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ワイヤレス運用も可能な自動バックアップ機能付きHDD、「Clickfree」の実力検証「消えた・壊れた うそだろ……」が起こる前に(2/4 ページ)

» 2011年01月20日 11時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]
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まずはUSB接続するだけ

photo 初回は、USB接続するだけユーティリティツールがインストールがはじまる。インストーラーのライセンスの同意を経て、いきなりバックアップ画面が起動するというのがClickfreeの動作基本。難しい部分はない

 では実際に導入していこう。Clickfreeは、どのシリーズもパッケージには本体とACアダプタなどの付属品とちょっとした注意書きしか入っていない。マニュアルもドライバCDもないのだが、最初のステップは「PCとつなぐ」だけだ。

 ClickfreeをPCにUSB接続すると、本体の仮想ストレージ領域が認識し、ここに保存されるユーティリティツールのインストールがはじまる。普段使うHDD領域ではなく、仮想ストレージ領域にあるため、通常のHDDフォーマットを行ってもユーティリティツールは削除されないので安心だ。

 インストールが終わると「ようこそ」という画面が表示され、35秒ほどのカウントダウンが表示される。このカウントダウンがゼロになったら、Clickfreeは自動的に設定通りのバックアップ作業を実行する動きをする。


photo ユーティリティツールの「オプション」より、バックアップ対象データの絞り込みなどの詳細設定も行える

 この動作は、Clickfreeを再接続した際や接続したまま設定した時間が経過すれば再度行われる。つまり、PCに接続すれば自動的にバックアップ作業が行われるというわけだ。これが製品名の「クリックフリー」につながっているのだろう。ちなみに、1台で複数台のPCのバックアップも保存・管理できる。別のPCに同様にUSB接続すれば、こちらのPCのバックアップデータも同時に個別管理できるようになっている。

 より細かくバックアップ対象のデータを選別したい場合は「オプション」より設定を行う。PC接続後に表示されるカウントダウン中にオプションメニューを開けば、それが一時停止するのであせることもない。「設定とPCの管理」タブの“バックアップのセッティング”でバックアップ対象のファイルをファイルタイプやフォルダ指定などで絞り込める。


photophotophoto 多くのファイルタイプ(拡張子)がプリセット済みだが、対象の除外や対象としたい拡張子の追加なども可能だ。検索フォルダ、ストレージの絞り込みなども行える

 初回バックアップ以降は差分バックアップとなり、更新されたファイルや新規で作成したファイルのみが対象となる。こちらはバックアップツールとしては当たり前の動作だが、バックアップにかかる時間を短縮できる。普段は数秒から数分程度で終わり、かつ裏で動いているのでバックアップしていることをほぼ意識せず運用できることだろう。

 もちろん、標準設定以外にバックアップする時間帯なども指定できる。例えば1日1回、昼休み時間や深夜時間帯などに設定しておくと、1回の差分データ量が少ないので作業時間が短くて済み、バックアップ動作中のPC作業にも影響を及ばさないと思われる。もちろんふと気がむいたときに、“すぐにバックアップ”ボタンで手動実行することも可能だ。

photophoto バックアップ後にはバックアップされたファイルを確認できる。また、スケジュールバックアップの設定は最短1分から最長2週間まで指定可能だ

復元も簡単 ファイル個別の復元も可能で、PC買い換え時にも便利

 万一時のデータ復元は、ツールの「復元/移行」タブから行う。復元もファイルタイプの指定でフィルタリングし、例えば写真の「jpgファイルのみ復元」といった指定がもちろん可能。復元開始ボタンを押せば自動で復元作業が実行される。PCの買い換え時も新しいPCに対してClickfreeで復元作業を行えば、非常に簡単に写真や映像、メールなどといった旧PCの(Clickfreeにバックアップした)データを簡単に移行できるのが大変便利だ。

photophoto 復元も容易。対象ファイルをチェックしボタン1つで復元できる。トラブル時以外に、PC買い換え時の個人データの復元・移動などにも大変便利である
photo iTunes楽曲のバックアップも可能

 このほか、iTunesで管理するiPodやiPhoneなどの楽曲ファイルやプレイリストをバックアップできる「音楽のインポート」、バックアップDVDを作成できる「DVDのバックアップ」などの機能もある。DVDのバックアップは普段のバックアップツールとは異なるアプリケーションが起動するが、操作インタフェースは共通なので、戸惑うことも少ないだろう。


photophoto Clickfreeでなく、DVDメディアをバックアップ先としたバックアップ作業も可能だ

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