ちなみに、OEM/DSP版Windows 7 Professional/Ultimate向けダウングレード権の特例については、2010年7月13日にルールが改定された。
2010年7月12日以前のルール | 7月13日以降のルール | |
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許諾条件 | エンドユーザーはWindows 7のライセンスにより、Windows Vistaに加え、Windows XPにダウングレードできる権利を許諾 | |
権利の対象製品 | OEM版/DSP版Windows 7 Professional、同Ultimate | |
適用期間 | Windows 7出荷後から18カ月、またはWindows 7 SP1提供、どちらか早い日程を迎えるまで | OEM版Windows 7の提供が終了するまで |
OEM版の提供終了期間とは、PCメーカーからWindows 7搭載PCの出荷が終了するまでの日を差し、通常は最新OSの提供から2年間が最長(2010年10月現在はWindows 7後継バージョンのリリース日が未定のため、提供終了期間も未定となる)。ちなみにWindows Vistaは、Windows 7の2年後である2011年10月22日で終了 |
ダウングレード権の行使が許諾されるメディアの入手手段は、
の3パターンがある。
なお、PCバンドルメディア(メーカー独自のリカバリーディスクなど)はメーカーやシリーズが異なると使えないパターンは多そうだが、こちらはWindowsのダウングレード権に関するライセンス上では認められるという意味となる。一般ユーザーで適合する例が多そうなパッケージ版メディアを用いる手段は、ライセンス認証をPC個別に行う必要がある。ほとんどが初回アクティベーション済みと思われる(オンラインでの認証ができない)ので、ライセンス認証の電話窓口でダウングレード権を行使したい旨を伝えて実施する点に若干の注意が必要だ。
主に企業向けとなるボリュームライセンス所持者は、Select契約およびEA契約と、Openライセンス契約で方法が少し異なる。Select/EA契約のユーザーはクライアントWindowsのライセンス購入“なし”に、マイクロソフト「ボリュームライセンスサービスセンター(VLSC)」からボリュームライセンス用メディア(データ)をダウンロードでき、ライセンスキーはライセンス認証専用の電話窓口でライセンスキーの発行を依頼することで実施できる。Openライセンス契約ユーザーは、後半の方法は同じだが、Windowsライセンスを“最低1つ必要”とする条件が若干異なる。
というわけで、Windows 7の利用およびダウングレード権条件を満たすライセンスを所持するならば、正規版のメディアと対応するプロダクトキーを使用することで今後も(ライセンス上においては)Windows XPにダウングレードできる。
適用条件や手段が少々複雑でやや面倒ではあるが、今後も業務あるいは検証用などにてWindows XP搭載PCが新規に必要という企業や一般ユーザーは、Windows 7のダウングレード権を行使することが手段の1つとして残されている。
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