レビュー
» 2010年09月13日 13時01分 公開

イマドキのイタモノ:ついに“Fermi”も1万円台!──MSI「N450GTS CYCLONE 1GD5/OC」でGeForce GTS 450の費用対効果を知る (1/4)

NVIDIAのFermi世代のGPUがようやく1万円台で手に入る。ユーザー数が最も多いというこの価格帯でFermiを使うメリットはなにか?

[石川ひさよし,ITmedia]

上から下までFermiがそろう

 NVIDIAから、9月13日(日本時間)にFermi世代GPUの新モデル「GeForce GTS 450」が発表された。この発表により、これまで、「GTX」のハイエンドモデルだけだったFermi世代のGPUが1万円台のグラフィックスカードにも搭載されるようになる。長らくDirectX 10対応だった低価格GeForceユーザーにとって、GeForce GTS 450はどのようなメリットをもたらしてくれるのかを、検証してみたい。

 GeForce GTX 480からスタートし、“GTX 470”、“GTX 465”、そして“GTX 460”とFermi世代のGPUが登場したが、すべてハイエンド向けを示す「GTX」のラインアップだった。しかし、今回登場する“GTS 450”によって、ようやくミドルレンジ(とはいえ、搭載するグラフィックスカードは1万円台で購入できるが)でもFermi世代が投入されることになる(依然として、1万円を切るローエンドクラスでのFermi世代は待ち状態であるが)。

 GeForce GTS 450のコアは開発コード名で「GF106」と呼ばれており、GeForce GTX 460のGF104と異なる。構成トランジスタ数が11億7000万個まで減り、ダイサイズも大幅に縮小された。

 CUDAコアは、GeForce GTX 460の約6割となる192基で、テクスチャユニットが32基、ROPユニットが16基となる。また、グラフィックスメモリはGDDR5に対応する。メモリ容量は1Gバイト、メモリバス幅は128ビットで、これはGeForce GTX 460の1Gバイト版に対し半分に相当する。なお、GeForce GTX 460の768Mバイト版に相当するメモリバス幅縮小モデルについては、現在まで情報が出ていない。

 このように、構成トランジスタ数やCUDAコアの数を減らしたことで、消費電力はGeForce GTX 460から50ワットほど削減でき、補助電源コネクタを6ピン×1基で補えるようになった。

GeForce GTX 480 GTX 470 GTX 465 GTX 460(1GB) GTX 460(768MB) GTS 450
CUDA Core 480 448 352 336 336 192
テクスチャユニット 60 56 44 56 56 32
ROPユニット 48 40 32 32 24 16
GPUクロック(MHz) 700 607 607 675 675 783
シェーダークロック(MHz) 1401 1215 1215 1350 1350 1566
メモリクロック(MHz) 924 837 802 900 900 900
メモリタイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリバス幅 384 320 256 256 192 128
メモリ帯域幅 177.4GB/sec 133.9GB/sec 102.7GB/sec 115.2GB/sec 86.4GB/sec 57.7GB/sec
メモリ容量(MB) 1536 1280 1024 1024 768 1024
消費電力(ワット) 250 215 200 160 150 106
補助電源レイアウト 8+6 6+6 6+6 6+6 6+6 6
DirectXサポート 11 11 11 11 11 11
構成トランジスタ数 30億 30億 30億 19.5億 19.5億 11.7億
プロセスルール 40ナノメートル 40ナノメートル 40ナノメートル 40ナノメートル 40ナノメートル 40ナノメートル
SM(Streaming Multi Processors) 15 14 11 7 7 4
GPC(Graphics Processing Clusters) 4 4 3 2 2 1

GTS 450はユーザーを狙い撃ちする「Sniper」

 NVIDIAはGeForce GTX 460の説明資料で、GeForce GTX 480を(主力戦車の意味で)「Tank」、GeForce GTX 460を(軽快な偵察装甲車両の意味で)「Hunter」と表現したが、GeForce GTS 450は、「Sniper」と紹介している。

 主に利用する解像度として、ハイエンド向けのGTXシリーズが1920×1200ドット以上であるのに対し、GeForce GTS 450では1680×1050ドットを想定している。これは、Valveの調査で、1280×1024〜1680×1050ドットという解像度でゲームを楽しむユーザーが調査対象者の約57%を占めるという結果がでていることが影響している。“Sniper”という表現は、GeForce GTS 450がこのゾーンに属するPCゲームユーザーを“狙い撃ちして”低価格と性能を訴求するNVIDIAの考えを示している。

 NVIDIAは、GeForce GTS 450はオーバークロック耐性に優れている面も訴求している。同社の検証では、コアクロック860MHz以上という条件でもベンチマークテストが実行できたとしている。このことから、グラフィックスカードベンダーからオーバークロックモデルが多数投入される可能性は高いだろう。

NVIDIAでは、GeForce GTS 450を“Sniper”に例えている(写真=左)。多くのPCゲーマーが1280×1024〜1680×1050ドットの解像度に設定している調査結果から、このレンジで高いコストパフォーマンスを出すGeForce GTS 450を投入したとNVIDIAは説明する(写真=右)

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう