デュアルコアAtom搭載、そして、よりコンパクトでより長く──「LaVie Light」2010年PC秋冬モデル

» 2010年09月13日 11時00分 公開
[ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Nシリーズの“デュアルコア”Atomをいち早く搭載

 今回登場したLaVie Lightでは、上位機種の「BL550/CS」と下位機種の「BL350/CW」の2モデルが用意される。出荷開始は9月16日で、実売予想価格はBL550/CSが8万5000円前後、BL350/CWが7万円前後。OSはBL550/CSで32ビット版 Windows 7 Home Premiumを導入、Microsoft Office Personal 2010も用意する。一方、BL350/CWでは、OSが32ビット版 Windows 7 Starterで、Microsoft Office Personal 2010は2年間ライセンス版となる。

新しいボディを採用したNetbookシリーズ「LaVie Light」の新モデル「BL550/CS」と「BL350/CW」では「プラバーブラック」(写真=左)、「プラバーレッド」(写真=中央)、「プラバーホワイト」(写真=右)のカラーバリエーションを展開する

 上位機種のBL550/CSでは、インテルのNetbook向けAtom 「N」シリーズで最新のデュアルコアモデルとなる「Atom N550」(1.5GHz)を採用。Hyper-Threading Technologyのサポートでデュアルコアによる4スレッド同時処理が可能になった。また、BL350/CWのCPUもAtom N475(1.83GHz)に変更され、ともに、システムメモリがDDR3-1066と従来モデルから強化された(ただし、動作時のメモリクロックは667MHz)。なお、グラフィックコアはCPUに統合されたGMA 3150を利用する。

 液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイド。解像度は、BL550/CSで従来の上位モデルと同じ1366×768ドットだが、BL350/CWも1366×768ドットと従来の下位モデルから強化した。バッテリー駆動時間は「Lバッテリー」を標準で搭載するBL550/CSで約10.1時間(従来モデルでは約8.4時間)、「Mバッテリー」を標準で搭載するBL350/CWで約5.1時間(従来モデルで約4.1時間)と、こちらも改善された。

 メモリ容量はBL550/CSが2Gバイト、BL350/CWが1Gバイト。どちらのモデルもチップセットはIntel NM10 Expressを搭載する。データストレージはBL550/CSが容量320GバイトのHDD(Serial ATA、5400rpm)、BL350/CWが容量250GバイトのHDDを搭載する。なお、SSD搭載モデルは用意されない。

 本体に用意するインタフェースは、3基のUSB 2.0(パワーオフUSB充電機能対応)とUSB Duet専用のmini USB 2.0、アナログRGB出力、そして、SDメモリーカードスロット(SDHC、SDXC対応)と従来モデルとほぼ共通する。ネットワークは100BASE-TX対応の有線LANとIEEE 802.11 a/b/g/nの無線LAN、そして、モバイルWiMAXがBL550/CSとBL350/CWで標準搭載される。

 また、従来モデルから導入されているUSB Duet(専用のUSBケーブルで2台の対応PCを接続して、2台目のPCに搭載されているデータストレージを1台目のPCから外付けストレージとして利用する)と、Luiリモートスクリーン(Luiサーバ機能を運用しているPCに対してクライアントPCとして接続できる)機能が、新モデルでもサポートされる。

コンパクトになった新ボディは自己修復が可能

 BL550/CS、BL350/CWともに、デザインを一新した新ボディを採用する。サイズはBL550/CSが253(幅)×194.5(奥行き)×25.7〜44.9(厚さ)ミリ、BL350/CWが253(幅)×194.5(奥行き)×25.7〜27.7(厚さ)ミリと、フットプリントが従来モデル(BL530/ASで258(幅)×212.6(奥行き)×27.5〜36.9(厚さ)ミリ)から13%削減された。重さも、BL550/CSで約1.22キロ、BL350/CWで約1.06キロとそれぞれ軽くなっている。キーボードにはアイソレーションタイプを導入、キーピッチも従来の17ミリから19ミリへ拡大したほか、パームレストパネルにはディプル加工を施して指紋を付きにくくしている。

 新デザインボディの表面には、2007年に登場したLaVie Jから導入されている「スクラッチリペア」を取り入れている。スクラッチリペアは、弾力のある塗装面によって、すり傷を“自己修復”する。さらに、IMF(In Mold Forming)によるフィルム一体成形技術を取り入れることで、従来のIMR(In Mold Roller)ではできない、フィルムの厚みを生かした色表現が可能な加飾技術を利用している。加えて、UVプリントによって立体感のある千鳥格子パターンが天面に施された。

 従来モデルでは4色展開だったカラーバリエーションは、いずれも新色となる「プラバーレッド」「プラバーホワイト」「プラバーブラック」の3色展開となった。デザインコンセプトは「Casual & High-Grade」で、高級感を演出するために、本体に搭載された機能ボタンにはメッキパーツを使い、ミラーインクによるNECロゴをあしらっている。

天面には、すり傷などを自己修復できる「スクラッチリペア」を導入したほか、UVプリントによる立体感を持った千鳥格子パターンが施されている。上位モデルのBL550/CSは、Lバッテリーを標準で搭載する

LaVie Light店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
LaVie Light BL550/CS6R (プラバーレッド) Netbook デザイン一新、CPU強化 Atom N550(1.50GHz) 2048MB (DDR3) 320GB 32ビット版 7 Home Premium 8万5000円前後
BL550/CS6W (プラバーホワイト) Netbook デザイン一新、CPU強化 Atom N550(1.50GHz) 2048MB (DDR3) 320GB 32ビット版 7 Home Premium 8万5000円前後
BL550/BS6B (プラバーブラック) Netbook デザイン一新、CPU強化 Atom N550(1.50GHz) 2048MB (DDR3) 320GB 32ビット版 7 Home Premium 8万5000円前後
BL350/CW6R (プラバーレッド) Netbook デザイン一新、ディスプレイ強化 Atom N475(1.83GHz) 1024MB (DDR3) 250GB 32ビット版 7 Starter 7万円前後
BL350/CW6W (プラバーホワイト) Netbook デザイン一新、ディスプレイ強化 Atom N475(1.83GHz) 1024MB (DDR3) 250GB 32ビット版 7 Starter 7万円前後
BL350/CW6B (プラバーブラック) Netbook デザイン一新、ディスプレイ強化 Atom N475(1.83GHz) 1024MB (DDR3) 250GB 32ビット版 7 Starter 7万円前後

LaVie Light店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV/オフィス 重量
LaVie Light BL550/CS6R (プラバーレッド) 10.1型ワイド 1366×768 Intel NM10 CPU統合 Office Personal 2010 約1.22キロ(Lバッテリー標準)
BL550/CS6W (プラバーホワイト) 10.1型ワイド 1366×768 Intel NM10 CPU統合 Office Personal 2010 約1.22キロ(Lバッテリー標準)
BL550/BS6B (プラバーブラック) 10.1型ワイド 1366×768 Intel NM10 CPU統合 Office Personal 2010 約1.22キロ(Lバッテリー標準)
BL350/CW6R (プラバーレッド) 10.1型ワイド 1366×768 Intel NM10 CPU統合 Office Personal 2010(2年版) 約1.06キロ(Mバッテリー標準)
BL350/CW6W (プラバーホワイト) 10.1型ワイド 1366×768 Intel NM10 CPU統合 Office Personal 2010(2年版) 約1.06キロ(Mバッテリー標準)
BL350/CW6B (プラバーブラック) 10.1型ワイド 1366×768 Intel NM10 CPU統合 Office Personal 2010(2年版) 約1.06キロ(Mバッテリー標準)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー