先週、HECの電源ユニット「COUGAR SX 700」と「COUGAR SE 560」が複数のショップに入荷した。ともに80PLUS SILVER認証を受けており、定格電力は700ワットと560ワットとなる。価格は順に1万7000円弱と1万2000円弱。在庫は潤沢だ。
先々週には、80PLUS GOLD認証を取得した同社の上位シリーズ「COUGAR GX」が登場しているが、今回の「COUGAR SX 700」もハイエンドユーザーに一定の人気が得られるとみるショップは多い。某ショップは「80PLUS GOLD認証のモデルはちょっと高すぎと感じる人もいますから。認証はワンランク落として、価格と機能面をみる人も少なくないんですよね」という。
そこで、現在売れているハイエンド向けの電源ユニットを複数のショップに聞いたところ、オウルテックの80PLUS GOLD認証モデル「Seasonic SS-750KM」と、シルバーストーンの80PLUS SILVER認証モデル「STRIDER PLUS SST-ST85F-P」を挙げるショップが多かった。価格は順に2万7000円前後と2万円前後だ。Seasonic SS-750KMを挙げたTSUKUMO eX.は「安定性で定評のあるブランドですからね。定格750ワットというのも、2GPUのSLIやCrossFireXを構成するのにちょうどよく、80PLUS GOLD認証の中でも一番人気です」と語る。
一方、STRIDER PLUS SST-ST85F-Pを挙げたソフマップ秋葉原本館は「価格と容量のバランスがとれているうえ、CPU用の8ピン電源コネクタが2本あるのが大きいですね。ハイエンドマザーの一部はCPUの補助電源に8ピンタイプを2基つけているので、それらと組み合わせるなら是非ほしいコネクタですが、80PLUS SILVERだと意外と少ないんですよ。GOLDならだいたい対応しているので安心ですが、やはり価格が一段アップしますからね」と話してくれた。
ちなみに、電源ユニットを底部に置くPCケースが増えた現在、電源ユニットから伸びるCPU用ケーブルの長さが足らないと感じるユーザーが増えているとのことで、8ピンコネクタを30センチ延長するケーブルも密かにヒットしているそうだ。同店は「右側面から回せず、CPUクーラーの上を走らせて、ギリギリ装着しているという人も多いみたいです。エアフローやケーブルの安全性を考えても、無理をせずに延長したほうがいいですよ。延長ケーブルも800円しませんしね」とアドバイスする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.