NMP-1000Pの内蔵HDDのデフォルトファイルシステムはWindowsで採用されているNTFSとなっているが、EXT3やFAT32にも対応している。システムに必要なファイルは内蔵フラッシュメモリに格納されており、一部の制限を除いてディスクレスでの運用も可能だ。
また、ファイル共有方法としては、Windowsでのファイル共有であるCIFS/SMB、LinuxをはじめUNIXで使用されているのNFSのいずれかになる。事前にリモートディスクとして登録しておくという使い方にはなるが、登録するのはファイル共有を提供しているサーバではなく、共有フォルダまでを指定する。1台のサーバに複数の共有フォルダを持たせている場合はやや面倒だが、登録できる共有フォルダの数はNMP-1000の6から30へと大幅に増加している。
そのほか、DLNAサーバへの接続も可能だが、前述のようにDTCP-IPには対応していない。PCで録画したコピーコントロール付きのTV番組などは再生できないので注意が必要だ。
このように高い性能を誇るNMP-1000Pだが、注意してもらいたいのは著作権保護機能にはほぼ対応していない、ということだ。つまり、UPnPサーバ接続時のDTCP-IPだけでなく、外付け光学ドライブでも著作権保護されたコンテンツは再生できない。結果として、市販のDVD-VideoやBD-Videoはほぼ見られないと考えたほうがよく、外付け光学ドライブを付けてBlu-ray Discプレーヤーとして利用するのはあまりに制限が多い。
もっとも、NMP-1000Pのウリの1つである「BD ISOファイルの再生機能」に関して言えば、BD ISOファイルという時点で著作権保護されていないはずなので、これを目当てにしているユーザーにとっては特段気にすることではないだろう。
次回はNMP-1000Pが持つもう1つの顔、NASとしての性能について見ていくことにする。
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