キーボードは、日本HPが浮き石型と呼ぶアイソレーションタイプのキートップを採用する。主要なキー(アルファベットおよびカナ、数字キー)がほぼ等ピッチで、縮小されたキーがない点が好ましい。キーピッチに関して、先日紹介した「HP Mini 5103」がフルキーの95%をうたっていたが、本機では若干小さい93%となっている。
マルチタッチをサポートしたタッチパッドは、このクラスとしてはサイズが大きめになっている。ただ、マルチタッチをサポートしたせいなのか、指の動きに対する追随性が若干ふわふわした印象を受けた。
本機の特徴の1つは、すべてのポートとスイッチ類が本体左右の側面に振り分けられていて、前面には何のスイッチもないことだ。前面部はすべてスピーカー(ステレオ)になっており、中央にはDolby Advanced Audioのロゴがあしらわれている。左側面は、後ろからACアダプタのジャック、アナログRGB出力、通風口、HDDアクセスランプ、USB 2.0ポート、ヘッドフォンジャックの順。HDDのアクセスランプが側面にあるのは珍しい。
ファンは試用機では常時回転する設定になっていたが、BIOSセットアップにより必要ない場合は停止させる設定にもできる。だが、常時回転の設定にしておいても、それほどノイズレベルが高いとは感じなかった。
右側面は、奥から順に、有線LAN、ケンジントンロック、USB 2.0ポート×2、電源スイッチ、4 in 1カードスロットの順に並ぶ。カードスロットは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード、MMC、メモリースティック、メモリースティックPROに対応したもので、メモリースティック デュオの使用にはアダプタが必要となる。SDメモリーカードは、使用時に外にカードが出っ張らないため、ReadyBoostなどに利用しやすい。
本機で好ましいと思うことの1つは、内部へのアクセスが非常に容易であることだ。バッテリーを取り外すと現れるオレンジ色のボタンを押すことで、底面のカバー全体が取り外せ、内部へとアクセスできる。カバーを外すと、ハーフサイズのMini PCI Expressカードで提供される無線LANモジュール、HDD、1基のSO-DIMMメモリスロットが現れるほか、Windows 7のライセンスキーもここにシールが貼られている。
標準ではメモリ搭載量が1Gバイトしかない本機だが、これだけメモリスロットへのアクセスが容易であれば、必要なユーザーは自分で2Gバイトのメモリモジュールへと交換することができるハズだ。
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