「2TバイトHDDは7000円以下じゃないと」――パーツ別の“売れる境界線”古田雄介のアキバPickUp(1/4 ページ)

» 2011年01月24日 10時17分 公開
[古田雄介、吉川慧,ITmedia]
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「メモリは1月中の話になると思いますけどね」――人気が出るのはいくらから?

クレバリー1号店の店外看板

 PCパーツはカテゴリ別に売れ筋となる価格帯が自然と生まれ、それ以下とそれ以上では売れ行きに大きな差が出るという。とくにライバル店がひしめくアキバでは、そのボーダーラインがよりシビアになっているらしい。例えば、2TバイトHDDは、7000円以下でないと数量が出にくい状況という。

 ツートップ秋葉原本店は「ある2TバイトHDDを特価で6980円にしていた時期は平日でも1日何十台と売れていきましたが、通常の7480円に戻した途端にパタッと動きが止まりました。7480円でも十分安いと思うのですが……」と語る。

 価格の変動が激しいメモリも、境界線がシビアに動く。最近は1枚4GバイトのDDR3-1333とDDR3-1600の値下がりが激しく、DDR3-1333には2枚セットで8000円を切るモデルも複数みられるようになった。パソコンショップ・アークは「境界線は8000円です。ショップによっては6000円台のモデルも出しているようですが、通常売価でブランド製チップ搭載という条件を加えるとこの前後の価格帯が最安になりますから」と話す。

 ただし、メモリに関してはこの傾向はまもなく終わるとみるショップが多い。クレバリー1号店は「2月初旬の旧正月シーズンまででしょうね。旧正月シーズンはメモリの生産量が激減するので、市場在庫が少なくなります。その後はPCメーカーが新モデルの製造に入るので自作市場に回ってくるメモリの全体量は今より少なくなるでしょう。この機を利用して、下がりすぎた価格を調整する動きが出てくると思います。なので、安くメモリを買うなら、1月中が狙い目だと思いますよ」と今後を予想していた。

 また、最近ではグラフィックスカードの値下がりも目立つ。Radeon HD 6000ファミリーが旧世代よりも割安価格で登場したほか、Radeon HD 5800やGeForce 480/470カードの放出特価が目立ち、ミドルレンジ以上が安く入手しやすい状況が整っている。

 ツートップ秋葉原本店は「ミドルレンジなら1万3000円です。Radeon HD 5770とGeForce GTS 450がこの境界線で人気になっています。GeForce GTX 460の1Gバイトメモリ版だけは1万6000円前後でもヒットしますけどね」という。ハイエンドに関しては、クレバリー1号店が「3万円がボーダーじゃないでしょうか。Radeon HD 6850もこの価格帯で買えますかね」と解説していた。

クレバリー1号店のメモリ価格表。4GバイトのDDR3メモリが特価で1枚3000円以下となっていた(写真=左)。ツートップ秋葉原本店のレジ前に並んだRadeon HD 5770カード。1万2980円という“売れ線”の価格だ(写真=中央)。TSUKUMO eX.の特価カード。Radeon HD 6850のほか、GeForce GTX 480などの旧世代ハイエンドも安くなっている(写真=右)

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