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» 2010年12月21日 17時00分 UPDATE

「1日数百円」で海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「香港」編 (1/3)

日本と同じように、海外でも安心して「データ定額」で利用したい──。ちょっとしたコツで、海外でも手軽に「格安な」定額モバイルインターネット環境を入手できる。今回は休暇や出張で“香港へ行く人向け”の活用方法を紹介する。

[山根康宏,ITmedia]

香港の通信事情(2010年後半現在)

 香港は、世界で最も──といえるほど携帯電話の購入が簡単な国。多くの通信事業者が存在し、競争するため、インフラがきっちり整備されつつ、制限のない高速で安価な料金プランもあるのが大きなポイントとなる。携帯電話事業者は5社あり、各社がGSMとW-CDMA方式のサービスを提供している。3G/HSPAの高速データ通信ももちろんバッチリ提供されており、居住者向けの契約回線だけではなく、プリペイドSIMカードも普通に販売されているのだ。

photophoto 香港国際空港にある「CSL/1010」の店舗(写真=左)。こちらは香港市内の「CSL/One2Free」店舗(写真=右)

 ちなみに、香港はプリペイドSIMカードの購入においても身分証明書の掲示を含む複雑な手続きが不要。このため出張者や旅行者も、他国より手軽に購入できるといえる。5社うち3社がHSPA対応データ通信端末とのセット販売もしているので、現地で購入・契約した機器で、すぐ使い始めることも可能だ。

 プリペイドSIMカードはデータ通信端末とのセットパックとして通信事業者の各店舗で販売されるほか、街のコンビニエンスストアなどでも売っている。今回は、香港最大手のCSLが「Mobile Broadband Prepaid Service」として販売するプリペイドSIM+データ通信端末のセットパックを例に、日本ユーザーが香港に訪れたら「とりあえず、こうすればOK」という方法を紹介していこう。

 CSLは「1010」と「One2Free」という2つのブランドで展開しており、香港市内を歩いてもこの2ブランドの店舗がいくつか発見できる。ともあれ渡航者としては、香港空港の出発ロビーにある店舗に行くのが手っ取り早いだろう。香港到着後、市内へ出る前にいったん出発ロビーに出て購入するのがお勧めだ。

 (初出時、誤記がありましたので修正いたしました。正しくは上記になります。)
香港の各通信事業者 ブランド名 W-CDMA GSM CDMA2000 プリペイドモデムセット
CSL 1010/One2Free
Hutchison 3
SmarTone-Vodafone 同左
PCCW 同左
中国移動香港 Peoples

「プリペイドSIM+データ通信端末」のセットパック──これを買っておけば、とりあえず簡単

photo CSLのデータ通信端末セットパック「Mobile Broadband Prepaid Service」

 CSLのデータ通信端末セットパックは、888香港ドル(日本円換算で約9550円/2010年12月現在)で販売されている。購入時に「データ通信モデムとプリペイドSIMカードのセットを購入したい」とでも店員に伝えるか、“Mobile Broadband Prepaid Service”のパッケージが展示されているなら「それをくれ」とでも言えばよい。

 今回購入したセットはZTE製USBデータ通信端末「MF636」(HSPA対応)と、100香港ドル(約1080円)分の通信利用権があるプリペイドSIMカードが入っている。

 CSLの通信料金は通信速度と時間によって7タイプに分かれている。料金は、下り最大3.6Mbpsで利用する1日定額プランで38香港ドル/24時間(約410円)など。このほか、短時間利用するだけの8香港ドル/30分(約86円)や、長期利用者向けに198香港ドル/1週間(約2130円)のプランも用意する。

 ちなみに2010年12月現在、NTTドコモやソフトバンクモバイルも国際ローミングの定額データ通信サービスを(とりあえず期間限定で)提供しており、今までより安価にはなっているが、通信料金そのものは現地で契約するほうが確実に安価だ。加えてホテルのインターネット利用料金も、それが有料であるなら(たいてい、そこそこ高額だ)こちらを利用するほうが外出先でも使えるためいろいろ便利で、結果として安上がりになるかもしれない。

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