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» 2010年10月14日 10時00分 UPDATE

15年目の飛躍:Webサイト作成から運用までを簡単サポート――新生「ホームページ・ビルダー15」発表会

15年の歴史を持つ「ホームページ・ビルダー」が生まれ変わった。企業ユースでニーズの高いアクセス解析やSEO対策機能を強化したほか、待望のフルCSSテンプレートを用意した。

[ITmedia]
og_hpb_001.jpg ホームページ・ビルダー15

 ジャストシステムは10月13日、Webサイト作成ツールの最新版「ホームページ・ビルダー15」を発表した。通常版の価格は1万4800円。12月3日に発売する。

 ホームページ・ビルダーは、15年の歴史を持つ、個人・商用向けのWebサイト作成ソフトの代表格。これまで開発元は日本IBMだったが、2010年2月にジャストシステムがプログラム著作権と商標権を取得しており、今回のバージョン15はジャストシステムとして初めての自社開発となる。

og_hpb_002.jpg ジャストシステム代表取締役の福良伴昭氏

 製品説明会の冒頭に登壇したジャストシステム代表取締役の福良伴昭氏は、「(バージョン15は)初の自社開発として精鋭の開発部隊が全力で取り組み、その成果として大きな進化を遂げた。まさに会心の出来栄え」とあいさつ。また、「現行のバージョン14は、集客力を高めるためのSEO対策支援機能が好評で、経済環境が厳しい中にもかかわらず売上販売本数を伸ばした。むしろ小規模事業主は経済環境が厳しいからこそホームページの内製化の需要が広がっている」と述べ、ホームページ・ビルダーがビジネス用途を中心にシェアを伸ばしている背景を説明した。

 これを受けて最新版では主に商用サイトのニーズに訴求する機能を強化したという。「今回のホームページ・ビルダーは、Webサイトを作成するだけでなく、運用も支援するサービスを提供する。ローカルアプリケーションの使いやすさとWebサービスの融合はジャストシステムならでは。旧バージョンを使う既存のユーザーもいると思うが、大きく進化したバージョン15は例年の数倍のバージョンアップの価値を感じていただけると思う」と力強くあいさつを結んだ。

og_hpb_003.jpgog_hpb_004.jpgog_hpb_005.jpg バージョン14は販売本数で前年比115%増と堅調に伸びている(写真=左)。Webサイト作成ソフトとして圧倒的な市場シェアを誇る。まさに定番中の定番(写真=中央)。過去5年の傾向ではSMBを中心とするビジネス用途の利用者が増加したという(写真=右)

 一方、具体的な製品説明は、ホームページ・ビルダー15の開発責任者である廣庭雅一氏が担当した。最新版の新機能や強化点は多岐に渡るが、同氏は主要なポイントとして、ユーザーインタフェースの刷新とアクセス解析機能、全面CSSの採用、Flashコンテンツの作成機能を挙げる。

 まずユーザーインタフェースだが、これまでのブルーをからグレーを基調にした画面にリニューアルされている。これにあわせてボタンのデザインも刷新したほか、前バージョンで実装したSEO支援機能を「アクセス向上」というメニューに集約し、ユーザービリティを向上した。その一方で、旧バージョンのユーザーがとまどわないように各メニューの構成は引き継いでいるという。

og_hpb_006.jpgog_hpb_007.jpgog_hpb_008.jpg メイン画面は青を基調とするものからグレーに変わった。バージョン14(画面=左)とバージョン15(画面=中央)の比較。また、SEO支援などの機能は「アクセス向上」というメニューに集約した(写真=右)

