3D Vision機能は、トランスミッタをUSB接続し、“NVIDIAコントロールパネル”の「3Dステレオコピック」より有効にする。3DメガネにもUSB Mini端子があるが、これはバッテリー充電/電源供給用だ(バッテリー容量が十分であれば、接続は必須でない)。
初期設定はウィザード形式で一般的なPCユーザーであれば迷わず行えるだろう。ゲームタイトルの3D化はドライバレベルで行われるので、特にパッチファイルなどを用意する必要もない。ただ、互換性の度合いはゲームによって異なり、内容によってはあまり立体視に適さないものもあることに注意したい。ゲームタイトルの対応状況や互換性はNVIDIAのWebサイトでも確認できる。
ゲームを起動すると自動的に3D Visionが有効になり、画面がスッと少し暗くなる。それが“映画館で映画が始まる直前”のような感覚に似ていて悪くない。『ロスト プラネット 2』や『バイオハザード5』などはさすがリアリティの高い表示で、迫ってくるモンスターの“迫力度合い”が一段と高まるお勧めタイトルだ。ちなみに、少し意識して画面から目を離して見るほうがリアリティがより増すようだ。一方、『ストリートファイター4』は背景に奥行きが出て、大技を繰り出した時の迫力もなかなかなのだが、キャラクターが妙に背景から浮いているように見え、何か紙芝居のようだと感じた。こちらは3D化を意識して制作されていないゲームタイトルだけに、こういうこともある。
汎用3Dコンテンツの再生は付属する「Power DVD 3D」などで行う。Power DVD 3Dは、Blu-ray Discの3D立体視規格であるBlu-ray 3Dの再生に対応するほか、2D(既存)のDVD映画タイトルや動画ファイルを3D化して楽しむこともできる。Blu-ray 3D対応タイトルは2010年9月現在、まだ国内発売されていないので今後のお楽しみとするが、手持ちのDVD映画タイトルを3D化して見てみるのもかなり楽しい。3D化に適したコンテンツとそうでないコンテンツがあり、動きが激しくカメラアングルもひんぱんに切り替わるようなスポーツ番組はどうも向かないが、CGを利用したムービーやグラビアアイドルのイメージビデオなどは3D向きだと感じた。
加えて、3D動画の再生ソフトには「I-O DATA DigitalVideo3D Player LE」と「3D Vision Photo Viewer」が、3D写真の表示ソフトとして「I-O DATA DigiCame3D Viewer LE」と「3D Vision Photo Viewer」もプリインストールする。3Dデジカメ「FinePix REAL 3D W1」などで撮影した3D写真・動画の再生が行える。
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