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» 2011年03月03日 17時00分 公開

イマドキのイタモノ:決め手はオリジナルクーラー──MSIの「Twin Frozr」と「Cyclone」を全力運転!! (1/3)

イマドキのグラフィックスカードでベンダーが技術力を競うのが独自開発のクーラーユニットだ。MSI製品に搭載されたクーラーの実力をガシガシとチェックする!

[石川ひさよし,ITmedia]

Twin Frozrで最新のIII、そして、進化するCyclone

 MSIのグラフィックスカードが採用するオリジナルクーラーユニット「Twin Frozr」は、2基のファンを組み込んでSuperPipeと呼ぶ標準より太いヒートパイクを大型のヒートシンクと組み合わせた構造で、第2世代の「Twin Froze II」、そして、最新の「Twin Frozr III」を搭載した製品が市場に姿を見せている。一方、「Cyclone」シリーズは、1基の大型ファンを搭載したクーラーユニットで、こちらも太いSuper Pipeをヒートシンクに組み込んでいるが、こちらのヒートシンクは円形に構成されたユニークな外観が特徴だ。

 これらのクーラーユニットを搭載するMSIのハイエンドグラフィックスカードのラインアップで、冷却効果を検証してみたい。今回の評価作業で取り上げるのは、「R6950 Twin Frozr II OC」「R6870 Hawk」「R6850 Cyclone 1GD5 PE OC」「N560GTX-Ti Twin Frozr II OC」だ。それぞれ、GPUとしてRadeon HD 6960、同6870、同6850、そして、GeForce GTX 560 Tiを採用する。型番からも分かるが、搭載するクーラーユニットは、「R6950 Twin Frozr II OC」「N560GTX-Ti Twin Frozr II OC」がTwin Frozr II、「R6870 Hawk」が最新のTwin Frozr III、「R6850 Cyclone 1GD5 PE OC」がCycloneになる。

せっかく集合したのでサイズを比較する。左から「R6950 Twin Frozr II OC」「R6870 Hawk」「R6850 Cyclone 1GD5 PE OC」「N560GTX-Ti Twin Frozr II OC」

 以前、MSIの技術者に、グラフィックスカードに搭載するクーラーユニットの選定基準について聞いたことがあるが、GPUごとに見極めていると説明していた。ただ、傾向としてはTDPが低いGPUにシングルファンのCycloneを採用し、TDPが高いGPUやオーバークロックモデルではTwin Frozrを載せるケースが多い。

Twin Frozr IIを搭載するR6950 Twin Frozr II OC。大型ヒートシンクに太さの異なる5本のヒートパイプを組み合わせている

Twin Frozr IIIを搭載するR6870 Hawk。クーラーユニットのの基本構造はTwin Frozr IIと同じでカバーが異なる。GPUはRadeon HD 6870だが、クーラーユニットのサイズはR6950 Twin Frozr II OCよりひと回り大きい

Cycloneを搭載するR6850 Cyclone 1GD5 PE OC。シングルファンをヒートパイプがぐるりと囲むレイアウトだ。ヒートパイプのおかげで高さが必要となる

 Twin Frozrの構造は、ヒートパイプを組み込んだビデオカード大のヒートシンクに、2基のファンを組み合わせている。外観から分かるTwin Frozr IIとTwin Frozr IIIの違いは、表面のカバーがヒートシンクを覆う範囲だ。デザイン的にはカバーが輝くTwin FrozrIIがスタイリッシュでデザインも映るが、Twin Frozr IIIはカバーが厚く面積も拡大されているので導風効果と冷却効果が高い、ような印象をユーザーに与える。

 一方で、Cycloneは、2本のヒートパイプをGPUの周囲を取り囲むように配置し、GPUとメモリを1基のファンで効率的に冷やす構造だ。レイアウト的にはZalmanファンの発展形ともいえる。ただし、ヒートシンクのレイアウトを最適化することでファン口径を最大限まで拡大したのがCycloneの特徴だ。

 なお、今回集まったMSIのグラフィックスカードは、すべてオーバークロックモデルだ。R6950 Twin Frozr II OCはコアを10MHz、R6850 Cyclone 1GD5 PE OCはコアを30MHz、R6850 Cyclone 1GD5 PE OCはコアを85MHz、メモリを100MHz(DDR5データレートで400Mbps相当)、N560GTX-Ti Twin Frozr II OCは、コアが58MHz、メモリが42MHz(GDDR5データレートで168Mbpsに相当)のオーバークロック設定となっている。

今回集めたグラフィックスカードの設定情報をGPU-Zで確認する。左から「R6950 Twin Frozr II OC」「R6870 Hawk」「R6850 Cyclone 1GD5 PE OC」「N560GTX-Ti Twin Frozr II OC」

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