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» 2011年02月05日 11時51分 UPDATE

続々と販売再開へ:PCメーカー各社の対応策、Intel 6の不具合で

インテルが公開したIntel 6シリーズチップセットの不具合により、2011年PC春モデルを発表したばかりのPCメーカー各社は対応に追われている。現時点での対応策をまとめた(3/14 15:00追記)。

[ITmedia]

 既報の通り、インテルが発表したIntel 6シリーズチップセットの不具合によって、アキバではIntel P67 Express/Intel H67 Express搭載マザーボードの販売が停止し、一部のショップで展示が見られるだけとなった。これにあわせて、マザーボードベンダー各社も順次対応状況を発表、問い合わせ窓口などの設置を開始している。

 一方、2011年春モデルを発表したばかりのPCメーカー各社も、対象製品の受注停止や販売延期を実施し、すでに販売してしまったモデルの処置など、エンドユーザー向けの対応についても情報提供を始めた。各社の対応を以下にまとめる(2月21日15時更新)。

 インテルは2月8日、Intel 6シリーズチップセット問題を回避できるシステム構成で使用することを表明したPCメーカーに対し、同チップセットの出荷を再開した(2月8日20時更新)。

PCメーカー各社の対応

・NEC

 NECは2月1日に2011年PC春モデルを発表しているが、出荷した該当製品はなし。「LaVie L」「VALUESTAR WNL」における該当モデルの発売時期は現在未定となっている(2月5日11時更新)。

 発売日未定としていたモデル(4シリーズ全21モデル)の発売日が決定した。2011年3月10日より順次発売となる。詳細は以下のとおり。

 2011年3月10日:LaVie L LL750/DS(4色)、VALUESTAR W VW970/DS・VW770/DS(4色)、VALUESTAR L VL750/DS・VL350/DS、3月17日:LaVie L LL970/DS・LL850/DS(4色)・LL770/DS、VALUESTAR N VN790/DS・VN770/DS(3色)(2月21日15時更新)


・エプソンダイレクト

 エプソンダイレクトは、「Endeavor MR6900」を1月12日に発表し、同日発売。インテルの発表を受けて、該当モデルの販売を2月1日より一時停止した。今後の対応は「インテルと協議中」(2月5日11時更新)。

 Intel 6シリーズチップセットの不具合に該当する「Endeavor MR6900」シリーズは、預かり修理によるマザーボードの無償交換で対応する。交換予定時期は4月。購入済みの製品に関しては、交換時期まで継続して使用できる。なお、出荷状態で起動ドライブが接続されているポートはSATA 0(RAID構成の場合はSATA 0/1)で、問題のあるSATA 2〜5ポートを使用していないため、影響は受けないとしている(2月14日17時更新)。

 販売を休止していたEndeavor MR6900について、3月14日17時より販売を再開する。あわせて無償修理受付も開始した。(3月14日更新)。


・オンキヨー

 オンキヨーは、「S7」シリーズ(S721A9B/23W3/S721A7B/23W3)を1月12日に発表。2月1日時点で「不具合内容の確認も含めインテルと協議しており、今後の対応については検討中」としている(2月5日11時更新)。

 不具合を改善した部材に変更し、2011年3月2日に受注を再開。S721A7B/23W3とS721A7B/23W3は3月25日、DT6200は4月上旬予定、DS721は3月7日に、Windows 7 Service Pack 1を適用して再発売する(3月2日16時更新)。不具合対象製品購入者対応は、3月4日より順次「購入者連絡の上、対策品と交換」を行う。


・デル

 デルは「Alienware M17x」「Alienware Aurora」「XPS 8300」「Vostro 460」を1月11日に発表し、同日発売。Intel 6シリーズチップセットの不具合を受けて、2月2日に発売を一時中止した。今後については「米国本社と対応を協議中」(2月5日11時更新)。

 Intel 6シリーズチップセットの不具合に該当する上記4製品について、インテルから新しいチップセットが供給され次第、問題を修正したマザーボードと無償交換を行う。無償修理の開始時期は改めて告知する(2月8日20時更新)。

 なお、“Sandy Bridge”こと第2世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載するノートPC「XPS 17」「XPS 15」の販売を2月22日から開始した。デルの説明では、2月22日の販売開始は受注のみで、実際の出荷開始は4週間後になるとしており、具体的な出荷開始日は明らかにしていない。

 2月25日には、「Alienware Aurora」「Vostro 460」「XPS 8300」「Alienware M17x」の販売再開日を明らかにした。最も早いAlienware Auroraは、2月25日から販売を開始し、そのほかのモデルは、Vostro 460が3月1日から、XPS 8300が3月2日から、最も遅いAlienware M17xは3月15日から、それぞれ再開する予定だ。すべてのモデルで、問題を改修したB3ステッピングのIntel 6シリーズチップセットを搭載する。


