先週、GALAXYからGeForce GTX 460搭載の低消費電力モデル「GF PGTX460/768D5 GREEN EDITION」が登場した。価格は1万8000円弱で、在庫はやや少数だ。GF PGTX460/768D5 GREEN EDITIONはGDDR5メモリを768Mバイト搭載するグラフィックスカードで、メーカー独自の改良によってクロック数などの仕様を変えないまま、消費電力を約10%カットしているのが特徴。これにより、補助電源も標準仕様の6ピン×2個から1個に減少している。クーラーは基板とあわせてスロット2段を占有するタイプで、mini HDMI端子と2基のDVI端子を備えている。
GeForce GTX 460カードは多くのショップでグラフィックスカードの売れ筋となっているが、その中でも主力となっているのはGDDR5メモリを1Gバイト搭載する上位タイプのみ。メモリ容量だけでなく、メモリの動作ビットも抑えている768Mバイトモデルは、「価格差が5000円近く離れていても、あまり選ぶ人はいませんでした」(フェイス秋葉原本店)とのことで、好調とはいえないのが現状のようだ。それゆえに今回のモデルに期待する声は大きい。
同店は「補助電源が1つ減ったことで、電源ユニットを変更せずにカードを搭載できる人が増えたのが魅力です。性能は1Gバイトモデルより劣るものの、価格のほかにも目に見えるメリットができたわけです。けっこう好調に売れていますし、他社からも追随するモデルが出るかもしれません。大いに期待したいですね」と語る。
そうしたニーズをさらに後押しするように、9月13日昼から新GPUを搭載したカードも各社から続々と登場する。「GeForce GTS 450」を搭載したグラフィックスカードで、価格は1万円強から1万5000円前後に集中するとみられる。GeForce GTS 450はGTX 460の1つ下のGPUで、Fermiアーキテクチャを採用し、192基のCUDAコアを搭載。GDDR5メモリを1Gバイト積み、補助電源は標準で6ピン×1個となる。
Palit製のGeForce GTS 450カードを発売予定のドスパラ秋葉原本店は「コストパフォーマンスに優れたラインで、400ファミリーの最新アーキテクチャも使えますから、けっこう市場でのアピール力はあると思います。今注目されている某大手MMOでもLOWでプレイするなら十分なパフォーマンスが出るんじゃないでしょうか」と評価していた。
1万円台のグラフィックスカードではRadeon HD 5770が圧倒的な人気を誇っているが、「価格的にも性能的にもその対抗馬になり得ると思います。さらに低価格なラインではGeForce 210やRadeon HD 5400などが浸透していますし、ようやく選択肢の薄い1万円台のグラフィックスカードに面白い製品が出てきたという感じがします」(某ショップ)と、市場全体におけるメリットを説く声も聞いた。
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