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» 2010年12月29日 16時55分 UPDATE

イマドキのイタモノ:ベンチマークテストで振り返る2010年のGPU (1/4)

2010年の“イマイタ”レビューに登場したGPUは12モデル。その性能と仕様の進化と傾向をベンチマークテストのグラフで振り返る。

[長浜和也,ITmedia]

年明けの話題はFermi……、でも登場は遅れる

 2010年のGPUで、まず話題となったのが1月に米国で行われた2010 International CESで参考展示されていた“Fermi”世代のGeForceシリーズだったが、実際に製品として登場するのは、季節が春に移ろうとする時期だった。“イマイタ”レビューで2010年の最初に登場したGPUは、2009年に多くのユーザーから支持されたAMDのRadeon HD 5000シリーズで1万円台モデルとなる「Radeon HD 5670」だ。

 1スロット厚のクーラーユニットと補助電源コネクタを持たないリファレンスデザインから、小型PCでの利用で期待されたGPUで、1万円台のモデルでもDirectX 11に対応することが訴求された。

 ベンチマークテストの結果では、Radeon HD 5750とRadeon HD 5670、そして、Radeon HD 4670のちょうど中間という結果になり、競合するGeForce GT 240と比べて1割程度上回るスコアを出していた。

kn_imaitagpu_01.jpg 3DMark Vantage
kn_imaitagpu_02.jpg 3DMark 06:3DMarks
kn_imaitagpu_03.jpg システム全体の消費電力

 続いて登場したのが、Radeon HD 5670のさらに下位モデルとなる「Radeon HD 5570」だ。動作クロックも内蔵するStreaming Processerの数もRadeon HD 5670の“約7割”に抑え、価格を下げるためにグラフィックスメモリもGDDRではなくDDR3を採用するバリューモデルで、ベンチマークテストの結果も、そのまま「対Radeon HD 5670の7割」に落ち着いている。

kn_imaitagpu_04.jpg 3DMark Vantage
kn_imaitagpu_05.jpg Unigine Heaven Benchmark v1.0
kn_imaitagpu_06.jpg システム全体の消費電力

ようやく登場した“Fermi”は戦車から狙撃手まで

 年初めに話題となった“Fermi”世代のGeForceシリーズは、3月の末になってようやく「GeForce GTX 480」が登場した。内蔵するCUDAコアは480基にとどまったが、GeForceシリーズで初めてDirectX 11に対応したほか、GPUコンピューティング開発環境「CUDA」に最適化された新しいアーキテクチャが、ゲームを動かした環境でどれだけの性能を発揮するのかなど、ベンチマークテストの結果が気になるGPUでもあった。

 3DMark系ベンチマークテストやゲームタイトルを用いた性能検証で、GeForce GTX 480はRadeon HD 5870を上回り、それまでNVIDIAのGPUで最上位モデルだったGeForce GTX 285にも大きく差をつけた。ただし、それだけに消費電力も突出し、2枚構成のSLI環境においてシステム全体の消費電力は測定ピーク時で677ワットを記録した。

kn_imaitagpu_07.jpg 3DMark Vantage
kn_imaitagpu_08.jpg Unigine Heaven Benchmark v2.0(DX11:High)
kn_imaitagpu_09.jpg 消費電力ピーク時(3DMark Vantage:JaneNash)

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