・東芝

 東芝は、1月17日発表の春モデルのうち、1月28日に発売された「dynabook T551/D8」と「同 T551/58B」が該当する。これらの機種に関してはすでに出荷を停止したが、販売済みの顧客については対応を検討中。また、該当製品の販売再開スケジュールなどについても調査、検討中としている(2月5日11時更新)。

 同社は2月10日、対象製品を購入したユーザーに対して、不具合解消済みのチップセットが入荷され次第、無償で交換対応を行うと発表した。入荷時期は3月中の見込み。交換対応の日程はメールなどを通じて連絡する(2月10日17時更新)。

 2月22日、Intel 6シリーズチップセットにみられる不具合の影響を受ける「dynabook T551」と「dynabook Satellite T551」について、“対策済み”製品の受注を再開した。また、すでに出荷済みの該当機種にかんしては、3月上旬より無償交換対応を行っていく(2月22日19時30分)。


・日本エイサー

 日本エイサーの該当モデルは、デスクトップPCが「AG3600-F74F/G」「AM3920-F74F」「AX3960-F54D」の3機種、ノートPCが「S5750G-F74E/K」「AS7750G-F78H/LK」の2機種。デスクトップPCは発売を延期し、すでに出荷されたノートPCについては対応方法を調整中。なお、この5モデル以外の製品は「今回の不具合の影響を受けない」(同社)としている。現在同社は、詳細な情報の確認と、購入者に対する今後の対応を協議中。詳細が決まり次第サポートページでアナウンスしていく(2月5日11時更新)。


・日本ヒューレット・パッカード(日本HP)

 日本HPは、対象チップセットを搭載するHP Pavilionシリーズの一部モデルで新規受注、出荷を一時停止した。また、すでに製品を発注および購入した顧客に対しては、2月8日より専用窓口を設置し、不具合を修正した新品(もしくは後継モデル)と交換する。ただし、現状では「4月ごろまでお待ちいただく見込み」(同社)。また、対象モデルの販売再開は未定で、めどが立ち次第改めてアナウンスしていく。

 対象となるのは、デスクトップPCが「HP Pavilion Desktop PC HPE-580jp」「HP Pavilion Desktop PC p6745jp」「HP Pavilion Desktop PC s5750jp」の3シリーズ、ノートPCが「HP Pavilion Notebook PC dv7-5000」と「HP Pavilion Notebook PC dv6-4000 Premium」の2シリーズだ(2月5日11時更新)。

個人向けパソコンHP Pavilion シリーズ、一部チップセット不具合による製品製造・出荷の一時停止に関して


・パナソニック

 パナソニックは、2月1日に「Let'snote B10S10N10J10」を発表。ただし、2月20日より順次発売予定となっていたため、出荷された該当モデルはなし。発売スケジュールの変更などは公表していない(2月5日11時更新)。

 パナソニックは、2月20日より順次発売予定だった「CF-S10」「CF-N10」「CF-J10」(マイレッツ倶楽部モデル)の3機種について、発売日の延期を発表した。上記機種については「不具合の影響を受けないと確認」する一方で、インテルから部品供給が一定期間停止していたため、「やむを得ず発売日を延期する」とコメントしている(2月10日17時更新)。

 パナソニックは、第2世代 Coreプロセッサー・ファミリーと対応プラットフォーム(開発コード名はHuron River)を採用するLet'snoteの発売日変更について明らかにした。Let'snote S10とLet'snote N10の店頭/法人向けモデルの出荷開始は2月26日からで、マイレッツ倶楽部モデルは受付開始日が2月20日15時から、出荷開始は2月26日から。また、Let'snote J10のマイレッツ倶楽部プレミアムエディションも、受付開始が2月20日15時から、出荷開始は2月26日からの予定だ(2月18日20時30分更新)。


・富士通

 1月12日に春モデルを発表した富士通は、2月3日時点で該当する店頭向けモデルおよびWeb直販モデルの出荷を停止した。デスクトップPCでは「ESPRIMO FH」「ESPRIMO DH」、ノートPCでは「LIFEBOOK NH」「LIFEBOOK AH」が対象。これからの販売予定は未定とし、「再出荷時期や、すでに購入されたお客様の対応については検討中で、決まり次第当社ホームページ上でご案内していく」(同社)としている(2月5日11時更新)。

 富士通は2月16日、Intel 6シリーズチップセットの不具合を受けて一時出荷を停止していた該当機種について、販売再開を発表した。提供予定時期は、ESPRIMO FHシリーズが2月26日、ESPRIMO DHシリーズが2月18日、LIFEBOOK NHシリーズが3月10日、LIFEBOOK AHシリーズが2月26日より順次となっている。

