以上の樋熊氏のダメ出しによって、PC本体のほうはCPU以外ほぼ変更されることになった。樋熊氏ダメ出し後のパーツ構成は以下の通り。価格は取材当日の2月中旬におけるツートップ秋葉原本店を参考にしている。
カテゴリ | 製品名 | メーカー | 単価 |
---|---|---|---|
CPU | Phenom? X6 1065T | AMD | 1万7570円 |
★マザーボード | M4A87TD-EVO | ASUSTeK | 1万480円 |
★メモリ | W3U1333Q-2G | CFD販売 | 3480円 |
★HDD/SSD | OSO2600(1TバイトHDD) | 日立 | 4700円 |
光学ドライブ | DVSM-24AS/V-BK | バッファロー | 2680円 |
★グラフィックスカード | GF PGTS450-OC/1GD5 FUJIN2.1 | GALAXY | 11980円 |
★PCケース | KUROKO | バリューウェーブ | 6980円 |
★電源 | HEC-550TE-2WX | マイルストーン | 6980円 |
★OS | Windows 7 Home Premium 64bit DSP版 | マイクロソフト | 1万6700円 |
液晶ディスプレイ | G235Hbmd | エイサー | 1万5870円 |
キーボード | SCY-2IN1-BK /USB Pure Keyboard | サイズ | 1220円 |
未完のハイエンドPCという最初のコンセプトからは多少変わったが、メンテナンス性や安定性を重視しながら、バランスのよい入門者向けの構成へと変化した。マザーボードは価格が当初の半分に抑えられたにも関わらず、USB 3.0やSATA 3.0などの高速インタフェースを利用でき、今後の拡張性も保持。さらに、要求スペックの高い3Dゲームがやりたくなっても、グラフィックスカードを買い替えずに、オーバークロックを行いプレイするといった選択肢も得られた。HDDはデータ損失のリスクを分散した2台構成だ。そして何より、これだけパーツを変更したというのに10万円以内にしっかり収まり、1000円以上のおつりまで返ってくるというから驚きだ。流石は老舗のベテランショップ店員さんといったところだろう。
修正後の構成ならば、余った予算で電車賃なども出せるが、少し困るのが購入したパーツの扱いだ。さすがにこれだけの量となると、車を使っていてもお店と駐車場の間を何往復すればいいか分からない。さらにガソリン代、駐車料金などを考えるとそれだけで何かパーツが1つ買えてしまいそうだ。
そんなことを考えていると樋熊氏から「意外と知らないお客さんが多いのですが、うちはパーツの配送もやっています。条件によって多少変わりますが、これぐらいの構成なら1260円でお送りできますね。さらに関東圏にお住まいならば翌日発送も可能なので、土曜日に手ぶらでアキバに遊びに来て、そのついでにパーツを注文してもらえれば、日曜日にはじっくり自作を楽しんでいただくことも可能ですよ」と“手ぶらで自作”もいけることを教えてもらった。
次回はインテルプラットフォームの構成で、引き続きツートップ秋葉原本店の樋熊氏にダメ出しをもらう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.