吉田氏は、インテルが常に訴求している「研究開発生産に対する継続した大規模投資」についても紹介している。米国では、製造施設のために60〜80億ドル規模の投資を行い、オレゴンのD1D、D1C、D1X(製造技術開発施設)のほか、アリゾナに22ナノメートルプロセスルールに対応したFab 12とFab 32が稼働する。
インテルが推進する開発サイクル「Tick-Tock」モデルでは、2011年がTockのフェーズになる。その新世代のアーキテクチャを採用する“Sandy Bridge”が2011年初めの登場に向けて最終段階にある。そして、Tickフェーズとなる2012年には、プロセスルールを22ナノメートルに微細化する“Ivy Bridge”が予定されている。
2011年に予定されている動きとして、「Sandy Bridgeの推進」、「Google TV、タブレットデバイス、組み込み機器など、インテルアーキテクチャを採用する新製品の普及」、そして、「ICTを活用した環境を作り、社会の重要課題の解決」を掲げた吉田氏は、「2010年にはPCを積極的に自作すると目標を立てたが、週末はプロモーションや海外における会議のための移動ばかりで、実現できなかった」と多忙だった2010年を振り返った。
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