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» 2010年12月15日 15時58分 UPDATE

“WiMAX Speed Wi-Fi”「AtermWM3500R」ロードテスト:第1回 “8時間動作”にニヤリ──「AtermWM3500R」の“キラリと光る”ポイントを探る (1/2)

ポータブルWiMAXルータの新モデル「AtermWM3500R」は、本当に“本命”なのか。ロードテストの1回目は、小型薄型軽量のボディに8時間動作のバッテリーなど、他機種と仕様を比べながらどこに魅力があるかを確かめた。

[坪山博貴,ITmedia]

基本スペックを他機と比較──小型軽量ボディのほか、「8時間動作」がダントツ

photo NECアクセステクニカ「AtermWM3500R」。カラーバリエーションにマーズレッド、プラチナブラック、シルキーホワイトの3色を用意する

 NECアクセステクニカの「AtermWM3500R」(以下、WM3500R)は、WiMAX初の通信機能一体型ポータブル無線LANルータとして人気を得た「AtermWM3300R」(以下、WM3300R)の後継機種だ。

 WM3500Rは、WM3300Rの登場からほぼ1年が経過してからの登場ということもあり、ボディのさらなる小型、軽量化はもちろん、バッテリー動作時間を大幅に強化したのが喜ばしいポイントだろう。より幅広くなったユーザーニーズに対応すべく3色のカラーバリエーションも用意している。同時に、WiMAXサービスを展開するUQコミュニケーションズは、WiMAX内蔵PCとともに無線LANルータ機器“WiMAX Speed Wi-Fi”のアピールにも力を入れている。WM3300Rの登場後も同等の機能を備えた製品がいくつか登場し、さらに2011年早期にももう1つ新製品が登場する予定となっている。

 というわけで、これらとWM3500Rを比較しながら、WM3500Rがどんな製品なのか、どこにメリットがあるか──を改めて確かめてみよう。なお「AZ01MR」は当初2010年12月発売予定だったが、発売が2011年にずれ込む見込みのため、2010年12月時点での同社Webサイトの情報をもとにしている。

photo 一例としてサイズ感を比較。左からWMX-GWBA、AtermWM3300R、AtermWM3500R。AtermWM3500Rは若干幅広いが薄いため、ポケットやバッグへの収納性が大変よい。常時携帯する機器になるため、収納のしやすさ・持ち運びやすさは、実運用をはじめてからじわじわとメリットが感じられるようになる部分だ

 まずは5製品のサイズや重量、バッテリー動作時間から。WM3500Rは必ずしも最小・最軽量ではなく、発売済みの「URoad-7000」や「AZ01MR」の方が数値は小さい。ただしWM3500Rは、厚さ14.8ミリの薄型ボディでもっとも薄いAZ01MRより0.9ミリ厚いだけであり、平均的なシャツの胸ポケットやズボンのポケットにも普通にすっぽり収まるサイズとなっている。

  重量 サイズ(幅×奥行き×高さ) バッテリー動作時間(カタログ値) バッテリー着脱 純正クレードル 発売
AtermWM3500R 120グラム 70×105×14.8ミリ 8時間 × オプションで用意、有線LAN搭載 2010年11月
AtermWM3300R 145グラム 67×94×22ミリ 2.5時間 2009年11月
AZ01MR 105グラム 59×99.5×13.9ミリ 4時間以上(予定) × 2011年発売予定
WMX-GWBA-01 130+16グラム 98×101×30ミリ 3時間 2010年10月
Egg 130グラム 61.8×110×23ミリ 5時間 × 2010年7月
URoad-7000 117グラム 62×104×14.8ミリ 3.5時間 2010年6月

 大きなポイントはバッテリーだ。動作時間は5製品中で最長の「8時間」で、サイズに対するバッテリー動作時間が特に優秀だ。

 このバッテリーについて、WM3300Rはバッテリーを着脱できたスタイルだったのに対してWM3500Rはユーザーには実質交換不可となった。ただ、WM3500RはWM3300Rのバッテリー3つ分以上の動作時間を実現することを改めて考えてみよう。交換できるが短時間動作──より、長時間動作で交換不要となっているほうが利便性は圧倒的によいはずだ。

 また、バッテリー動作時間が長いということは充電頻度も少なくて済むので、充電型バッテリーでは避けられない劣化の進行も遅いことになる。仮にバッテリーで利用する時間が同じであれば、WM3300Rよりバッテリーの劣化の進行速度は3分の1程度になる計算だ(毎日ヘビーにモバイル環境で使うのでなければ、実質メインで使用する期間となるであろう2〜3年間はバッテリー交換不要で大丈夫なのではと思っている)。

 というわけで、バッテリーを着脱・交換できない点をデメリットと感じるかもしれないが……その心配は不要ではないだろうか。後述(次回以降で展開する予定)するUSBポータブルバッテリーを併用できる方法とともに、利用するうえでWM3300Rに対する欠点にはならない。


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