こいつ……動くぞ!――“踊るPCケース”が登場したLian-Liイベント萌えキャラ「リー」「ラン」もお披露目(1/2 ページ)

» 2010年12月06日 16時49分 公開
[古田雄介、吉川慧,ITmedia]

「ちょっと、空気読んでくださいよ」――クモ的PCケース「PC-T1」の早組み&ロボ化

「Lian-Li&Lancool EXPO2010」の様子

 12月4日、Lian-LiとそのサブブランドであるLancoolの新製品をお披露目するユーザーイベント「Lian-Li&Lancool EXPO2010」が、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で開催された。主催はLian-Liとその代理店のディラックで、会場には大勢のユーザーが詰めかけていた。

 イベントの“表”の主役はPCケースの新製品だ。その中でも注目は、Lancoolのハイエンドユーザー向けケース「PC-K63」。価格と発売価格は未定ながら、マザーボードの裏側にケーブル類を回すスペースを十分にとり、一部のHDDベイを外すと最大41センチのグラフィックスカードを挿せるなど、カスタマイズ性の高い仕様が実機を交えて紹介された。また、Lan-Liの横置きMini-ITXケース「PC-Q09F」も試作品を展示。別売りオプションのVESAマウントで液晶ディスプレイの裏側に固定して、一体型マシンが自作できるといったメリットがある。

 すでに発売されているフルタワーケース「PC-V2120」やmini-ITX用のベンチマーク台「PC-T1」「PC-T7」なども含め、同社スタッフは「ユニークで実用性の高いアイテムを今後も皆さんに使ってもらいたいと思っています」と意気込んでいた。

Lian-Liの陳会長による同社の歴史とロードマップ解説で幕を開けた(写真=左)。新製品セッションで披露された「PC-K63」。Lian-Li技術開発課長の魏氏が特徴を解説した(写真=中央/右)

ベンチマーク台「PC-T7」(中央)とともに、開発中の「PC-Q09F」(左)も並べられた(写真=左)。11本の拡張ブラケットを備える「PC-V1020」(右)ほか、Lancoolブランドの大型ケースもズラリと展示(写真=中央)。混雑する会場の様子。時間が経つにつれ、人口密度が高まっていった(写真=右)

 そして、“裏”の主役は2つ。まずは、今年5月に「クモっぽいベンチマーク台」としてPCパーツショップ間で話題を呼んだ「PC-T1」を使ったセッションだ。PC-T1はmini-ITXマザーやドライブ類を固定するユニットと、電源ベイ、ボディ全体を支える脚部を組み立てる独特のデザインを採用しており、脚部の角度調整などでユーザーの好みの姿に仕上げられるのが特徴。夕方のセッションではこのPC-T1の早組みをディラックの内井氏が披露した。「前日練習したときは30分ぐらいでした」と語る内井氏だが、練習でコツをつかんだのか、本番ではすさまじいスピードで組み立ていった。事前に予想タイムを当てるクイズを出題していた、同社の斉藤氏から「ちょっと、空気読んでくださいよ(笑)」と突っ込まれながらも、21分26秒の好タイムで完成。21分と予想した来場者には、Lian-Liの電源パーツが贈られた。

PC-T1の全パーツ。これらをセッション中に組み上げていく(写真=左)。作業に集中して次第に言葉少なになっていく内井氏(写真=中央)。21分26秒でフィニッシュし、観衆から喝采を浴びた(写真=右)

 その後、関節にモーターを取り付けてリモコンで動作するロボットと化したPC-T1を披露。2万円するモーターを12個搭載しており、脚部が自立稼働するように改造を施しており、内井氏の操作によって腕立てや左右に重心を動かすダンスなどのパフォーマンスをスムーズな動作でやりきった。そのたびに観衆から感嘆が漏れたが、内井氏は「本当は歩かせたかったんですけど、脚部が弱くて断念しました」と無念そうに語り、「足を後2本追加したり、車輪つけてみたいですね」とさらなる改造に意欲を燃やしていた。

 なお、PC-T1は2010年のLian-Li記念モデルという位置づけだが、2011年以降の記念モデルについても「別のコンセプトのPCケースを出す可能性があります」という。

重装備されたPC-T1を取り出す内井氏(写真=左)。ヘルメット(?)を装着して、いざ操縦(写真=中央)。片足を挙げてあいさつするなど、軽快なパフォーマンスを披露した(写真=右)

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