ハイスペック志向のユーザーからジワジワと人気を集めているのは、FOXCONNのX58マザー「Renaissance II」だ。PCI Express x16スロットを2基備えるATXマザーで、初登場は約1年半前。先週ツートップに再入荷し、一部のユーザーから熱視線を浴びているそうだ。価格は2万1480円。
同ショップは「日本では(FOXCONN)ブランドの知名度が低いため、何度か登場しては店頭から消えていくということがあったと思いますが、主要なPCメーカーのOEMを手がけている世界的な企業ですし、モノはすごくいいんですよ。少しずつ日本でもブランドの性質が浸透してきたこともあって、X58マザーとしては低価格なRenaissance IIも信頼性を重視して買われる方が増えていますね。それでもまだASUSTeKやギガバイトには名前で勝てないところがあるので、メーカーや代理店もこれからもっと力を入れていくでしょう」と期待を寄せる。
また、前ページで紹介したASRockも、従来の「キワモノや尖りすぎたモノを作るメーカー」(某ショップ)というイメージから、再評価されているという。ドスパラ秋葉原本店は、「最近のASRockは、iPhoneをワイヤレスキーボードやマウスとして使う独自のユーティリティを提供したり、低価格ながらしっかり作り込んでいたりと、実用的な特徴が評価されるようになってきています。昔から自作している方の印象は変わりにくいと思いますが、最近、若い人の間では『安くて個性的な機能も付けてくれる狙い目のメーカー』というイメージが広まっていると感じます」という。
先週は、ASRockからUSB 3.0ポートを備える6000円弱のG41マザー「G41MH/USB3」や、8000円弱で固体コンデンサをふんだんに使ったH55マザー「H55M-GE R2.0」など、“非キワモノ”なイメージを裏付けるモデルが登場し、同店ではそれぞれ順調に売れていると話していた。
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