 なお、販売を再開する該当製品は、不具合の影響があるSATA 2/4ポートに接続された光学ドライブを影響のないSATA 1ポートに変更する、もしくは不具合を修正したIntel 6シリーズチップセットに変更する、のいずれかの対策が施されている。また、すでに出荷済みの製品については、2月下旬から交換対応を行うとしている(2月16日18時更新)。

 富士通が「Core i5-2520M」および「Core i3-2310M」を搭載する「ESPRIMO FH」「LIFEBOOK AH」「LIFEBOOK SH」「LIFEBOOK PH」の受注を開始した。2月26日より出荷する(2月20日0時1分更新)。


・マウスコンピューター

 該当製品の出荷を一時停止。1月31日までに出荷済みの製品については、無償で対策済みマザーボードへの回収修理を行う。回収の開始時期は、対策済みマザーボードが供給される3〜4月になる見込みで、準備ができしだいWebページで告知していく。

 また、回収修理の予定が3月以降になるため、一時案としてSATAポートの接続変更を行う回収手配も実施する。自身でSATAポートの接続変更を希望するユーザーに対しては、SATAポートの変更手順を記載したFAQも用意(シリアル番号と機種名を入力して検索)している(2月5日11時更新)。

 すでに該当製品を発注し、出荷を待っている顧客には、2月7日より個別に案内を開始。LuvBook T500シリーズは、SATAポート0番/1番のみを使用しているため不具合の影響はないとし、同社の案内に対する返信を確認後、順次出荷していく。

 2ドライブ構成のデスクトップPCも、HDD(またはSSD)と光学ドライブをそれぞれSATAポート0番/1番に接続しているため不具合の影響がないとして、顧客に確認後、順次出荷を開始。ただし、SATAポートを使う将来的な増設は行えないため、4月以降に不具合修正版(B3ステッピング)のマザーボードが入荷次第、申し込みがあれば無償でマザーボードの交換を実施する(無償交換期限は1年間)。

 一方、HDD、SSD、光学ドライブなど、3基以上のドライブを搭載したシステムを注文ユーザーに対しては、対応方法を検討中としている(2月8日20時更新)。

 2月10日19時より、SATAポート0番/1番のみを使用した「不具合の影響を受けないシステム」の受注を再開した。これに伴い、新たに「インテル 6 シリーズ Express チップセット搭載モデル ご注文受付再開に関するQ&A」を公開している(2月10日19時30分更新)。

 3月3日より、チップセットの不具合を改修したB3ステッピングで出荷を開始した。また、B2ステッピングで出荷された製品のマザーボード無償交換対応の受け付けも開始している。なお、交換作業は3月7日以降、順次行う予定(3月3日22時00分更新)。


・レノボ・ジャパン

 1月6日に「IdeaPad Y560p」と「IdeaCentre K330」を発表、1月28日に発売。今後の対応は同社Webサイト「重要情報」より案内する予定(2月5日11時更新)。

 上記2機種について、インテルから新しいチップセットが供給され次第、不具合修正済みのマザーボードと無償交換を行う。交換修理の開始時期は改めて告知するとしている(2月14日17時更新)。


・ユニットコム

 「ツートップ」「フェイス」「パソコン工房」を展開するユニットコムは、2月3日に「インテル 6 シリーズ不具合対策室」を設置し、Webやメール、電話を通じて購入者に案内を開始。該当マザーボードおよびマザーボード搭載製品の無償交換や、SATAポートの接続変更/SATAカードの増設などで対応していく(2月5日11時更新)。


・サードウェーブ

 「ドスパラ」を運営するサードウェーブは、今回の不具合に該当する「Primeシリーズ」の購入者に対して、不具合対策済みマザーボードへの交換対応を行う。交換時期は4月中旬以降を予定。また、交換時期までの一時対応として、持ち込みまたはセンドバックで、SATAポート接続の変更作業(送料はサードウェーブが負担、SATAを3ポート以上使用しているシステムには、SATA増設カードを無償提供する)も実施する(2月5日11時更新)。


・ソニー(参考)

 Intel 6シリーズチップセット搭載PCは未発表(2月5日11時更新)。


・ASUSTek Computer(参考)

 Intel 6シリーズチップセット搭載PCは未発表(2月5日11時更新)。


・TSUKUMO(ヤマダ電機)

 TSUKUMOのPCブランド「eX.computer」は、一時販売を見合わせていたSandy Bridge搭載モデルを3月1日より販売再開した(3月1日16時更新)

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