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» 2010年09月10日 11時36分 UPDATE

アレなDVDも“疑似3D”で体験:せっかくだからオレは3Dに対応した「Lm-i722E2-3DV」を選ぶぜ (1/2)

マウスコンピューターの3D for THEATERモデル「Lm-i722E2-3DV」は、「3D Vision」に必要な液晶ディスプレイやグラフィックスカード、対応メガネを付属しつつ、13万円台の価格を実現したコストパフォーマンスモデルだ。

[小川夏樹,ITmedia]

テレビで盛り上がりつつある3D立体視

og_mouse_001.jpg 3D Vision対応システムをセットにした「Lm-i722E2-3DV」。安価に3Dコンテンツを楽しめるのはPCならではだ

 家電の世界で「3D元年」が声高にうたわれているように、テレビやプロジェクター、果ては携帯ゲーム機まで、最近の映像表示デバイスは「3D立体視」が重要なキーワードになっている。例えばテレビでは、ソニーの「3Dブラビア」、パナソニックの「3Dビエラ」、シャープの「AQUOSクアトロン3D」、東芝の「CELL REGZA」、三菱電機の「REAL MDR1」シリーズといった具合に、3D立体視機能を持つモデルが目白押しだ。ただし、こうしたテレビはなかなか気軽に手が出せない価格でもある。

 3D立体視の仕組みとしてはアクティブシャッター方式のメガネを利用するフレームシーケンシャル方式や、偏光フィルターのメガネを用いる偏光方式など、さまざまな方式がある。また、PCの世界でも家電の3Dテレビと同様に、アクティブシャッター方式を採用するNVIDIAの「3D Vision」などがソリューションとして存在している。

 NVIDIAの3D Visionが家電の3Dテレビと違うのは、既存のPC環境に“後付け”で3D立体視システムを追加できることだ。しかも3Dテレビのように何十万円もかけて新たに本体ごと購入する必要はない。3D Visionの場合は、倍速駆動(垂直同期周波数120Hzに対応)のディスプレイ、対応グラフィックスカード、そして専用グラスを既存の環境に組み込むことで、3D立体視のシステムを安価に構築できるのだ。パーツ交換が当たり前のようにできるPCならではのメリットがこれだろう。

 とはいえ、倍速駆動の液晶ディスプレイと専用グラス、対応グラフィックスカードをそろえるとなると、セットアップに手間がかかるのも事実。自分で個別にそろえた結果、相性問題で動作に不具合が発生する可能性ないとはいえない。それならいっそのこと、あらかじめそれらがセットになっている3D立体視対応のデスクトップPCを購入してしまうのはどうだろうか。今回紹介するマウスコンピューターの「Lm-i722E2-3DV」は、3D Visionに対応するフルセットを13万9860円という手ごろな価格で購入できるモデルだ。

ゲームをプレイしない人に映像用の3D立体視を提供

og_mouse_002.jpg ミニタワー型ケースを採用

 ミニタワー型のLm-i722E2-3DVは、CPUにClarkdale世代のCore i3-540(3.06GHz/2コアでHyper-Threadingによる4スレッド実行、Turbo Boost Technologyには非対応)を標準採用し、BTOメニューでは最高でCore i7-880(3.06GHz)まで用意されている。ClarkdaleなのでCPU統合GPUも利用できるが、3D Vision対応グラフィックスカードとして別途ZOTACの「NVIDIA GeForce GT240 1GB」(グラフィックスメモリは1Gバイト)が装着されている。

 チップセットはIntel H55 Expressで、MSIの「H55M-P33」というmicroATXマザーボードを搭載。PCI Expressのx16スロットが1基、x1スロットが2基、最下部にPCIスロットが1基と拡張性はやや心もとないが、将来的に2スロットを占有するような大柄なグラフィックスカードを装着するようなことがなければ、地デジ対応テレビチューナーカードと次世代のUSB 3.0対応カードくらいは装着できる。

