今回の評価作業ではE-350採用マザーボードにGIGABYTEの「GA-E350N-USB3」とASUSの「E35M1-I Deluxe」を用意した。どちらもmini-ITXフォームファクタ準拠のモデルだ。専用コントローラを実装してUSB 3.0も利用できる。GA-E350N-USB3は冷却基板の「2oz銅箔層」を用いつつ冷却用に小型ファンを1基搭載する。一方で、E35M1-I Deluxeも2oz銅箔層を導入しているが、こちらはファンレス仕様だ。
どちらも拡張スロットは、PCI Express x16スロットを1基搭載するが、実際に利用できるレーンは4本にとどまる。また、メモリスロットも2基載せているが、シングルチャネルであるのはE-350の仕様通りだ。Serial ATAはGA-E350N-USB3が4基、E35M1-I Deluxeが5基+eSATAとなる。どれも6Gbpsに対応する。また、どちらのマザーボードも内部接続用のUSB 3.0対応ヘッダピンを備える。映像出力インタフェースでは、GA-E350N-USB3がアナログRGBをサポートしている。E35M1-I Deluxeでは、Bluetoothと無線LANをhalf-mini PCI Expressカードを実装して利用できる。
なお、GA-E350N-USB3はBIOSだが、E35M1-I DeluxeはUnified EFIを採用する。それゆえ、E35M1-I Deluxeでは容量3Tバイトを超えるHDDが利用可能だ。
今回の性能評価は、CPUを搭載して販売されているmini-ITXマザーボードにおけるE-350採用プラットフォームの位置づけという視点で考察する。比較として用意したのは、Celeron SU2300+NVIDIA IONのZOTAC「IONITX-P-E」と、Turion Neo K625+AMD M880GのZOTAC「M880G-ITX WiFi」だ。
なお、メモリは4GバイトのDDR3-1333を2枚差している。今回使っているすべての機材で8Gバイトと認識されるが、E-350とCeleron+IONの構成においてDDR3-1066で動作し、Turion+M880Gの構成のみDDR3-800の動作となる。
評価用システム構成 | |||
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CPU | AMD E-350 | Turion II Neo K625 | Celeron SU2300 |
マザーボード | GA-E350N-USB3 | ZOTAC M880G-ITX WiFi | Zotac IONITX-P-E |
チップセット | AMD A50M | AMD M880G + SB820M | NVIDIA ION |
メモリ | DDR3-1066(バルク 4GBx2) | DDR3-800(バルク 4GBx2) | DDR3-1066(バルク 4GBx2) |
グラフィックスコア | Radeon HD 6130 | Radeon HD 4250 | GeForce 9400M G |
HDD | WD7680AAKS(768GB/7200rpm/16MB) | ||
OS | 64ビット版 Windows 7 Ultimate | ||
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