 ユーザーからニーズの高いアクセス解析機能も強化された。ホームページ・ビルダー15ではページ訪問者のデータ収集にWebビーコン方式を採用しているが(ログはジャストシステムが用意したアクセス解析サーバに保持する)、廣庭氏は「ページ内にトラッキングコードを埋め込む作業は一般ユーザーにはハードルが高い」とし、サイト構造をふかんする画面上でアクセス解析の対象としたいページが選択できるUIを用意、ワンクリックでコードを埋め込めるようにしている。さらに分析結果もホームページ・ビルダー上で閲覧できるように機能が統合された。サイト全体をふかんするマップでは各ページごとの閲覧数に応じたバブルが表示され、直感的にサイト訪問者の動向を把握できるほか、ページをクリックすれば詳細な情報も閲覧可能だ。また、解析結果は専門用語を極力排除し、初心者でもサイト運営や今後の改善などがしやすいよう配慮したという。

og_hpb_009.jpgog_hpb_010.jpgog_hpb_011.jpg サイト全体のふかん図からアクセス解析対象のページを選択するだけで、自動的にトラッキングコードが埋め込まれる(写真=左)。解析結果もホームページ・ビルダー上でそのまま閲覧できる。バブルなどを用いた直感的なデザインも特徴だ(写真=中央)。もちろん、詳細なリポートをWebブラウザで見ることもできる(写真=右)

 今回のバージョンアップで目玉の1つとなるのはCSSの全面採用だろう。廣庭氏は「これまではテーブル組が標準で、既存のユーザーはあきらめに近い心境でCSSの採用を訴えていた。自社開発となるバージョン15ではこの部分を脱却する必要があった」と語り、Web標準のテンプレートとしてフルCSSプロフェッショナルテンプレートを開発し、通常パッケージには17セット、バリューパッケージには25セットのテンプレートを用意した。CSSを用いた新規ページの作成では、店舗やクリニック、飲食店といった業種や全体のデザインテーマ、レイアウトなどをウィザードに沿って選択していくだけで、簡単にページを作成できる。また、CSSを採用したメリットとして、検索エンジンがクロールしやすくSEOにつながる点や、HTMLを書き換えることなくデザインテイストを手軽に変更する「瞬間デザインチェンジ」機能などを紹介した。

og_hpb_012.jpgog_hpb_013.jpgog_hpb_014.jpg 新規作成でテンプレートからテーマとデザイン、レイアウトを指定すればすぐにページを作成できる。即座にプレビューに反映されるので、テイストを見ながらテンプレートを選べる。後からCSSを差し替えるだけでデザインが変更できるので、サイトのリニューアルなども容易に行える

og_hpb_015.jpgog_hpb_016.jpgog_hpb_017.jpg 背景画像や文章もCSSを意識することなく個別にカスタマイズできる(写真=左)。また、電話番号や住所などの共通部分はサイト全体で同期できるため、変更があったときにすべてのページを書き換える、といった手間がなくてすむ(写真=中央)。用意されたフルCSSプロフェッショナルテンプレートの例(写真=右)

 もう1つ、Flashを用いたスライドショー作成機能も新たに追加している。ダイアログに沿って画像を選んでいくだけで、トランジションを加えたスライドショーを手軽に作成できる。また、iPhoneやiPadのようなFlashを再生できないデバイス向けには、JavaScriptライブラリ(jQuery)によるスライドショー作成機能も用意している。このほか、旧バージョンから新バージョンへの移行を促進するための施策として、バックアップ・移行ツールも用意(対象はバージョン6以降)。このツールだけが欲しい旧バージョンのユーザー向けには無償提供も行う。同社は今後のホームページ・ビルダーが目指すべき方向として、CMSや顧客管理、メール配信なども含む統合パッケージへの進化を押し進め、Web標準への取り組みとしてHTML5やEPUBなどもキャッチアップしていくと語った。

og_hpb_018.jpgog_hpb_019.jpgog_hpb_020.jpg 使いたい素材を並べていくだけで、知識がなくてもFlashのスライドショーを簡単に作成できる。フェードインなどの効果も加えられる(写真=左)。Flash非対応のデバイス向けにjQueryによるスライドショー作成もサポートしている。iPhone/iPadでも再生可能だ(写真=中央)。ホームページ・ビルダー15のラインアップと価格(写真=右)

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