PR

高速なのに低消費電力+超小型のPCを望むなら:どうせ遅いんでしょう? いいえ、Core i7+SSDで“かっ飛び”ます──超小型PC「Endeavor ST150E」の実力検証 (1/2)

パフォーマンスは“かなり”、なのに超小型で省スペース──。小型で静音なPCといえば、処理性能がおろそかにされがちだが、エプソンダイレクト「Endeavor ST150E」は違うようだ。パフォーマンスや消費電力性能をじっくり検証した。

置き場所を選ばない、インパクト抜群のスモールボディ

photo エプソンダイレクト「Endeavor ST150E」。基本構成例価格は6万4890円から

 エプソンダイレクトの「Endeavor ST150E」(以下、ST150E)は、超小型ボディの省スペースデスクトップPCだ。容積約2.7リットルというきわめてコンパクトなボディは、一見したところではすぐにPCとは分からないほど新鮮で、かなり印象に残るデザインとなっている。

 もっとも、ST150Eは小さいだけが取り柄ではない。作業時のストレスを軽減する優れた静音性、環境性能(イコール省電力であること)も兼ね備えている。さらに、BTOで構成カスタマイズが可能なので、ビジネスクライアントにピッタリの低コストなエコ構成から、インテルのCore i7や8Gバイトメモリ、SSDを搭載したハイスペック構成まで、幅広いニーズに対応できるというのだから驚く。小型で静音なPCといえば、処理性能がおろそかにされがちなだけに貴重な存在だ。

 そのようなハイスペック構成にできるなら、個人PCユーザーのメインのPCとしても使えそうだ。実際はどうなのか、ハイスペック構成でも静音なのか、消費電力はどうか、使いやすいか、内部はどうなっているのか……気になる部分をじっくり見ていこう。

 ST150Eの最大の特徴は、なんといってもインパクト抜群のスモールボディだ。本体サイズは195(幅)×185(奥行き)×75(高さ)ミリで、縦置き、横置きともに可能となっている。スリムタワー型の省スペースPCと比べてもはるかに小さく、重量も1.8キロと、モバイルノートPC並に軽いのだ。電源ユニットは内蔵せず、付属のACアダプタで駆動する。

 ボディのデザインも絶妙だ。フロントマスクのエッジに丸みを持たせるとともに、全体のカラーリングを上品なホワイトで統一することで、堅すぎず、カジュアルすぎない印象に仕上がっている。これは、小さいモノ好きの物欲を揺さぶらせるものだ。このため、オフィスにも家庭にも違和感なくなじみ、置き場所を選ばない。ボックス状のフォルムなので、外付けHDDやTVキャプチャ関連機器など、よくある周辺機器と重ねて利用する場合にも都合がよさそうだ。

photo ディスプレイの背面に設置し、さらに省スペース性が増す「専用一体型キット&専用電源ケーブル」もオプションで用意する

 なお、本製品の大きさや省スペース性をさらに生かすオプションとして、「専用一体型キット」も用意する。エプソンダイレクト製の17型あるいは19型液晶ディスプレイと専用マウンタをセットにしたもので、これを利用すると本体とACアダプタを液晶ディスプレイの背後に収めて、液晶一体型PCのように利用できる。液晶ディスプレイと本体への電力供給を1本のケーブルで行える専用ケーブルも付属しており、ケーブルもすっきりとまとめられる。

 エプソンダイレクトのラインアップにはEndeavor AT980Eなどのスリム省スペースデスクトップPCもあるが、液晶一体型キットに装着した状態のST150Eは、AT980Eと比べても約45%も設置スペースが小さい(同じ液晶ディスプレイを利用する場合)。オフィス向けのクライアントPCとして導入するならぜひ勧めたいオプションだ。


ソツのない端子類、メンテナンス性も良好

 次は搭載インタフェースをチェックしよう。ボディの前面端子はUSB2.0ポート×2、ヘッドフォン出力、マイク入力を装備する。これら各端子の間隔はかなり広く空けて配置されており(USB2.0ポート間で実測は約17ミリ)、大柄なUSBメモリなどを差しても互いに干渉せず利用できる。USB 2.0ポートは背面にも4基ある。背面には、ほかにPS/2、有線LAN(1000BASE-T準拠)、サウンド関連(ステレオ出力)とひととおりの端子を配置する。小さくても、基本的な使い勝手は犠牲になっていない。

photophoto 本体前面と背面。前面のインタフェースは互いが干渉しないよう間隔が広くとられており、背面のインタフェースは、アナログRGBとDVI-D、2つのディスプレイ出力端子を備えている。ビジネスシーンには、オプションでシリアルポートの増設オプションも用意する

 さらにディスプレイ出力端子として、アナログRGB(D-Sub15ピン)とDVI-Dの2つを装備する点も見逃せない。こういった超小型ボディの製品ではどちらかが省かれることも多いが、液晶ディスプレイとのデジタル接続が主流のコンシューマーで利用するならDVI端子は欠かせない(PCとしての利便性を高めるため、旧モデルEndeavor ST125Eに存在したHDMIの代わりにDVI-Dが採用された)。一方、アナログRGB出力端子もオフィスでのビジネス利用を考ると必要なことが多い。アナログRGBでしか接続できない液晶ディスプレイやプロジェクタなど、既存の社内資産を活用するのに必要な場合はまだまだあるためだ。昨今は、DVI-I端子やDisplayPort端子を付けて変換アダプタを用意するといった手もあるが、変換アダプタを“付けなければならない”ひと手間がかかる。アダプタが外れたり、紛失・破損したりするリスクを考慮すると、導入に向かないと考える企業担当者も多いだろう。ささいなことだが、こういう部分でソツのない実装はさすがといえる。

