グラフィックスカードの新製品は、ワークステーション向けのGPU・Quadroで現行最廉価となる「Quadro 600」を搭載したELSA製カードが目立っていた。価格は2万3000円弱だ。ツートップ秋葉原本店は「ロープロファイル対応ですし、ワークステーション向けの最新GPUを気軽に試してみたい人、古めのエントリーなQuadroを使っている人にオススメです」と話していた。
コンシューマー向けは、11月中旬にNVIDIAの新GPU「GeForce GTX 580」搭載カードが各社からデビューしているが、その人気は早くも「一旦小休止」しているようだ。パソコンショップ・アークは「初回の需要は予想以上に早く満たされた感があります。各社の再入荷は当分先となりますが、メーカーさえ選ばなければしばらくはどこかのお店に在庫があるという状況が続くと思います」と語る。
それでも、GTX 580カードで初のオーバークロックモデルとなるInnoVISIONの「N580-1DDN-K5HWX」は、入荷して数日で売り切れたという。コアクロックが標準の772MHzから820MHzに、メモリクロックが2004MHzから2100MHzに引き上げられており、価格は5万2800円だった。
グラフィックスカード全体をみると、FF14発売前後のハイエンド志向は落ち着き、多くのショップでミドルレンジが主力という状態に戻っていた。T-ZONE.PC DIY SHOPは「GeForce GTX 460やRadeon HD 5770が安定して売れています。1万〜2万円前半の価格でとりあえず何にでも対応できる性能があるということで、選びやすいですから。まあ、FF14が再評価されるか、別のキラーコンテンツが出てこないと、秋のような状況にはならないでしょうね」と少し寂しそうに話していた。
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