こちらでは、Antillesが動いていた!――MSIのCeBIT展示ブース事前公開CeBIT 2011

» 2011年03月01日 10時20分 公開
[長浜和也,ITmedia]

負けずに登場。MSIの“Z68”マザー

 液晶一体型PCやノートPCの需要が多い欧州市場向けの展示会だけあって、そのカテゴリーの製品が多いMSIブースだが、PCパーツでも正式発表前の注目モデルが公開された。

 ASUSと同様に、マザーボードでは“Intel Z68 Express”を搭載した「Z68A-GD80(B3)」が登場した。型番で“GD80”を掲げているように、MSIのマザーボードで最上位モデルとなる。もちろん、CPUは“第2世代 Coreプロセッサーファミリー”をサポートする。電源回路はDrMOSを導入した12フェーズで構成だ。また、拡張スロットで3基のPCI Express x16を備えるほか、USB 3.0対応ポートが10基、Serial ATA 6Gbps対応ポートが2基、そして、eSATAも2基備える。

 MSIのマザーボードで高品質を実現する「Military Class II」や、自動オーバークロック設定機能「OC Genie II」、Control CenterIIによる簡単なオーバークロック設定機能など、MSIのハイエンドマザーボードで実装されている機能は、Z68A-GD80でも導入される。

Intel Z68 Expressチップセットを搭載する「Z68A-GD80」は、メモリスロット4基、拡張スロットにはPCI Express x16を3基、PCIを2基、PCI Express x1を2基備える(写真=左)。MSIのハイエンドモデルと同様に、各部の駆動電圧をリアルタイムで測定できる「V-Check」ポートを実装する(写真=中央)。DrMOSを導入する電源回路は12フェーズ構成だが、有効フェーズを示すインジケータを見ると、CPU供給用では10フェーズ分が利用されるようだ(写真=右)

緊急輸入で間に合わせた「動くAntilles」

 グラフィックスカードでは、1月に行われたAMDのイベントで初めてリファレンスデザインが公開された、“Antilles”こと「Radeon HD 6990」を採用する「R6990-4PD4GD5」の動作デモが、MSIのブースで公開された。カンファレスの直前、当日昼になってようやく動くサンプルが到着したもので、詳しいスペックや出荷時期、価格については、事前公開で明らかにされなかった。

“公の場”で動いているのが確認されたRadeon HD 6990搭載の「R6990-4PD4GD5」は(写真=左)、映像出力インタフェースとしてDVIと4基のMini DisplayPortを搭載する(写真=中央)。外部電源コネクタは8ピン×2基だ(写真=右)

さらに、動くOntarioタブレットも登場

 タブレットデバイスでは、初めてのOntario採用モデルとして、「Windpad 110W」が登場した。CPUには、AMDの“Fusion”APUで、TDPが9ワットとなるC50が搭載される。OSはWindows 7 Home Premiumで、10.1型ワイドのタッチパネル内蔵ディスプレイを採用。タッチ操作に最適化された「MSI Wind Touch」インタフェースをシェルとして用意する。

“Ontario”ことC50を採用したタブデットデバイスとして初めて存在が確認された「Windpad 110W」は、OSにWindows 7 Home Premiumを導入する(写真=左)。映像出力インタフェースとしてHDMIを備えるほか(写真=中央)、標準サイズのUSBとSDメモリーカードスロットにも対応する(写真=右)

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