最後はハイエンド系と省スペース系の注目アイテムを紹介したい。ハイエンド系は、クーラーマスターのタワーケース「HAF X」だ。拡張ブラケットを9段用意しており、Extended ATXやXL-ATX規格の大型マザーボードも組み込めるのが特徴。サイズは230(幅)×599(奥行き)×550(高さ)ミリで、フロントに23センチファン、上面と左側面に20センチファンを搭載し、エアフローが確保しやすい構造となっている。電源非搭載で、ドライブベイは5インチが6基と3.5インチが5基(うち2基が2.5インチ対応)。価格は2万9000円弱だ。
フェイス秋葉原本店は「本格的なハイエンドPCが組める割にはコストパフォーマンスが高いということで、高級ケースながら好調に売れそうです。XL-ATXマザーを使う人は3〜4枚のマルチGPU構成を考えているでしょうから、こういう定番ケースが登場するのを待っていたでしょうね」と、着実なヒットを予想していた。
一方、省スペースマシンで注目を集めそうなのは、アイネックス扱いのAKASA製CPUクーラー「AK-CCE-7106HP」だ。LGA1156/775に対応するクーラーで、装着時の高さが29.5ミリに収まるのが特徴となっている。価格は2000円弱。
テクノハウス東映は「mini-ITXケースやスリムケースを使う方に薄型クーラーは昔から人気があります。一般的に厚みが4センチ以下なら薄型とうたわれることが多いですが、AK-CCE-7106HPはファンをフィンの内部に配置したことで、さらに薄くしています。物理的に高さ4センチくらいのCPUクーラーが装着できるケースでも、上部に1センチの隙間ができればエアフローが無理なく得られるようになりますから、欲しい人は多いと思いますよ」と話していた。なお、販売元のアイネックスによると、搭載できるCPUはCore 2 DuoやCore i3、TDP 73ワット以下のCore i5だ。
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