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東芝は1月17日、「dynabook/dynabook Qosmio」シリーズの2011年春モデルを発表した。1月下旬より順次発売する。
カラーバリエーションも含めて全21モデルと、2010年秋冬モデルに比べてラインアップは縮小したものの、インテルの第2世代Core iプロセッサ(開発コード名:Sandy Bridge)を採用したモデルや、NVIDIA GeForce GT 540M搭載ノートPCも登場するなど、ハードウェア面での強化が目立つ。
地デジチューナーを内蔵したAVノートPCのラインアップには、15.6型ワイド液晶を搭載する「dynabook Qosmio T750」と「dynabook Qosmio T550」の2シリーズが用意される。
上位機のdynabook Qosmio T750は、映像処理専用プロセッサ「SpursEngine」の内蔵など、従来モデルの特徴を引き継ぎつつ、今回デザインを変更したのが目を引く。シャイニーオーシャンと名付けられた新しいボディカラーは、フィルムを約1000層重ねたナノ積層技術によって実現したもので、見る角度によって色が変化するカラーシフト効果を持つのが特徴だ。ベースとなる「PICASUSテクノロジー」(東レ)の加飾技術がノートPCに採用されたのは世界で初めてという(携帯電話などで採用実績はある)。
一方、スタンダードAVノートPCのdynabook Qosmio T550は、CPUの動作クロックがPentium P6100(2.0GHz)から同P6200(2.13GHz)へわずかに高速化しただけだが、実売予想価格は15万円前後と引き下げられた。なお、液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで統一されており、2010年秋冬モデル「T560」の後継機が省かれたため、16型ワイドのラインアップは姿を消した。
15.6型ワイド液晶を搭載するハイスタンダードノートPC「dynabook T551」は、全モデルでSandy Bridge世代のCore i7-2630QM(2.0GHz/最大2.9GHz)を採用した。特に120Hz駆動の液晶パネルを搭載する3D対応モデル「T551/D8BB」は、GPUにNVIDIA GeForce GT 540Mを採用し、メモリを8Gバイト搭載するなど、基本システム全般に渡って強化された。また、大幅なスペックアップをしつつも、実売予想価格は2010年秋冬モデルの「T550/ABDB」と同じ21万円前後と据え置かれている。
一方、下位の「T551/58B」も基本システムを刷新し、従来と同じく白と黒のカラーバリエーションを用意した。ただし、2010年秋冬モデルでラインアップされていた16型ワイドモデル「dynabook T560」の後継としてではなく、15.6型ワイドモデルとして投入されたため、dynabook Qosmio同様に16型ワイドのモデルはラインアップから姿を消している。
全9モデルを擁するスタンダードモデル「dynabook T350」は、CPUや光学ドライブで差別化した3機種それぞれに、カラーバリエーションとしてリュクスホワイト、モデナレッド、プレシャスブラックの3色を用意する。上位機はCore i5-480M(2.66GHz/最大2.93GHz)、下位機はPentium P6200(2.13GHz)を採用したほか、「T350/56B」はHDMI端子を備えるなど、細かくブラッシュアップされている。
モバイル用途向けの1スピンドル機「dynabook N510」は、CPUに超低電圧版のPentium U5600(1.33GHz)を採用。カラーバリエーションとしてリュクスホワイト、アイアンレッド、プレシャスブラックの3色がラインアップされている。2010年秋冬モデルで上位機として用意されていたCore i3搭載モデルは姿を消し、下位モデルの後継としてCPUクロックがわずかに高速化しただけのマイナーバージョンアップだが、その半面、実売予想価格は9万円前後と5000円ほど引き下げられた。
21.5型ワイド液晶を搭載する一体型PC「dynabook Qosmio D710」も、Core i5やSpursEngineを搭載した上位機が姿を消し、2010秋冬の全6モデルから2010年春は全3モデルとラインアップが半減した。主な強化点はCPUのみで、Pentium P6100(2.0GHz)からPentium P6200(2.13GHz)に変更されている。なお、カラーバリエーションは新色のリュクスホワイトが追加されて3色になった。
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