 メインメモリは4Gバイト(2Gバイト×2、DDR3、PC3-10600)で、空いているスロットは2基。チップセット的に認識可能な容量は最大16Gバイトなので、OSに64ビット版Windows 7を選択した場合は、2Gバイトモジュールを2枚追加した計8Gバイトくらいあれば、より快適になるだろう。

og_mouse_003.jpgog_mouse_004.jpgog_mouse_005.jpg CPU-Zによる情報表示を見ると、CPUはClarkdaleのCore i3-540だ。CPUにはGPUも統合されているが、本機では3D Visionのために別途グラフィックスカードが搭載されているので内蔵GPUは利用しない。Turbo Boost Technologyには非対応なので動作クロックは3.06GHzが最大である(画面=左)。チップセットの情報を見るとIntel H55 Expressであることが分かる。表示されているようにマザーボードの型番はMSIのH55M-P33。例によって同社向けにカスタマイズされているためマウスコンピューターを示す「MCJ Co,Ltd.」という表記が見える(画面=中央)。搭載するGPUはNVIDIAのGeForce GT240だ。グラフィックスメモリは1Gバイトで、クラス的には中の上といった性能。PCI Express x16スロットが1基しかないため、SLI構成にはできない(写真=右)

 インタフェースとしては、USB 2.0が背面に6ポート、本体前面下部に2ポートの計8ポート、内部のSerial ATAポートは6ポート(eSATAは非対応)と数的には十分だ。ミニタワー型なので内蔵HDDは1台の追加が精一杯といったところで、将来的に追加する場合は十分な容量を確保するようにしたい。搭載する光学ドライブは10倍速のBlu-ray Discドライブだ(BD書き込み対応/DVDスーパーマルチ機能搭載)。なお、試用したマシンのOSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumだったが、32ビット版も選択することもできる。

og_mouse_006.jpgog_mouse_007.jpgog_mouse_008.jpg 本体前面/背面/左側面

 こうしたスペックから見ても、本機がターゲットとするのは、動画から3Dゲームまですべてを存分に楽しみたい人ではなく、どちらかといえばゲームはあまりプレイしないが、今後登場してくるであろうBlu-ray 3D対応タイトルや既存のDVDタイトルを疑似3D化して楽しみたい、といった映像関連の3D立体視を重視する層だ。そうした目的を満たすためのスペックとしては十分である。ちなみに、3Dゲームを立体視で楽しみたい向きには別途ハイスペックなモデルも用意されているのでそちらを選べばいいだろう。

付属の液晶ディスプレイは23型フルHDの倍速駆動モデル

og_mouse_009.jpg LGエレクトロニクス・ジャパンの「W2363D-PF」

 本機に付属している液晶ディスプレイは、LGエレクトロニクス・ジャパンの23型ワイドモデル「W2363D-PF」だ。NVIDIAの3D Visionをサポートする120Hz駆動のディスプレイで、液晶パネルはTN方式、画面アスペクト比は16:9、画面解像度は1920×1080ドットのフルHD、表面処理はテカテカではないノングレア(非光沢)タイプとなっている。この液晶ディスプレイに関しては、“120Hz駆動の「W2363D-PF」と超解像の「E2350VR-SN」を試す”で詳しくレビューしているので参考にしてほしい。

 この液晶に加えて、NVIDIAの3D Vision専用3Dグラスセット(USB接続のIRコントローラと3Dグラス本体、ドライバ&ツール類)が標準で付属しており、さらに3D立体視に対応した再生ソフトとして、CyberLinkの「Media Suite 8.0 for Blu-ray マウスコンピューターオリジナルエディション」が付属する。

og_mouse_010.jpgog_mouse_011.jpgog_mouse_012.jpg sRGBモードでのモノクログラデーション表示(写真=左)。sRGBモードでのカラーグラデーション表示(写真=中央)。3D Vision専用3Dグラスセットが標準で付属する(写真=右)

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