電子書籍時代のマルチタッチ液晶ディスプレイ――「FlexScan T2351W-L」でマンガを読む見開き大画面で“ハルヒ”を満喫!(2/4 ページ)

» 2010年10月15日 10時00分 公開
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拡大表示やウィンドウ表示、さまざまな読書スタイルに対応

 ebi.BookReaderの読書画面は全画面表示で楽しめることに加えて、ウィンドウサイズを自由に変えられるので、自分が読みやすい大きさへ柔軟に調整できるのもポイントだ。読書中に細かい文字などに出会ったら、一時的に拡大表示したり、拡大鏡機能を使うことで、細部がより分かりやすくなる。

 また、2本の指で画面をタッチし、開いたり閉じたりすることで、ページの拡大と縮小も行える。描き込まれた背景やお気に入りのキャラ、名シーンなど、自由にズームして大きく見られるのは実に楽しい。T2351W-Lの画面サイズであれば、ハルヒや長門の顔を実物大まで拡大してじっくり観賞できる。これは愉快。

 さらに、eBookJapanの電子書籍データは解像度が高く、拡大表示しても細部がぼんやりしたりジャギーが目立ったりすることもないので、T2351W-Lとの相性がいい。拡大表示して画面内にページ全体が収まっていない場合は、中央付近をぐいぐいと指でなぞると表示部分を自由にスクロールできる。

2本の指で画面をタッチして開くと、少しずつページを拡大できる。このようにハルヒの顔を実物大くらいにズームすることも可能だ。すごく……大きいです。「長門はオレの嫁」的な人はぜひ試すべし

 細かいところだが、T2351W-Lはタッチパネルに赤外線光学イメージング方式を採用しているのも見逃せない。この方式は手袋をした状態の指や付属のタッチペンでも正確なタッチ操作を行える。構造上、ユーザーがセンサー部に直接触れることがなく、また、タッチ面には強化ガラス(表面硬度は6Mohs)を採用しているため、画面の耐久性は高い。ちょっとラフに触ってもビクともしないため、安心してタッチできるのだ。

 付属のタッチペンは、Windows 7のペイントツールなどでちょっとした文字や図版も手書きできるが、ebi.BookReaderのページ送り/戻し操作に使えば、光沢仕様の画面に指紋などが付着しないで済むメリットもある(クリーニングクロスも付属)。

付属のタッチペンを使っても、ebi.BookReaderの操作は可能だ
Windows 7のペイントツールなどで、簡単な図版や手書き文字を書くこともできる

 全画面表示で読書に集中するのもよいが、気楽に読むなら“ながら読書”もアリだろう。T2351W-LはフルHDの画面解像度があるため、ebi.BookReaderやeBookJapanの購入画面、メディアプレーヤーを並べてBGMを流しながら読書したり、読み終わったら続きの巻を購入したりといった操作も快適だ。読書中に気になった語句や関連情報をその都度検索していけば、読書の効率が高まり、作品への理解も深みが増すだろう。PCならではの使いやすさと電子書籍の魅力を両立できるのがT2351W-Lの利点だ。

フルHDの高解像度を生かした“ながら読書”をしても、読書画面は十分なサイズが確保できる

液晶なのに、紙に似た見え方を再現できるPaperモード

前面のMODEボタンを押すと、FineContrastの各モードが切り替わる。Paperモードを選ぶと、電子書籍向けの表示になる

 電子書籍閲覧の画質についても触れておこう。冒頭で述べた通り、T2351W-Lには紙に似た見え方を再現する「Paper」モードという強力な独自機能がある。これはEIZOディスプレイが得意とする用途別の画質モード機能「FineContrast」の1つで、文書閲覧に最適な表示を提供してくれるものだ。

 具体的には、Paperモードに設定すると、輝度が10%、色温度が4500Kに固定される。つまり、輝度がかなり下がって落ち着いたトーンの表示になり、目にかかる負担が軽減されるため、長時間になりがちな電子書籍の読書では非常に有効だ。汎用性が高いsRGBモードの色温度は6500Kなので、Paperモードに変更すると画面がかなり赤っぽく感じられるかもしれないが、一般的な蛍光灯下で見る紙の色温度はだいたい4000K〜5000Kと低いことから、この設定は理にかなっている。

左がPaperモード、右がsRGBモードの表示例。Paperモードでは輝度と色温度が下がり、紙の見え方に近い雰囲気が出る

 実際にebi.BookReaderの電子書籍でFineContrastの各モードを使い比べてみると、やはりPaperモードが読書に最も合っていた。輝度はしっかり落ちているが、画面表示には均一性があり、モノクロページの黒いコマ割りや文字が適度なコントラストで表現されるなど、目に余計な刺激を与えない優しい表示にまとまっている。確かに、本物の“紙”のニュアンスを、透過型の液晶ディスプレイという性質がまったく違う画面上でうまく再現していると思う。マンガ版ハルヒを見て、紙の雑誌をイメージした秘密は、このPaperモードに隠されていたわけだ。

 最初は赤っぽく感じられた表示も、使い始めれば目が順応してすぐに慣れてくる。低輝度と低色温度は目に優しいため、特に長時間読書する場合はsRGBモードより疲労が軽減される印象だ(個人差が大きいので一概にはいえないが)。自分でも気付かないうちに何冊もマンガを読みふけってしまった後で、Paperモードの目が疲れにくい画作りに「なるほど」と納得させられた。

特にモノクロのマンガは、Paperモードの落ち着いた表示が読みやすい

 今回は比較的新しい作品を中心に読んだが、手塚マンガなどの古い名作や歴史モノもPaperモードで読むとグッと雰囲気が出てくる。その一方で、写真集や画集、図鑑、CG制作のコミックなどでは色鮮やかなsRGBモードで表示して、豊かな発色を味わうのもよいだろう。より詳細に画質を追い込みたいときは、色設定が豊富なUser1/User2モードを利用するという手もある。この辺りのきめ細かな作りは、これまでのEIZOディスプレイと変わらず、画質面での信頼性は高い。

 なお、T2351W-Lはセンサー部をディスプレイ面に内蔵しない赤外線イメージング方式のタッチパネルにより、バックライト光の透過性に優れている。タッチパネル付き液晶ディスプレイの場合、表面がにじんだり暗かったりする製品もあるが、T2351W-Lの表示はクリアで、視認性が良好だ。

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