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» 2010年11月02日 18時40分 UPDATE

5分で分かった気になる、10月のアキバ事情:GPU対決を通して2011年が見えた10月のアキバ (1/2)

“まさかの予定通り”で登場した「Radeon HD 6800」シリーズをはじめ、10月はグラフィックスカードの話題で持ちきりだった。そこで気になるのがGeForceとRadeon両陣営による次世代ハイエンドGPUのリリース時期。年内の“ガチ対決”は?

[古田雄介,ITmedia]

「早ければ……」の予想を上回ったRadeon HD 6800のスピードデュー!

og_akibam_001.jpg Windows 7一周年を記念して10月23日に開かれた「Windows 7博覧会 2010(セブン博)」

 ほぼ1年前、Windows 7の発売前に、Radeon HD 5000ファミリーを搭載したグラフィックスカードがアキバに出回り、NVIDIAの後塵(こうじん)を拝していたRadeonの勢いを復活させた。その盛り上がりをなぞるように、2010年10月22日、Radeon HD 6000ファミリーに属する「Radeon HD 6870/6850」搭載カードが複数のショップに並んだ。価格はRadeon HD 6870が2万5000円前後から3万円弱、Radeon HD 6850カードが2万円前後となる。

 新GPUの性能は「HD 6870がHD 5850のちょっと上、HD 6850がHD 5850のちょっと下」(クレバリー1号店)と言われており、HD 5800シリーズに近いハイグレードな位置づけだ。ただし、チップ製造コストが下がったことで、実売価格が初回から低く設定されており、初入荷時から好調な売れ行きを記録するショップが多かった。

 パソコンショップ・アークは「性能が劇的に向上したというわけではないですが、普通にゲームをプレイするなら十二分な性能が3万円以下で買えるという割安感が人気を支えていると思います。それにしても早ければ11月と思っていたのに、いきなり複数のメーカーから登場して驚きました」と語る(関連記事:「Radeon HD 6870」「Radeon HD 6850」でGeForce GTX 460を迎撃せよ!)。

 実際、新GPUの登場を少し先と見据えていたショップは少なくなく、グレードが被るRadeon HD 5850搭載カードの在庫を処分特価で売り出す光景もみられた。T-ZONE.PC DIY SHOPは「HD 5850カードも発売から1年経過して価格が落ち着いているうえ、今回がんばって値下げしていますからね。ドライバの安定性やバリエーションの豊富さから考えても、HD 6800シリーズに負けない魅力があると思いますよ」と話していた。

 上記のように新旧入れ替えで大いに盛り上がっているが、ハイエンドユーザーは静観しているようだ。ソフマップ 秋葉原リユース総合館は「最上位のHD 6900シリーズが年末に控えていると言われています。ヘビーゲーマーや極限の性能を追求するベンチマーカーの人はこちらを本命に見据えていますね。なので、“上の上”ランクのカードは現在も買い控えが起きていると感じます」という。

 Windows 7一周年を記念してセブン博と同時に開かれた「DSP版Windows7 感謝祭 秋の自作祭り」では、AMDがHD 6900の発売時期について「早ければ年内に登場します」と話しており、コアユーザーの期待を集めている。HD 5800シリーズのように順調にリリースされるのか、今後の動向に注目だ。

og_akibam_002.jpgog_akibam_003.jpgog_akibam_004.jpg 複数社から一斉に発売されたRadeon HD 6870/6850搭載カード(写真=左)。ツートップ秋葉原本店で見かけたRadeon HD 6870とCore i7-860マシンを使ったFF14デモ。スコアはH4200前後だった(写真=中央)。10月後半以降、ショップ単位でRadeon HD 5850の値下げが目立っている(写真=右)

低価格帯のGeForce GTS 430がデビュー&強力オーバークロックのGeForce GTX 480カードも登場

og_akibam_005.jpg MSI「N480GTX Lightning」

 一方のGeForce勢も、現行最上位のGTX 480のクロックを引き上げたMSIの「N480GTX Lightning」が登場してヒットを飛ばしている。8ピン2基と6ピン1基の補助電源を搭載し、コアクロックを50MHzアップの750MHz、メモリクロックを1200MHzアップの4000MHzに高めているのが特徴。ピーク時の消費電力も250ワットから269ワットに上がっているが、MSI独自の「Twin Frozr III」クーラーのより効率的な排熱でケアする。価格は6万5000円前後だ。

 加えて、「Radeon HD 6900に対抗するように、NVIDIAも次世代ハイエンドチップとみられる『GTX 580』を年内にリリースするのではとウワサされています」(某ショップ)といった話も聞かれるようになっており、年末にかけてハイエンドGPU対決への期待が早くも高まっている。

 フェイス秋葉原本店は「できれば年内に盛り上がるのがいいですが、現実的には年明けになる可能性も高いでしょう。……そういえば2011年ももうすぐなんですね」と、物思いにふけっていた。

 なお、10月中旬にはGeForce 400ファミリーのエントリークラスとなる「GT 430」を搭載するグラフィックスカードも登場している。Blu-ray 3D再生支援機能やDirectX 11をサポートし、メモリはDDR3とDDR5に対応する。現在出回っているモデルは、DDR3メモリ1Gバイトを搭載しており、初回からファンレス仕様やロープロファイルタイプなど、バリエーションに富んでいる。価格は7000円弱から1万円弱だ。

 クレバリー1号店は「ゲーム目的ではなく、マルチディスプレイやAV用途で購入する人が多いですね。最新のGPUはエントリークラスでも動画再生支援機能が充実しているので、乗り換えるメリットはそれなりに高いと思いますよ」とプッシュしていた。

og_akibam_006.jpgog_akibam_007.jpgog_akibam_008.jpg ツートップ秋葉原本店に並んだ各社のGeForce GT 430カード(写真=左)。初回入荷時から人気があるファンレス仕様のZOTAC「ZT-40601-20L」(写真=中央)。ツインクーラーを搭載した冷却性能が高いMSI「N430GT Twin Frozr Mini 1G」(写真=右)

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