レビュー
» 2010年09月16日 11時30分 公開

第2世代VAIO P ロードテスト:第1回 「VAIO P」でb-mobileを使ってみる (1/3)

外出先で「VAIO P」をカバンから取り出すと、「おっ」と、多少なりとも驚きの反応をもって迎えられる。その好奇の反応、視線が少し恥ずかしくもあり心地よい。

[鈴木雅暢,ITmedia]

ビビッドカラーのクールなガジェット

ソニーの「VAIO P」。ボディカラーは色鮮やかなグリーンだ

 絶妙なサイズにして、インパクト抜群のビビッドカラー。どこで取り出すにも微妙な恥じらいを感じつつ、勇気を持って取り出してみれば、少なからず周囲の空気が変わるのが感じられる。

 こんなに小さいのに、いや、小さいからこそなのか、抜群の存在感と、そしてささやかな優越感を感じさせてくれる、実にクールなガジェットがこの“ポケットスタイルPC”こと「VAIO P」である。

 もっとも、見た目だけの満足感では、1週間もすれば飽きてしまうかもしれない。真の満足感に発展するかどうかは、これから実戦でバリバリと活躍できるかどうかにかかっている。


 というわけで、今回はPC USER編集部からVAIO Pの直販モデル(VAIOオーナーメードモデル)を借用し、長期間モバイルで利用してみることとなった。のっけから少々テンションが高いのは、この2世代目のVAIO Pはいつ自ら購入してもおかしくないほど意中のデバイスだからだ。

 正直、初代のVAIO Pは立ったまま操作することが考慮されておらず、少々残念に思っていたのだが、この2世代目では液晶ディスプレイのフレーム部分に右手の親指で操作できる光学式ポインティングデバイスを装備するとともに、加速度センサーというオシャレなギミックも加わって、立ったままでもクールに操作できるモバイルマシンに生まれ変わっている。

 ソニースタイルのカートに入れてポチッとしかけたこともあるのだが、最後のふんぎりがつかなかった理由は、ほかに買いたいものがありすぎたということもあるし、通信環境を決めかねていたこともあるし、カラーバリエーションにブルーやレッドがない点には個人的に納得できない(後から出そうなので買いにくい……)こともあるし、さらにAtom性能、使い勝手ともに実戦に足るのか半信半疑な部分もあった。まぁ、いろいろと理由はあるが、結局のところ単純に背中を押してくれるような出来事がなかったことが大きい。

 今回入手したVAIO Pは、Atom Z550(2.0GHz)、メモリ2Gバイト、128GバイトSSD、WiMAX/無線LANにGPS、ワイヤレスWAN(b-mobile もしもしDoccica)も装備とスペックに不足なし。WiMAXとDoccicaのモバイル回線を試せるのは実にありがたく、まさに渡りに船だ。せっかくの機会なので、がっちり環境を整備し、ビジネスにもプライベートにも、実戦でバリバリと試させてもらうことにする。

「b-mobile 最大6カ月無料ワイヤレスネット接続パック」って何なのさ?

 ソニースタイルでオーダーできるVAIO Pのカスタマイズモデルでは、無線LANとWiMAX機能に加え、ワイヤレスWAN機能として、NTTドコモのFOMA(FOMA HIGH-SPEED)に加えて、日本通信のb-mobileも選べる。限定モデルとして用意されている「b-mobile 最大6カ月無料ワイヤレスネット接続パック」ならば、b-mobileの通信用SIMカードと360分の無料通信がセットで付いてくる。

「もしもしDoccica」は日本全国をカバーするFOMAエリアと公衆無線LANスポットで利用できる

 これはb-mobileの「もしもしDoccica」というサービスで、FOMAの3G回線、公衆無線LANサービス、そしてモバイルIPフォンを先払いのチャージ方式の料金で利用できるものだ。公衆無線LANサービスは、JRの主要駅などを中心に展開する「ホットスポット」、マクドナルドなどで使える「BBモバイルポイント」、成田空港周辺にサービスを展開している「エアポートネット」、無料で接続できる「FREEESPOT」の4種類に対応している。

 データ通信の利用料金は、3G回線は1分間10円、公衆無線LANサービスは1回300円(FREESPOTは無料)となっている。この接続パックでは、あらかじめ3600円ぶん(360分/初回接続時から最大6カ月)がチャージされており、これを使い切るまでは無料で通信できるわけだ。

 つまり、最大6カ月といっても6カ月使い放題というわけではない。3G回線で360分が上限であり、常時接続して使っていたらあっという間だ。筆者は1日で6時間くらい使うこともあるので、フルに接続していたら1日でなくなってしまう(笑)。1分間10円という料金からも頻繁に使うユーザーの常時接続手段としては向いていない。

 時間制限のない公衆無線LANサービスにしても、1回300円という料金は安くないといえる。例えば、ワイヤレスゲートなど、月額数百円で公衆無線LANの定額サービスを提供しているプロバイダはいくらでもあるので、毎月確実に利用することが前提ならば、Doccicaではなく、こういった公衆無線LANの定額サービスを利用したほうがいいだろう。

SIMカードは底面のバッテリーを外すと露出するスロットに装着する

 b-mobileの最大の魅力は、人口カバー率100%、ほぼどこでもつながるFOMAの回線が使える安心感と、使うぶんだけチャージできるプリペイド式の手軽さを両立していることだ。普段はWiMAXや公衆無線LANなど使い放題の定額サービスを利用しつつ、それらが接続できないときのために「命綱」として用意しておくサブ回線としては最適な存在だ。また、普段利用頻度の少ない人がたまの外出時に利用する回線としても適している。

 公衆無線LANは利用できる場所が限られるし、WiMAXもサービスエリアを拡大してきているとはいえ、FOMAの広い3Gサービスエリアとは比較にならない。もちろん、実際の接続状況や速度などといったところは、これからいろんなところに持ち込んで試してみたい。

Sony Style(ソニースタイル)
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