「AS5745DG-A45E/L」は15.6型ワイド液晶ディスプレイ(解像度は1366×768ドット)を搭載したノートPCで、本体のサイズは約379(幅)×250(奥行き)×31.9〜57.7(高さ)ミリ、重さが約3キロになる。液晶ディスプレイの垂直同期クロックは120Hzに対応し、NVIDAの3D Visionによる3D立体視コンテンツが利用できる。出荷開始は12月3日の予定で、実売予想価格は9万9800円とみられる。
CPUにCore i5-460M(2.53GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.8GHz)を搭載し、Intel HM55 Expressチップセットで構成されるプラットフォームには外付けGPUとしてGeForce GT 425M(グラフィックスメモリ1Gバイト)を組み込んでいる。システムメモリはDDR3 1066MHzを標準で4Gバイト(最大で8Gバイト)実装し、データストレージには640Gバイト(5400rpm)のHDDを採用する。内蔵ドライブはBlue-ray Discの読み込みに対応したDVDスーパードライブだ。
なお、本体に搭載するインタフェースには、映像入出力としてHDMI(1.4a)とアナログRGBを備え、1000BASE-T対応有線LAN、USB 2.0×4、マルチカードリーダ(SDメモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティック、メモリースティックPRO、xDピクチャーカードに対応)を搭載する。また、無線接続としてIEEE802.11b/g/nが利用できるほか、Bluetoothは最新のVer.
3.0に準拠する。なお、3D Vision専用のアクティブシャッター対応3D立体視メガネが標準で付属するが、エミッタ−は液晶ディスプレイの上側に内蔵される。
日本エイサー マーケティングコミュニケーション課マネージャーの瀬戸和信氏は、AS5745DG-A45E/Lの特徴として、「3D立体視に対応するデバイスを低価格で提供すること」と述べている。日本のPCメーカーが投入した3D立体視対応ノートPCと価格とスペックを比較して、「AS5745DG-A45E/Lはプレミアムな仕様ではない。Blu-ray Discドライブは再生のみで、CPUもハイエンドモデルでない。その代わり、3D立体視に対応するノートPCを安い価格で提供できた。プレミアムな構成でないがGPUはNVIDIAのノートPC向けで最新のモデルを採用している」と、新製品の目的と優位性を訴求した。
瀬戸氏は、3D立体視利用度について、「まだ、6割の人しか体験していない」と、意外と進んでいない3D立体視コンテンツの利用状況について紹介した上で、3D立体視コンテンツを利用できる環境が「映画館」から「テレビとカメラ」に、そして「PCとディスプレイの組み合わせ」まで広がっているが、テレビは高価で映画館は見るたびに入場料を払わなければならず、PCも従来の3D立体視モデルは高価であることが、3D立体視利用の普及を妨げているとしている。
対応製品の価格問題を解決するためにAS5745DG-A45E/Lを投入したという瀬戸氏は、3D立体視コンテンツの問題についても、Google 3D ギャラリーなどのインターネット上に数多くの3DCGモデルがアップロードされており、これらを3D立体視で表示できるブラウザとして、イーフロンティアから「Slade 3D ブラウザ」が登場するなど、コンテンツもアプリケーションも数がそろってきていると主張している。
製品説明会ではエヌビディア ジャパン マーケティング本部マーケティングマネージャーの平柳太一氏が登場し、3D Visionに対応するコンテンツやゲームタイトル、ストリーミングサービスについて紹介した。それによると、現時点で475以上のゲームタイトルが3D Visionをサポートし、Blu-ray 3Dに対応する再生ソフトでは、CyberLink、ArcSoft、SONIC、CORELのメジャーベンダーから登場、3D立体視同動画ストリーミングコンテンツとしては、2010マスターズゴルフトーナメント、NSACAR Coke Zero 400、2010 PGAチャンピオンシップ、2010 USオープンテニスなどの実績が示された。
また、3D立体視対応ビデオ配信サイト「3D Vision Live」のβサービスと、そこで提供されている3D Vision フォトビューワのアップデート、3D Vision Liveでも3D立体視写真のアップロードができるようになったアップデートもあわせて紹介した。
イーフロンティア 営業統括部 営業グループマネージャーの坂口秀之氏は、3DCGモデルで3D立体視表示に対応する「Shade 3Dブラウザ」を説明し、「普及価格帯で3D立体視表示に対応したAS5745DG-A45E/Lは、ユーザーがPCの3D立体視利用に対する期待を確信に変える」と述べるとともに、イーフロンティアのWebサイト内に3D立体視にかんするポータルサイトを設け、約15万人のShadeユーザーと連携してコンテンツを充実させるなどの取り組みを紹介した。
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