富士通が「FMV」春モデルを発表――グラスレス3D、Sandy Bridge、AMD Fusion APUなど大幅強化2011年PC春モデル(2/3 ページ)

» 2011年01月12日 11時00分 公開
[ITmedia]

フルモデルチェンジが目立つモバイルノート

 モバイルノートPCは、13.3型ワイド液晶搭載の「FMV LIFEBOOK SH」、12.1型ワイド/11.6型ワイド液晶搭載の「FMV LIFEBOOK PH」、10.1型ワイド液晶搭載Netbook「LIFEBOOK MH」の3シリーズを用意。3シリーズとも新デザインを採用し、インテルやAMDの新プラットフォームを積極的に取り入れている。

 FMV LIFEBOOK SHは13.3型ワイド液晶ディスプレイと着脱式の光学ドライブを備え、高性能と重量1キロ台のボディを両立させたモバイルノートPCだ。モバイルWiMAX+USB 3.0+HDMI出力端子の標準搭載といった基本性能の高さに加え、DVDスーパーマルチドライブの代わりに、動作時間を延長させる増設バッテリーの装着、あるいはより軽量になるベイカバーの装着にも対応する。

 上位機の「SH76/C」はボディデザインを一新し、CPUに新世代のCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz/HT対応)を搭載した(下位機のデザインは従来機と同様)。

Core i5-2520M搭載の上位機「FMV LIFEBOOK SH76/C」
Core i3-380M搭載の下位機「FMV LIFEBOOK SH53/C」

 1スピンドル構成のモバイルノートPCであるFMV LIFEBOOK PHは、12.1型ワイド液晶(1280×800ドット表示)とCore i3-2310M(2.1GHz/HT対応)を搭載した上位機「PH74/C」、11.6型ワイド液晶(1366×768ドット表示)とAMD E-350(1.6GHz)+Radeon HD 6310を備えた下位機「PH50/C」を用意する。

 PH74/CはモバイルWiMAXに対応するほか、BIOS動作や起動OSサービスを制御し、高速にOSを起動する機能も持つ。起動時間は2010年秋冬モデル(PH770/3B)比で約半分となる約40秒を実現する。PH50/Cは解像度の低いWeb動画を高画質化して再生する「くっきり機能」などを備える。

12.1型ワイド液晶とCore i3-2310Mを搭載した上位機「FMV LIFEBOOK PH74/C」
11.6型ワイド液晶とAMD E-350+Radeon HD 6310を備えた下位機「FMV LIFEBOOK PH50/C」
WEB MART限定でDVDスーパーマルチドライブ搭載モデルの「PH75/CN」も用意されている

新デザインのNetbook「FMV LIFEBOOK MH30/C」

 NetbookのFMV LIFEBOOK MHは、「MH30/C」の1モデルを用意。Atom N475(1.83GHz)と10.1型ワイド液晶(1024×600ドット表示)を搭載する。

 ボディデザインの変更によって、約10.5時間駆動の大容量バッテリーを搭載しながら、バッテリー部分が出っ張らず、最厚部で33ミリ、重量約1.29キロの薄型軽量ボディを実現した。モバイルWiMAXにも標準対応する。

デスクトップは液晶一体型にグラスレス3D対応モデルを用意

 デスクトップPCは、23型ワイド/20型ワイド液晶一体型「FMV ESPRIMO FH」、新デザインの20型ワイド液晶一体型「FMV ESPRIMO EH」、セパレート型「FMV ESPRIMO DH」の3シリーズを擁する。

「グラスレス3D」に対応した23型フルHD液晶搭載モデル「FMV ESPRIMO FH99/CM」

 全機種にダブルテレビチューナーを搭載した液晶一体型の主力機種であるFMV ESPRIMO FHには、「グラスレス3D」対応の最上機「FH99/CM」が追加された。23型フルHD液晶ディスプレイの表面に、標準添付される専用パネル「3Dコンバージョンパネル」を装着することで、専用グラスをかけることなく、奥行き感のある3D映像が楽しめる。3Dコンバージョンパネルは、3D立体視を行わない場合にユーザーが取り外す必要があるが、この仕組みにより、専用グラスを使わない3D立体視対応PCとしては価格を抑えることができたという(FH99/CMの予想実売価格は26万円前後)。

 FH99/CMの下位機には従来同様、円偏光方式の3D立体視に対応した23型フルHD液晶搭載モデル「FH98/CM」も用意した。円偏光方式は専用グラスの装着が必須だが、FH99/CMのグラスレス3Dに比べて立体視の効果は高い。そのため、富士通は、家族や友人と奥行き感がある自然な3D映像を手軽に楽しみたい場合はグラスレス3D、個室などでじっくり迫力ある3D映像を味わいたい場合は円偏光方式がおすすめとしている。

 基本スペックについては、FH99/CMとFH98/CMにCore i7-2630QM(2.0GHz/最大2.9GHz/HT対応)、タッチパネル付き23型フルHD液晶搭載の「FH76/CD」にCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz/HT対応)を搭載。長時間録画を想定し、FH99/CM、FH98/CM、そして20型ワイド液晶(1600×900ドット)搭載の上位機「FH58/CM」には、2TバイトのHDDも盛り込んだ。

 新たに追加された液晶一体型のFMV ESPRIMO EHは、地デジチューナー搭載のエントリーモデル。新デザインのボディに、AMD Fusion APUのAMD E-350(1.6GHz)+Radeon HD 6310、1600×900ドット表示の20型ワイド液晶を搭載する。解像度の低いWeb動画を高画質化して再生する「くっきり機能」も持つ。

円偏光方式の3D立体視に対応した23型フルHD液晶搭載モデル「FMV ESPRIMO FH98/CM」
タッチパネル付きの20型ワイド液晶搭載モデル「FMV ESPRIMO FH52/CT」
AMDの新プラットフォームを採用した20型ワイド液晶搭載のエントリーモデル「FMV ESPRIMO EH30/CT」

 セパレート型のFMV ESPRIMO DHは2モデルを用意し、上位機の「DH77/C」に新デザインのボディとCore i7-2600(3.4GHz/最大3.8GHz/HT対応)、1920×1200ドット表示の24型ワイド液晶ディスプレイを採用。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 2000を使用する。下位機の「DH53/C」はCore i3-550(3.2GHz/HT対応)を搭載し、1680×1050ドット表示の22型ワイド液晶ディスプレイが付属する。

新デザインを採用し、Core i7-2600を搭載した上位機「FMV ESPRIMO DH77/C」
ボディカラーを従来のホワイトからブラックに変更した下位機「FMV ESPRIMO DH53/C」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー