安心だ。ちなみに、PC性能がかなり高いため、録画中/タイムシフトモード動作中でもPC動作が著しくもたつくことはない。

photophotophoto CD-R、CD-RW、DVD±R(2層)、DVD±RW、DVD-RAM、BD-R(2層)、BD-RE(2層)に対応する、DVDスーパーマルチドライブ機能付きBlu-ray Discドライブを搭載。ダビング10にも対応し、録画番組一覧から書き出したい番組を簡単に選択し、ハイビジョン画質のままメディアに記録できる(画像=左)。予約録画は、当然だがスリープ時はもちろん、シャットダウンした状態からも自動的に起動して実行できる(ログオンパスワードを登録すれば、自動的にログオンされる)。録画終了後、自動的にスリープ/休止状態/シャットダウンする設定も行える(画像=右)

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