先週、プラネックスの無線LANアクセスポイント「MZK-SA150HOK」が複数のショップに入荷した。価格は5000円弱。MZK-SA150HOKは、同社が2010年7月にリリースした「Simple MZK-SA150N」のバリエーションモデルで、IEEE802.11b/g/nに対応しており、PCによる設定なしに利用できる。セキュリティスイッチのオン/オフで、無線LANを手軽に無効化する機能も備えている。
その特徴は、パッケージを見れば一目りょう然。アイデアファクトリーがPS3用に開発した女性向け恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼 巡想録」デザインになっているのがポイントだ。特典として薄桜鬼の主要キャラを描いた6枚のシールを同梱しており、好きな登場人物を本体に張り付けられるほか、パッケージの裏側に「薄桜鬼 巡想録」のダウンロードコンテンツにアクセスするためのガイドが記載されているなど、ファンにはうれしい特典を盛り込んでいる。
取材時点では入荷したばかりだったため、ユーザーの反応は分からなかったが、どのショップでも店員の強い関心を集めていた。フェイス秋葉原本店は「これまで女の子のイラストを添えたPCパーツは数多くありましたが、美麗な男性キャラで埋め尽くされたのは初めてかもしれません。つまりターゲットが今までと違うということです。萌えキャラ好きの男性ではなく、女性層の獲得を狙ったモデルということで、ある意味かなり斬新だと思います」と話す。
また、某ショップは「1パッケージに必ず6枚同梱されているというのは良心的ですね。どれか1枚がランダムに入っていてシークレットシールも用意している、みたいな悪どい戦法をとらなかったのは評価すべきですよ。通常モデルのMZK-SA150Nは3000円強なので価格差は2000円弱ですが、その程度なら買ってもいいかもと考える腐じょ……女性もいるんじゃないでしょうか。がんばってほしいです」と、新規客層を開拓するメーカーにエールを送っていた。
PCパーツやPC周辺機器だけでなく、デジタル機器全般で女性層の取り込みが進んでいるが、アキバにその波が来ることについては、おおむね好意的な意見が多い。ツートップ秋葉原本店は「長期的に見て来店される方の層が変わったとしても、正直、売れてくれれば何でも歓迎したいですよ。固定客だけをターゲットにした市場はやがて元気をなくしていくと思うので、これからもさまざまな層を取り込むアイテムが登場してくれるとうれしいですね」と話していた。
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