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» 2010年08月11日 11時11分 公開

ちょっと気になる入力デバイス:アップルの「Magic Trackpad」をなで回した (1/2)

アップルから発売された新デバイス「Magic Trackpad」。グンと巨大化したトラックパッドの使い勝手はどうなのだろうか?

[王深紅(撮影:矢野渉),ITmedia]

1.8倍に大型化したトラックパッド

「Magic Trackpad」のパッケージ。付属品は保証書と簡易マニュアルのみとシンプルだ

 アップルが7月27日に発表した新型iMacに合わせて、新デバイスの「Magic Trackpad」が投入された。マルチタッチ操作に対応した「Magic Mouse」に続く、Magicシリーズの第2弾といえる製品だ。アップルが「Macのデスクトップコンピュータのために生まれた、初めてのマルチタッチトラックパッドです」というように、Magic TrackpadはMacBook Proでおなじみの多彩なトラックパッド操作をMac miniやMac Pro、そしてiMacに提供しようというものだ。もちろん、MacとはBluetoothで接続するので、MacBookやMacBook Proシリーズで利用することも可能である。

 Magic Trackpadは、アルミ削り出しのボディを中心に、パッド部分に強化ガラスを張り込んだシンプルな製品だ。デザインは「Apple Wireless Keyboard」や有線タイプの「Apple Keyboard」を踏襲しており、ボディの高さや奥行き、角度などは統一されている。サイズは130(幅)×131(奥行き)×18(高さ)ミリ、重量は単三乾電池2本込みで約184グラム、電池なしで約136グラムだ。そのうち、パッド部分は130(横)×110(縦)ミリと大部分を占めている。13型MacBook Proのパッドが104.5(横)×76(縦)ミリなので、アップルがいうように、Magic Trackpadはちょうど180%の面積になっているのが分かる。

いたってシンプルなデザインのMagic Trackpad
パッド部分はガラスがはめ込まれている。サイズは130(横)×110(縦)ミリと超大型だ
Magic Trackpadの裏面。Apple Keyboardなどと同様、中央にアップルロゴがある

左側面のカバーを開けると、単三乾電池2本が取り出せる。アルカリやリチウムだけでなく、充電式電池などもサポートする
右側面にMagic Trackpadの電源ボタンがあり、その上部にインジケーターランプが用意されている
左右にあるゴム足部分にクリックスイッチが仕込まれている

 パッド全体がクリックボタンになっているのもMacBook Proシリーズと共通だが、Magic Trackpadでは底面にある2つのゴム足部分にスイッチが仕込まれており、パッドを押し込むことでクリック動作する(タップ設定も可能)。ただ、ゴム足がパッドの手前側にあるので、奥の電池ボックス側をクリックする場合は強く押し込む必要がある。

Apple Wireless Keyboardと並べたところ。奥行きや角度がきちんと合っている
Magic Trackpadのパッド部分がいかに広大かが分かる。実際はキーボードと少し離して利用した方が使いやすい
Magic Mouseとの比較。Magic Trackpadではパッド部分が格段に広がった

サイズは実測値で130(幅)×131(奥行き)×18(高さ)ミリある。パッド部分の側面は厚さが約4ミリと非常にスリムだ

マルチタッチ操作をデスクトップタイプに開放

パッド面積が広いので、複数の指を使った操作も快適に行える

 前述したように、Magic TrackpadはBluetoothでMacと接続するが、すべてのMacで使えるわけではない。まず、動作するMac OS Xのバージョンがv10.6.4以降、つまりMac OS X Snow Leopardでなければならない。また、現状の最新iMacでも「Apple Magic Trackpad Software Update」を実行しておく必要がある。

 試しに新型iMacでMagic Trackpadを使ってみたが、上記アップデータを適用すれば、MacBook Proシリーズとほぼ同等の操作が可能になる。1本指のタップやドラッグ、右クリック、2本指のスクロールや回転、ピンチ操作、右クリック、3本指のスワイプやドラッグ、そして4本指のスワイプ動作が行える。Controlボタンを押しながら2本指でパッドをなぞると画面を拡大/縮小してくれたり、Keynoteではタップや3本指のスワイプでスライド送り/戻しができるのも便利だ。

 Magic Mouseのタッチ操作はパッドゾーンが狭く、マウスが動くのでどうしても操作になじめなかった人もいたと思うが、Magic Trackpadでは設置場所さえあれば快適にマルチタッチ操作が可能だ。特にWebブラウジングの操作感は最強で、ついつい無駄にWeb画面を見てしまう。これまではMacBookシリーズならではの特権だった多彩なマルチタッチ操作を、デスクトップタイプでも実現した意味は大きい。利き腕を選ばないのもうれしいところだ。

Magic Trackpadの機能をフルに使うためには、アップデータの適用が必須だ
Bluetooth 設定アシスタントでMagic Trackpadを認識させる
iMacにアップデータを適用したところ、システム環境設定にトラックパッドが追加された

 ちなみに、MacBook ProにMagic Trackpadを導入するとどうなるのか。試しに13型MacBook Proにアップデータを適用したところ、システム環境設定のトラックパッドメニューが拡張された。具体的には、2本指の操作でスクロールが慣性あり/なしが、3本指の操作でドラッグが選べるようになった。細かいところでは、トラックパッドのバッテリー残量がチェックできたり、チュートリアルのビデオがMagic Trackpadに切り替わる(ただし、画面の拡大/縮小に登場するキーボードは英語配列のままだ)。Bluetooth接続を切断すると、チュートリアルのビデオがMacBook Proのトラックパッドに切り替わるのも芸が細かい。もちろん、拡張された機能はMagic Trackpadがなくても利用できる。

Magic Trackpadのアップデータ適用前のトラックパッド画面(写真=左)。アップデート後の画面(写真=右)では、2本指操作のスクロールと3本指操作のスワイプに選択肢が増えたのが分かる。また、Magic Trackpadの電池残量が確認できたり、チュートリアルのビデオがMagic Trackpadに変わっているのも分かる

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