前回、AMDの新しい6コアCPU「Phenom II X6 1075T」が、パッケージの仕様記載ミスで発売延期になったとリポートしたが、1075Tの販売よりも早くほかのラインアップが出回り始めた。4コアの「Phenom II X4 970 Black Edition」と「Athlon II X4 645」、2コアの「Phenom II X2 560 Black Edition」と「Athlon II X2 265」で、価格は順に1万8000円弱と1万2000円弱、1万円弱と7500円弱だ。4モデルとも、それぞれのシリーズで最上位となる。
Phenom II X4 970 Black Editionは、動作ロック3.5GHzで、L3キャッシュを6Mバイト搭載し、TDPは125ワット。従来の最上位「同965 Black Edition」より100MHzクロックが上がっており、クロック倍率を変更できる点は同じだ。ほかの3モデルも従来のシリーズ最上位から100MHzアップした仕様で、ほかに変更はない。動作クロックはAthlon II X4 645が3.1GHz、Phenom II X2 560 Black EditionとAthlon II X2 265は3.3GHzとなる。
入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「まあ、性能アップはわずかなので反響はそれほどありませんよ。相変わらず初回から低価格なので、今後の選択肢にはなると思いますけどね」と話していた。
一方のPhenom II X6 1075Tについては、複数のショップが予約を受け付けており、10月1日に発売されるめどが立ったようだ。すでに修正シールが張られたモデルを入荷しているようで、某ショップは「前にパッケージミスだったときは、そのままの状態で半分くらいのショップが補足説明しながら売っていたのもあり、2〜3日で修正シールが届いて普通に販売できるようになりました。今回はちょっと遅かったですね。Phenom II X6を最初から狙って購入する人はほとんどみんな事情を知っているんだから、そんな気にしなくていいのに。まあ、いろいろな事情があるんでしょうけど」と、気にしていない様子だった。
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