それでは、VAIO Zの分解と、HDDからSSDへ換装する流れを写真で紹介していこう。VAIO Zは細部まで“作り込まれた”ノートPCなのだが、作業はそれほど難しくない。
おっとその前に、VAIO ZのWindows 7上でリカバリメディアを作るのを忘れるところだった。プリインストールソフトの「VAIO リカバリーセンター」を使えば、リカバリメディアを簡単に作成できる。筆者が購入した構成では、リカバリメディアの作成に4枚のDVD-Rが必要だった。購入から9カ月も作っていなかったのは問題だが(本来なら購入してすぐに作るべき)、これもよいきっかけだ。HDDをSSDに換装した後、リカバリメディアを入れたUSB接続の外付けDVDドライブから起動して、新しいSSDへとシステムリカバリすればよいだろう。
なお、VAIO Zで作成したリカバリメディアを換装したSSDに対して実行することは、ソフトウェアのライセンスにおいて問題ないのかという不安もあったので、ソニーに問い合わせてみた。返答は「Windows OSのライセンスはVAIO Zにありますので、あらかじめユーザーが作成したリカバリメディアを使用してリカバリをかけることに問題はありません」とのこと。これで心置きなく作業を始められる。
ただし、当然ながら、ストレージの換装はメーカーサポート外の行為で、せっかくの保証が受けられなくなってしまう。筆者はこの点を承知したうえで、あくまで自己責任として作業を行っている。
というわけで、SSDへの換装は大きな問題もなく済んだ。次回はVAIO Zのシステムリカバリと、パフォーマンステストを行う予定だ。前回と同じベンチマークテストを実行し、VAIO Zの内蔵HDDをSSDに交換してどれくらい性能が向上したのか、またクアッドSSD構成と比較した場合はどうなのかをチェックしていきたい。
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