Acerの“Ontario”タブレットPCは「分離式」――AcerプレスカンファレンスCeBIT 2011(1/2 ページ)

» 2011年03月02日 02時44分 公開
[長浜和也,ITmedia]

“Ice Blueでクール”になる新しいTimeline X

 Acerは、CeBIT 2011で行ったプレスカンファレンスにおいて、これから投入する予定のノートPC、タブレットデバイスを展示した。そこで紹介された製品には、AMDの“Fusion”APUでTDP9ワットのモデル「Ontario」こと「Cシリーズ」を搭載したタブレットPCとクラムシェルタイプのモバイルノートPCや、デザインを重視した薄型ノートPCのラインアップ「Aspire Timeline X」で第2四半期に投入される新しいシリーズなど、CeBIT 2011で初めて公開されたモデルも多数確認できた。

 Aspire Timeline Xの新シリーズは、ボディデザインとインタフェース仕様が共通する、液晶ディスプレイサイズ違いの「5830T」(15.6型ワイド)、「4830T」(14型ワイド)、「3830T」(13.3型ワイド)をそろえている。ボディデザインは従来のAspire Timeline Xから変更され、いずれも「Ice Blue」というデザインコンセプトに基づいて構成している。天板やパームレストのカラーは薄紫に統一され、そのほかの部分もアルミニウムのシルバーで覆われる。キーボードもアイソレーションタイプに変わった。

 内部のプラットフォームは、いずれも“Sandy Bridge”世代のCoreプロセッサー・ファミリーで、GPUもNVIDIAのGeForce GT 540M(グラフィックスメモリ2Gバイト)を内蔵する。出荷開始は2011年の4月を予定しているという。

「Aspire Timeline X 4830T」は14型ワイド液晶ディスプレイを搭載する薄型2スピンドルノートPCだ(写真=左)。新しいデザインコンセプト“Ice Blue”を取り入れて、ボディカラーに薄紫を採用。なんとなく“初期型VAIO”を思い出させるカラーリングだ(写真=中央)。パームレストも同じカラーリングでそろえる。キーボードはアイソレーションタイプを採用する(写真=右)

本体搭載のインタフェースとして、左側面に有線LAN、アナログRGB出力、HDMI、USB 3.0を備え(写真=左)、右側面には、ヘッドフォン、マイク、USB 2.0を2基、内蔵ドライブを用意する(写真=右)。この構成は、15.6型ワイドディスプレイを搭載する「5830T」、13.3型ワイドディスプレイを搭載する「3830T」でも、(場所は異なるものの)ほぼ同じだ

デバイスマネージャーで確認した4830Tのシステム構成。CPUはCore i5-2410M、HDD容量は250Gバイト、スーパーマルチDVDドライブを内蔵し、有効画素130万画素のWebカメラを搭載する。ネットワークはギガビット対応有線LANとIEEE 802.11 b/g/n準拠の無線LANが利用できる。説明資料にはGPUとしてNVIDIAのGeForce GT 540Mを組み込むことになっているが、デバイスマネージャーでは、Intel HD Graphics(3000)だけが確認できる(写真=左)。Windows エクスペリエンスインデックス。これは3830Tのスコアだが、展示されていた機材の構成がすべて同じだったので、この値も共通していた(写真=中央)。解像度も3モデルで共通で、1366×768ドットとなる(写真=右)

13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「3830T」(写真=左)と、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「5830T」(写真=中央)。いずれのモデルも薄型のボディを実現している(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー