15.6型ワイドの大型液晶と4Gバイトメモリ、無線LANやHDMIもついて5万9850円──。エプソンダイレクトが“迷ったらコレ!”と推す、コストパフォーマンスに優れる「Endeavor NY3000」の実力を検証する。
エプソンダイレクトの「Endeavor NY3000」は、15.6型ワイド液晶とDVDスーパーマルチドライブを搭載するスタンダードなA4ノートPCだ。プライベートにもビジネスシーンにも必要十分なスペックを備えつつ、色鮮やかなグレア(光沢)タイプのディスプレイを採用し、Webサイトの閲覧やビジネスアプリケーションの使用はもちろん、写真や映像を楽しむのにも適するモデルとなっている。
CPUはデュアルコアのPentium P6100(2GHz)、メインメモリにPC3-8500対応の4GバイトのDDR3 SDRAM(2Gバイト×2)、データストレージに320Gバイトの2.5インチHDD(5400rpm)、光学ドライブは2層DVD±R記録対応のDVDスーパーマルチドライブを装備し、OSは32ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールする。
エプソンダイレクトのPCは、CPUやメモリ容量、データストレージの容量、OSなどをカスタマイズできるBTO(Built To Order)に対応するが、このEndeavor NY3000は、同社では珍しく基本仕様が固定となっている。その理由は「コストパフォーマンスの追求」。“通常利用には、ほぼ問題なし”の仕様ながら、5万9850円というリーズナブルな価格を実現したわけだ。
では5万9850円という価格設定が具体的にどのくらいお得なのか。参考までに、同時期に発売された共通プラットフォームの「Endeavor NJ3350E」と比較してみよう。ちなみにEndeavor NJ3350Eはビジネスシーン向けの据え置き型ノートPCとして、CPUの種類やメモリ、データストレージの種類と容量などをカスタマイズできるBTOに対応し、基本構成価格は5万4600円からとなっている。
Endeavor NY3000 | Endeavor NJ3350E | |
---|---|---|
ディスプレイ | 15.6型ワイド(1366×768ドット)グレア液晶 | 15.6型ワイド(1366×768ドット)ノングレア液晶 |
OS | 32ビット版Windows 7 Home Premium | |
CPU | Pentium P6100(2GHz) | Celeron P4600(2GHz) |
メモリー | DDR3 SDRAM 4Gバイト(2Gバイト×2) | DDR3 SDRAM 1Gバイト(1Gバイト×1) |
HDD | 320GバイトHDD(Serial ATA/5400rpm) | 160GバイトHDD(Serial ATA/5400rpm) |
光学ドライブ | 2層DVD±R記録対応DVDスーパーマルチ | DVD-ROMドライブ |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n準拠 | なし |
基本構成価格 | 5万9850円 | 5万4600円から(BTO対応) |
これを見ると、Endeavor NY3000がいかにコストパフォーマンスに優れるかお分かりいただけるだろう。基本構成価格帯はだいたい同じだが、メインメモリ容量、HDD容量、光学ドライブ、無線LANの搭載といった仕様にかなり違いがある。特にWindows 7をこの先も快適かつ安心して使うには十分な容量となる4Gバイトのメインメモリを標準搭載し、ノートPCには今や必須といえるIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANが標準装備となっているのはポイントが高い。
一方、Endeavor NJ3350Eは豊富なBTOメニューから、より高性能なCore i7-640MやSSD(インテル製X25-M)、ビジネスシーン向けとして64ビット版Windows 7 Professionalなど選択できるほか、光源や周囲の映り込みを軽減するノングレアタイプの液晶ディスプレイを採用する。エプソンダイレクトのWebサイトでは構成の価格シミュレーションも行えるので、参考までにEndeavor NJ3350EをEndeavor NY3000と同じ仕様にした価格もチェックしてみてはいかがだろう。
ボディカラーはダークグレーで、シンプルかつ落ち着きのあるデザインを採用する。デスク上でその存在を主張しすぎないので、オフィスはもちろん、自宅の書斎にもしっくり溶け込む。パームレストと天面パネルはマット調の塗装が施され、指紋や皮脂、ホコリの付着が目立ちにくいのも好印象だ。パームレストの適度にサラリとした質感は手に心地よく、さらに入力時の滑り止めにもなって快適にタイピングすることができる。
液晶ディスプレイは、1366×768ドット表示に対応する15.6型ワイドのグレアパネルを採用する。デスクトップに十分な広さがありつつ、文字の大きさも適度に読みやすく、グレアパネルのため、写真や映像を色あざやかに再生したいニーズにも向く。出力2ワットのステレオスピーカーも内蔵するので、写真や映像以外に音楽を楽しむマシンとしても十分な機能を備えている。文書作成などのビジネス用途はもちろん、プライベートにも活用できるので、SOHOユーザーやノマドワーカーも安心して導入できそうだ。
キーボードは、デスクトップPCと同等の19ミリ標準キーピッチを確保しつつ、テンキーもしっかり搭載し、ビジネスに欠かせない数字入力を効率的にこなすことができる。キーストロークは2.5ミリとやや浅めで、好みもあるが、程よく軽いキータッチで軽快に文字入力できる印象だ。キーの配置も標準的で、サイズ制約のために縮小されたキーもないため、くせがない。エプソンダイレクト製PCならではとなる[Ctrl]と[Fn]キーを入れ替える機能も健在で、キーボードの使い勝手で困るシーンはほとんどないと思われる。
ポインティングデバイスは、標準的な2ボタン仕様のタッチパッドを搭載する。表面はパームレストと同じマット調で指なじみがよく、同じ色、同じ質感で統一されているため、見た目にもすっきりとして見える。ボタンが左右に分かれておらず、押す位置によって左クリック、右クリックを使い分ける仕様なのもシンプルでよい。
タッチパッドはシナプティクス製のドライバが導入され、複数の指を使って操作できるマルチタッチに対応する。2本の指を使ってWebサイトのスクロール、拡大/縮小する「つまみズーム」、親指を軸に半円を描く「回転」、3本の指を使ったページ送りなど、直感的かつ快適な操作ができる。
なお、キーボードの上には電源ボタンと並んで、無線LANのオン/オフ、タッチパッドのオン/オフボタンも用意する。タッチパッドを使用しないときはワンタッチでオフにできるので、誤動作を防ぐ意味でもぜひ活用したい。
本体サイズは378(幅)×253(奥行き)×37.5(厚さ)ミリで、重量は約2.6キロ。オフィスや書斎での据え置き利用はもちろん、会議室やリビングルームに持ち出せる適度な携帯性も備える。搭載するリチウムイオンバッテリーで約3.9時間動作するほか、付属のACアダプタも比較的コンパクトなのでACアダプタごと持ち運んでもそれほど苦にならないだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年12月19日