チップセットにはIntel HM55 Expressを採用。メモリはPC3-8500 SO-DIMMに対応しており、標準で2Gバイト(2Gバイト×1)、最大では8Gバイト(4Gバイト×2)まで搭載できる。底面のネジ止めされたカバー内に2基のメモリスロットが用意されており、標準ではそのうち1基に2Gバイトモジュールが装着されている(当然ながら、ユーザーによる増設や交換によって発生した問題はサポート外)。CPUやグラフィックスのスペック、64ビット版Windows 7の採用を考えると、標準で2Gバイトのメモリ容量は少し物足りない。
データストレージは320Gバイトの2.5インチHDD(5400rpm)を内蔵。メモリと同様、底面のカバーを外すことで、HDDベイにアクセスできる。そのほか、容量制限がないASUS WebStorageサービスの体験版(60日制限)も利用可能だ。光学ドライブは内蔵しない。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANに加えて、Bluetooth 2.1+EDRも装備する。また、USB 3.0対応が1基、USB 2.0対応が2基と合計3基のUSBポートを装備するほか、メモリカードスロット(SDHC対応SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャカードなどに対応)、HDMIとアナログRGBのディスプレイ出力を備えるなど、充実した内容となっている。液晶フレームの上部には200万画素の高画質Webカメラも装備する。
プリインストールOSには64ビット版のWindows 7 Home Premiumを用いている。付属ソフトはシンプルな構成で、オフィススイートは用意せず、CD/DVDライティングソフトの「CyberLink Power2Go」を除き、ウイルス対策ソフトや有害サイトフィルタリングソフトの体験版、そしてASUS独自のユーティリティソフト群で固められている。
液晶ディスプレイのサイズは13.3型ワイド(アスペクト比は16:9)、画面の表示解像度は1366×768ドットと、このサイズのノートPCでは標準的だ。低消費電力で輝度劣化の心配が少ないLEDバックライトを採用している。
表面は光沢仕上げで、照明などの光が映り込みやすい一方、写真などを鮮やかに表示できる。表示品質は標準的だが、最大輝度は少し低めの印象だ。視野角は上下方向は狭いが、左右はモバイルノートPCとしては比較的広めに感じる。液晶ディスプレイの角度は約138度まで開く。
ASUSが従来より提供している、購入日から30日間のZBD(ゼロ・ブライト・ドット)の日本国内保証は健在だ。ZBD保証とは、液晶ディスプレイに常時点灯ドットが1つでも存在した場合、無償で液晶ディスプレイを交換してもらえるサービスのことだ(常時消灯ドットの場合は対象外)。
サウンド機能は「SRS Premium Sound」に対応している。SRS Premium Soundではコンテンツに応じて人の声の周波数帯を強調したり、空間音響情報を再現したり、重低音を感じさせる処理などを施す技術で、大きなスピーカーを搭載しにくいノートPCでもリアリティの高いサウンドを再現する。実際、有効と無効を切り替えてみると、その効果ははっきりと分かる。
キーボードは、キートップの間隔を広くとり、キートップのみをベゼル上に露出させたアイソレーションデザインを採用している。キーボードベゼルはアルミニウムをヘアライン加工で仕上げており、剛性感、高級感ともに抜群だ。竹素材のパームレストはすべすべとした手触りが心地よく、また、奥行きも約69ミリと広く確保されており、しっかりと安定して手の平を置くことができる。
主要キーのキーピッチは実測で約19×約19ミリとフルサイズを確保しており、Enterキーも大きく、全体に余裕がある配列だ。カーソルキーはやや細めという程度で打ちにくそうなキーはなく、特に気になるような配列のクセも見られない。キーボードの固定もしっかりしており、タイプ時にたわむようなことはなく、またスイッチの感触も適度で良好なタッチ感だ。
キーボード手前側にはタッチパッドを装備している。竹素材のパームレストと一体化しており、パッド領域は薄いラインで示されている。左右ボタンは一体成形のため、意識して左右の端のほうを押す必要があるが、スイッチの感触自体は悪くない。シナプティクスのドライバ(V7.0)が導入されているが、標準ではパッドの右辺の利用した上下スクロール機能のみが有効となっている。最近のノートPCには珍しく、マルチタッチジェスチャーには対応していない。
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