 ボディ背面の2本のネジを外すと、コの字型にカバーが外れる。カバーを外すと現れるドライブベイはネジ3本で外すことができる。スクリューレスの構造ではないが、メンテナンス性は良好だ。

 内部を見ると、CPUやメモリ、2.5インチSSD(HDD)、スリム型光学ドライブまで、すべてノートPC用のパーツを利用していることが分かる。このために内部のスペースにはかなり余裕があり、すっきりとまとまっている。冷却機構はシンプルで、CPUソケット上のヒートシンクと背面の排気ファン(実測58ミリ角)をダクトで直結してCPUの冷却を効率化している。ノートPC用の部品をうまく利用することで、小型化と省電力化を図りつつ、ノートPCより余裕のあるボディサイズを最大限生かして効果的に放熱することで、ハイレベルの静音性も実現しているというわけだ。ノートPC用のCPUをこれだけ効率よく冷却するのだから、静音性に優れることもうなずける。

photophoto ノートPC向けのアーキテクチャを採用する。スリムラインの光学ドライブと2.5インチのHDDあるいはSSDを1基内蔵でき、SO-DIMMスロットを2本備える

ボディに似あわぬハイスペック構成が可能

photo CPUやストレージ、メモリ容量、光学ドライブなど、BTOメニューがかなり豊富なので、好みや利用シーン、予算に応じて自由にカスタマイズできる

 基本パーツは、エプソンダイレクトではおなじみのBTOに対応し、好みや予算に合わせてカスタマイズしてオーダーできる。前述したようにノートPC向けの部品を効果的に利用することで、小さなボディにも関わらず、Core i7やSSDなど高性能パーツを選べる選択肢の多さはST150Eの大きな特徴である。

 CPUにはモバイル向けのCore iシリーズを採用しており、Core i7-640Mを筆頭に、Core i5-560M、同460M、Core i3-370M、Celeron P4600と5種類から選択できる。これらはいずれも開発コードネーム“Arrandale”の名で呼ばれていたモバイル向けのデュアルコアCPUだ。最新の32ナノメートル製造プロセスルールを採用するとともに、3レベルのキャッシュシステム(3次キャッシュの搭載)、メモリコントローラの内蔵、GPUコアの内蔵といった最新の設計を導入しており、高性能と低消費電力を両立しているのが大きな特徴だ。いずれもTDPは35ワットで、デスクトップ向けの同世代デュアルコアCPU(73〜87ワット)の半分以下である。

 また、CPU内蔵のGPUコア「Intel HD Graphics」はDirectX 10互換でH.264、VC-1のハードウェアデコードを含む強力なHD動画再生支援機能を搭載している。Windows 7標準のWindows Media Player 12を含めた対応ソフトウェアを利用することで、低いCPU負荷で快適にHD動画の再生が行える。チップセットにはノートPCでも定番のIntel HM55 Expressを採用する。

 メモリはPC3-8500 DIMMに対応し、容量はBTOで1Gバイトから8Gバイトまで選べる(32ビットOS選択時は4Gバイトまで)。メモリを2枚1組で利用するとデュアルチャネルアクセスが有効になりメモリアクセス速度が高速になるので、搭載メモリは2Gバイト×2の4Gバイト、あるいは4Gバイト×2の8Gバイト構成とするのがお勧めだ。

 データストレージには、2.5インチのHDDかSSDが選べる。HDDの容量は5400rpmタイプが160Gバイト/320Gバイト/640Gバイト、高速な7200rpmタイプが250Gバイト/500Gバイトの5種類、SSDは64Gバイトと160Gバイトの2種類を用意する。SSDの魅力はランダムアクセスに優れるため、OSやアプリケーション操作時のレスポンスが非常に高速になることに加えて、機械動作部品がないために発熱が低く静音性に優れることにある。ファンの動作音がほとんどしないハイレベルな静音仕様の本機を導入するとなると、静かな部屋ではHDDの小さな動作音も意外に気になってくる。より快適な静音性を求めるならばSSDの利用を検討してはいかがだろう。ちなみに160GバイトSSDは、自作PCユーザー間で信頼性・性能ともに定評のあるインテル製「X25-M」だ。

 光学ドライブもノートPC向けのスリムタイプのドライブを採用する。DVD-ROM、DVDスーパーマルチドライブのほか、前モデルのST120シリーズで採用していたスロットイン型のDVDスーパーマルチドライブが選択できる(光学ドライブなしの構成も可能)。プリインストールのOSは、32ビット/64ビット版のWindows 7 Home Premiumあるいは同Professionalより選択できる。OSについて、4Gバイト以上のメモリを搭載する場合は64ビット版を勧めたいが、64ビット版では動作しないアプリケーションやデバイスを継続利用するオフィス利用シーンもあると思われる。こういったさまざまなニーズに応じて柔軟にOSを選択できる点は、BTOの大きな利点だ。

photophotophoto 今回の評価機は「Core i7-640M」を搭載するハイスペック仕様とした。Core i7-640Mは、定格の動作クロックは2.8GHzだが、CPU温度や電力に余裕がある場合にはIntel Turbo Boost Technologyにより自動的に動作クロックが上昇し、最大3.46GHzで動作する。一方、アイドル時はEIST(Enhanced Intel Speedstep Technology)により最低1.2GHzまで下がり、駆動電圧も下げることで無駄な消費電力を省く。なお、Core i7-640MはデュアルコアのCPUだが、1コアにつき2コアぶんの命令(スレッド)を取り込んで同時に処理するHyper-Threading(HT)に対応しており、4スレッドの同時実行ができる。タスクマネージャなどからは4つの論理コアとして認識される
       1|2 次のページへ

提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年11月30日

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.