2月20日、Sandy Bridge世代のエントリーモデルとなるデュアルコアCPU「Core i3」の販売がスタートした。店頭に出回ったのは、3.3GHz動作の「i3-2120」と3.1GHz動作の「i3-2100」、通常65ワットのTDPを35ワットまで下げた2.5GHz動作の「i3-2100T」の3種類だ。価格は順に1万3000円前後と1万1000円前後、1万2000円前後。
3モデルのうち、各ショップで最も反応がよいのは、低消費電力版のi3-2100Tだった。現時点でSandy Bridgeに対応するP67/H67マザーは販売見合わせのままで入手が困難な状態だが、「1月の時点でCore i3を搭載することを想定してH67マザーを買われた方もいるということでしょう。とくにmini-ITXモデルはマザー単体で購入された方もわりといた気がします」(ツートップ秋葉原本店)と語る。とはいえ、新規にマザーボードを入手するのはむずかしいため、本格的な売れ行きに期待する店舗はなかった。
そうしたメインストリームの穴を埋めるプラットフォームとして注目を集めているのが、ハイエンド向けのX58マザーだ。対応するLGA 1366タイプのCPUに大幅な価格改定が入り、最上位の「Core i7-990X Extreme Edition」も先週投入された。i7-990XはTDP130ワットの6コアCPUで、標準の動作ロックは3.46GHz。9万5000円以下の価格で出回っている。既存モデルは、6コアの「i7-980X」が10万円弱から8万円台前半となり、同じく6コアの「i7-970」が8万円弱から5万円前後、4コアの「i7-960」が5万円弱から2万6000円前後まで下がった。
ソフマップ秋葉原本館は「価格改定幅が数万円単位なので、新モデルの990X以上に970や960に注目する方が多いです。特に960はSandy Bridge上位と同じ程度の価格になっています。X58マザーなら価格もこなれて1万5000円前後で買えるものもありますし、P67マザー系の予算で十分組めますし」と、今回の価格改定を好意的に捉えていた。
ただし、多くのショップの本音は「P67/H67マザーの早めの復活」だ。どこのショップにも明確な再リリース時期の情報は降りておらず、「3月中旬に復活を期待しています」「年度明けまで待つようになったらダメでしょう」と、希望の声のみが聞こえてくる状態だった。
※記事初出時、製品仕様、製品名に一部誤りがありました。おわびして訂正させていただきます(PC USER編集部/2011年3月3日17時)
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