第5回 「自宅でもWiMAX」──ひとり暮らしのビジネスユーザーに選んでほしい選択肢(後編)本田雅一のハイスピード・ワイヤレス・チャンネル(2/2 ページ)

» 2010年12月14日 10時00分 公開
[本田雅一,PR/ITmedia]
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「WiMAX機器追加オプション」を有効に使いこなしてほしい

photo 据え置き型WiMAX Speed Wi-Fi「AtermWM3400RN」。IEEE802.11b/g/nに対応し、有線LANポートも1基備えている

 ならば、ポータブル無線LANルータを持ち歩き、自宅に帰ったら充電のための卓上ホルダに乗せておくだけでいいんじゃないの? と思うかもしれないが、ネット家電は自宅にオーナーがいない間にも、間欠的にインターネットへとアクセスするものが少なくない。このため、結局自宅では別途ADSLや光アクセス回線などの有線インターネットサービスを利用しているという方が多い。

 しかし、WiMAXには安価に登録機器を2台まで追加できる「WiMAX機器追加オプション」サービスがある。料金は1台あたり200円/月。一般的なモバイルデータ通信サービスは原則として1契約につき1台しか利用できず、SIMカードを差し替えることなく2台利用する場合は2つの契約が必要となる。ここは、複数登録した機器をシーンに応じて自由に使い分けられるWiMAXの大きな利点だ。

 これを活用すれば、モバイル環境と自宅の契約を重複して持たなくとも、安価に幅広い行動範囲でのブロードバンド接続手段を確保できる。その額は、例えば使い放題のUQ Flat 年間パスポートの3880円/月+WiMAX機器追加オプションの200円/月。自宅の普段PCを使う部屋でWiMAXの電波状況が悪いという方も、据え置き型のWiMAX Speed Wi-Fiを追加して窓際などに置けば解決することが多いと思う。

 なお、以前はこういう使い方に少し不都合があった。1契約あたりの同時WiMAX通信は1台・1か所からに限られる。複数台の機器を登録して使い分けている場合は標準設定では「後に接続」したほうが有効になる。どちらも“切断されたら自動的に再接続”とする標準設定だと互いに接続と切断を繰り返してしまい、外出先で利用できない状況になることがあったのだ。

 しかし、2010年11月16日にWiMAX機器追加オプションの機能拡張がなされ、接続する機器の「優先順位を指定」できるようになった。

photophoto WiMAX機器追加オプションで追加登録した機器の「接続優先順位」が設定できるようになった。高い/標準/低いの3段階に設定できる

 例えば、普段使うWiMAX内蔵パソコンの優先順位を自宅に置く据え置き型WiMAX Speed Wi-Fiの優先順位をより高くしておけば、自宅の機器が自動接続してきても接続は保留され、WiMAX内蔵パソコンの接続が維持される。WiMAX内蔵パソコンの接続を終了すると、保留されていた自宅の機器が再接続する仕組みだ。

 この追加登録機器の優先順位を設定できる機能は、一見すると地味な機能拡張と思う人はいるかもしれないが、実際の運用上の利点はとても大きい。安心して「自宅もモバイルも、WiMAX」に切り替えられるはずだ。

 そして、これを機会に自宅とモバイル環境のインターネット接続回線をどう組み合わせるべきかなのか、自分の生活スタイルに合わせて再考してはいかがだろう。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年12月31日