個人ユーザーこそ使ってみよう──RAIDより簡単なストレージアレイ「Drobo」の実力検証(前編)足りなくなったらHDDを買い足すだけ(2/3 ページ)

» 2010年11月05日 11時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]
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5つHDDを搭載可能ながら、ボディサイズはひと昔前のキューブ型PC程度

 ではDroboの外観を見ていこう。Drobo SもDrobo FSも、5モデルあるDroboのラインアップの中では家庭・自作PCユーザーからSOHO、SMB向けとなる、HDDベイを5つ搭載するモデルだ。ベイ数が同じであるためボディの外観も同一で、異なるのは背面の接続インタフェース部分のみとなる。

 Drobo Sは、よくある外付けHDDケースにHDDベイが複数台備わっている感じだ。USB 2.0、eSATA、IEEE1394(FireWire 800)と3種類のインタフェースを備え、いずれかを用いてPCと接続する。2ポートあるIEEE1394はデイジーチェーンにも対応している。一方のDrobo FSは、1000BASE-T対応の有線LANポートを備え、いわゆるNASとして運用するものとなる。

photophotophoto 本体サイズは150.3(幅)×185.4(高さ)×262.3(奥行き)ミリ、HDD非搭載時の重量は3.63キロ。置き場所における自由度は高い。消費電力はHDDなしのスタンバイ状態で12ワット、HDDフル搭載稼働時で平均56ワットとなる
photophotophoto Drobo Sと同FSは、背面の接続インタフェースが異なる。Drobo SはUSB 2.0/eSATA/IEEE1394×2、Drobo FSは1000BASE-T準拠の有線LANポートを備え、NASとして動作する。このサイズのストレージボックスとしては比較的大きな12センチファン×1基を搭載。ACアダプタはよくあるノートPCと同等クラスのサイズだ。このほか、各国語対応のマニュアルとLEDランプの見方がわかるシール、ユーティリティツールを収録したディスク、接続ケーブル類(Drobo SはUSB/eSATAなど、Drobo FSはLANケーブル)が付属する

 電源スイッチは背面右下にあり、付属するACアダプタで電源を得る仕様だ。冷却は背面の12センチファンが担う。回転数制御機能付きのファンにより、動作音はRAIDアレイとして考えればかなり静かだ。もちろん耳を近づけると風切り音やHDDの動作音は聞こえるが、多少の環境音を発する普段の利用シーンにおいてはその動作音が大きく気になることはないだろう。

photo 3.5インチのSerial ATAドライブをそのまま、最大5台装着できる

 ボディは金属製でかなりガッチリしている。金属製なので、それなりの放熱効果も持ち合わせているようだ。重量もややどっしりしており、5台のHDDをフル搭載するとかなりの重さにはなる。もちろん、HDDを5つも搭載できるストレージアレイとしては相当コンパクトだ。本体サイズは150.3(幅)×185.4(高さ)×262.3(奥行き)ミリとなる。

 HDDベイには、正面のマグネット式フロントカバーを外すだけでさっとアクセスできる。3.5インチのSerial ATA対応HDDは、“ハダカ”のままベイへ装着可能だ。専用マウンタ類が必要ないのが本当に楽である。ベイの内部にバネが仕込まれているので、リリースもスムーズに行える。

 HDDベイの右部には、それぞれのHDD状態表示用インジケータが備わる(フロントカバーを装着してもクリアパーツを通して状態を視認できる)。緑の点灯は正常、赤い点滅はドライブ障害、だいだいと緑の交互点滅はリビルド作業中など取り外し不可……など、色と点灯パターンで状態を確認できる。このほか、本体の下部にあるストレージの残容量を示すインジケータも利便性が高いだろう。

photophoto 下段にある青色インジケータでだいたいの残容量が分かるようになっているのは、なかなか便利だ。装着したHDDの状態を示すインジケータも備わる。赤色で点滅していたら故障……など、点灯パターン例が前面パネルの裏に記載されている

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