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» 2010年12月03日 15時00分 UPDATE

REGZA連携機能もかなりイイ:異次元の動画変換能力だっ──プレミアムな地デジノートPC「dynabook Qosmio T750」の実力診断 (1/3)

乱立する地デジ+BD搭載のオールインワンノートPCで、何を差別化ポイントにするか。SpursEngineと強力なAV機器連携機能を武器にした東芝「dynabook Qosmio T750」の実力を検証する。

[坪山博貴,ITmedia]

地デジ+BD+SpursEngine+harman/kardon、高画質と高音質、高機能を追求したノートPC

photo 東芝「dynabook Qosmio T750/T8A」(シャイニーレッド)

 A4サイズのモデルを中心に、ノートPCにも“地デジ標準搭載モデル”が増えている。PCのスペックが横並び傾向にある中で、ライバル機に対してどこを差別化ポイントにするか、どんな特徴の機能を盛りこむか、メーカーの手腕が試されるところである。

 今回検証する東芝「dynabook Qosmio T750」も15.6インチのワイド液晶を搭載した、屋内で使うPCとしてもっとも売れ線サイズのAVノートPC。このカテゴリのノートPCはデジタル放送対応のテレビ機能とBlu-ray対応レコーダー機能の標準搭載がトレンドになっているが、dynabook Qosmio T750はこれをバッチリ押さえつつ「SprusEngine」と呼ぶ、同社ならではの高画質のための武器を搭載することでその活用度をさらに高め、テレビやレコーダーとの高度な連携機能を備えている。

 同社は2010年秋冬モデルよりPCの命名ルールを一部変更したため、従来モデルとの関連性が少し分かりにくくなったが、本機は2010年夏モデル dynabook Qosimo V65の後継となる製品で「ハイスタンダードAVノートPC」と同社では位置付けている。

 まずは外観をチェックしよう。ボディはあざやかな光沢のある赤色(シャイニーレッド)の天面が特徴で、同様にパームレストやフレーム部分も光沢処理がなされている。harman/kardonブランドのステレオスピーカーはヒンジ側に配置され、グレーのメッシュカバーの下にかすかに見える程度に処理することで、その存在を過度に主張しないのも印象がよい。ボリューム調整、無線LAN/エコモードのスイッチはインジケータも兼ねるタッチセンサー式になっており、インジケータは無効(非点灯)にすることも可能。こちらも存在を主張しすぎず、暗めの部屋で映像コンテンツを視聴する場合もその点灯がうるさく感じることはない。

 キーボードは4列配置のテンキーを備え、19ミリの正方ピッチが確保されている。近年採用例が増えたアイソレーションタイプではないが、キートップの左右約1ミリ分を低く造形することでフラットなデザインのまま高い独立性を確保している。テンキーもデスクトップPC用フルキーボードのそれと同配列となっているので、デスクトップPCより買い換える場合も違和感は少ないだろう。一方、Enterキーが一般文字キーほぼと同じ幅でやや小さく感じるが、縦は2段分、かつ隣接するテンキーとも間隔が空いているので、実際の操作で違和感を感じることはなかった。

photophotophoto 外面、内面ともに光沢のあるあざやかな塗装が施される。テンキー付きで縮小ピッチのキーもほぼない(右上の[¥]キーとBackSpaceキーくらい)。普段のキー操作における不都合はほぼないだろう。キートップは若干光沢感を抑えたセミグロッシー仕様だが、全体的に指紋や皮脂の付着が目立ちやすいので、こまめなクリーニングを心がけたい。音質に定評のあるharman/kardonブランドのスピーカーも従来モデルと同様に備えている
photo 液晶ディスプレイはLEDバックライトを搭載する1336×768ドットの15.6型ワイドを採用する

 ディスプレイはLEDバックライトを採用した高輝度な光沢タイプだ。サイズは15.6インチで、解像度は1336×768ドット。流行のフルHD(1920×1080ドット)も望まれるが、PCの実利用においては画面サイズとのバランスは悪くない。ビジネスユースやドットバイドットでフルHDの映像編集を高度に行いたい層においては解像度は高いに越したことはないが、本機はホームユーザー向けの製品であり、コスト面とともに実利用時に見やすい表示を確保することを意識した選択と思われる。

 CPUにはデュアルコアのCore i5-460Mを採用し、Intel Hyper-Threading Technologyにより4スレッドの同時処理が可能だ。動作クロックは定格値で最大2.53GHz、Intel Turbo Boost Technology有効時で最大2.8GHzと、先代のV65から若干(0.13GHz)動作クロックが向上している。メインメモリは4Gバイトと、64ビット版Windows 7 Home Premiumの採用(セレクタブルOS仕様で、初回起動時に32ビット版Windows 7 Home Premiumも選択できる)とともにホームユースにおいては十分な容量を標準で確保(最大8Gバイト)。多くのテレビ番組録画や映像編集を行うことを想定し、640Gバイトの大容量HDDも内蔵する。


photophoto 本体前面にマルチメモリカードリーダー、背面にテレビアンテナ入力、有線LAN、DC入力端子が備わる
photophoto 本体左側面にアナログRGB出力、排熱口、eSATA兼USB 2.0、HDMI出力、USB 2.0×1、右側面にマイク/ヘッドフォン入出力、USB 2.0×2、Blu-ray Discドライブを備える

 このほか、USB 2.0を4基(左側面×2・うち1つはeSATAと共用、右側面×2)、ギガビット対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、レグザリンク対応のHDMI出力、アナログRGB出力、最大6倍速記録対応のBlu-ray Discドライブ、SDXC対応SDメモリーカード/xDピクチャーカード/Pro対応メモリースティックを利用できるマルチメモリカードリーダーといった利用頻度の高い機能もしっかり備えている。高速なデータ転送に対応するUSB 3.0の搭載は見送られたが、eSATAポートは用意するので、より高速な外付けHDDを利用したいユーザーもとりあえずは安心だ。

 最後に地上デジタル放送チューナーも当然内蔵。いまどきのA4スタンダードノートPCとして、性能・機能ともに申し分のないスペックとなっている。

photophotophoto メモリスロットは2本あるが、標準状態(2Gバイト+2Gバイト)ですでに埋まっている。テレビ受信用のminiB-CASカードスロットへはバッテリーを外してアクセスする。バッテリーは10.8ボルト/49ワットアワーでカタログ値で約3.3時間動作する。ACアダプタは19ボルト/4.74アンペア出力。ボディと同色のUSB有線マウスとテレビ・AV機能操作用のリモコンも付属する

ベンチマークテスト dynabook Qosmio T750
PCMarkVantage 1.0.2.0(1024×768) PCMark 5214
Memories Suite 3406
TV and Movies Suites 3839
Gaming Suites 3186
Music Suites 5725
Communication Suites 5308
Productivity Suites 5077
HDD Test Suites 3259
PCMark05 PCMarks N/A
CPU 7582
Memory 6070
Graphics 2904
HDD 4995
3DMark06 1.2.0(1280×768) 3DMarks 1951
SM2.0 605
HDR/SM3.0 776
CPU Score 2964
Windowsエクスペリエンスインデックス プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 4.9
ゲーム用グラフィックス 5.3
プライマリハードディスク 5.9

photophotophotophoto デバイスマネージャ画面の一部
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