Big Bang-Fuzionと比べて、オンボードのオーバークロックチューニング機能が、いくつか省かれている。オンボードには、リセットと電源オンがフラットな“Easy Push Button”で用意されるほか、自動オーバークロック機能の「OC Genie」がプッシュボタンで利用できる。また、バックパネルにCMOSクリアボタンがある。
メモリスロットは、Lynnfield対応ということでBig Bang-Fuzionと同じ4基構成だが、MSIの資料によると独自のオーバークロック機能で対応するのはDDR3-2100までと、Big Bang-FuzionのDDR3-2300より低く抑えられている。拡張スロットの構成はBig Bang-Fuzionから変更され、グラフィックスカードに対応するPCI Express x16スロットが3基から2基になり、PCI Express x1スロットは同じ2基、そして、PCIスロットが2基に増やされた。
一方、インタフェースの仕様はBig Bang-Fuzionから強化された。Serial ATAでは、Marvellの専用コントローラー「SE9128」を実装してSerial ATA 6Gbps対応ポートを2基用意したほか、USB 3.0もNECの専用コントローラー「μPD720200」を採用して2基(バックパネルに1基、オンボードに1基)が利用できるようになった。対応する周辺機器が最近増えつつあるので、Serial ATA 6GbpsとUSB 3.0の対応を重視したいユーザーには、Big Bang-Fuzionより使いやすいマザーボードとなるだろう。
なお、USB 2.0はBig Bang-Fuzionの10基から6基(バックパネル)に減り、eSATA対応インタフェースが廃止された。どちらの変更も、現在の周辺機器の状況を考えると、あまり影響はないだろう。有線LANコネクタもRealtekの「RTL8111E」で制御される1基だけになった。
なお、IEEE1394用のコントローラーとして「VIA 6315N」を実装し、バックパネルの6ピンインタフェース1基とオンボードのヘッダピン1基を用意するのはBig Bang-Fuzionと同じだ(ただし、ヘッダピンに接続するIEEE1394インタフェースユニットは標準で付属しない)。
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